hasyan の 旅の散歩道

元気な間に余暇を通じてドライブなどで得た、行き先々の身近な風景・
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野中の清水  2014.07.05

2014年07月06日 08時16分28秒 | 公園・名所・名勝


  所在地   野中の清水    神戸市西区岩岡町野中

 野中の清水は魚住町に隣接する神戸市・西区・岩岡町野中に位置し、野中の清水は、古今集の昔から、多くの和歌にも詠まれ、謡曲や狂言にも取り上げられてきた名所です。中世播磨の守護職、赤松上総介則房の定めた「播磨十水」の一つでもあります。今は、瀬戸川が流れる清水市民公園の1画にあります。ちょっと判りにくいかな?

 どんな日照り続きの時も清水が湧き出ていて、日本五水のひとつとも播磨十水のひとつとも言われた。古今和歌集に「いにしえの 野中の清水 ぬるけれど もとの心を 知る人ぞ汲む」と詠まれている。1690年(元禄3年)頃松平直明が茶の湯に使ったといわれている。1996年(平成8年)に周辺に公園が造られました。

 年久しく荒廃していた清水を、元禄3年(1690)明石藩が、浚湈し、制札を立てて、汚すことを禁じ、藩主は茶の湯に用いたと言われます。同じ頃、大和屋忠左衛門という酒造家が酒造の水に用い、正徳2年(1712)に「野中清水醸造記」が出来たと伝えられています。

 【野中の清水】
いにしへの 野中清水 ぬるけれど もとの心を 知る人ぞくむ(古今和歌集)
野中清水は我が国の五清水の一つである野中下村という小村に在り、琵琶の形に似て水は澄きり、仁徳帝のとき、この水で難病を癒したという。千年の歳月が過ぎ、土石に埋もれていたもの。大正天皇即位の年に、岩岡郷土の先達つどい、久しく浚湈し、後世にいにしえを伝える。

 昔は、清水の周り一帯は松林で、その中に、祖父松、祖母松、夜啼松という名木が三株あったといいます。中でも夜啼松の樹皮を削り煎じて、幼児に飲ませると、夜啼きが止むという伝説もありました。魚住の泊りから、播磨内陸部の三木、小野等へ、この瀬戸川沿いの道を通る旅人は、いなみ野の荒野で、清冽なこの泉で渇きを癒し、涼を取ったことでしょう。

 野中の清水は、藤原俊成女(越部禅尼)も京から越部庄へ下る際立ち寄ったとか、そばに流れる瀬戸川の河川敷には桜が植えられ春には桜が咲き綺麗でしょうね。
 次回をお楽しみに  では またね

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