「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

するが看護専門学校第1回卒業謝恩会に招かれて

2015-03-06 23:40:39 | 災害医療・災害看護
春は旅立ちの季節。
静岡県&県下市町で危機管理専門職としてご活躍の方々との議論のあった昨日夜の話。

静岡駅近くのホテルにて、JA静岡厚生連の「するが看護専門学校」一期生の卒業謝恩会が開かれ、
「災害看護」の非常勤講師をしている「旅の坊主」もお招きいただき、
大変感動的な時間を過ごすことが出来た。

この日、卒業式を迎えた一期生は28名。
「するが看護専門学校」の歩みを共に過ごしてきた一期生。
1学年1クラスの「するが看護」ゆえ、看護学生相互の繋がりも強かったと思う。

そして、今回感じたことは、教育する側の熱意。
井出学校長とは親しくお付き合いさせていただいているが、本当に熱意ある方。
JA厚生連傘下のある病院の看護部長から、「新たに作る看護学校長にはこの人しかいない」と見込まれて、
準備段階から携わってきたとのこと。

謝恩会の場で、卒業生からお世話になった先生方へのメッセージビデオが流されたが、
思わずもらい泣きをしてしまうような、そんな、
第一期卒業生の思いが深く深く込められた、本当に立派な作品だった。

子供は親の鏡と言う。教育者と教え子の関係も同じだろう。
きれいごとでは済まされない看護職としての生き様。
それを、井出学校長以下の教員が、しっかりと教え、そして、
卒業生諸君がその教えに応えてくれたからこその、感動的な謝恩会だった。

「旅の坊主」も教育者の端くれ。
卒業生の背後には、教育者の思い、教育者の姿がみえる。
これだけの卒業生を送り出すことが出来た井出学校長以下の教育スタッフ、
その力は、本当に大したもの、だったのだと思う。

井出先生は、第1期生の卒業と共に、学校長の職を退くのだそうな。
もともとそういう約束であったとは聞いているが、
個人的にはもう数年学校長の職にとどまっていてくれるならば、
より多くの井出門下生が看護の世界に羽ばたいていってくれるだろうに、と考える訳で、
外野の余計な口出しとは思うが、少しもったいないようにも思う。

今年は、国家試験に災害看護の問題も複数出題されたのだそうな。
彼女らにいつも言っていることは、
「それなりの給料をもらえるのだから、良い場所を選んで、良い家を建てなさいね」。
巨大災害という宿命からは逃れられないが、でも、それまでの間にしっかりした家を建てておければ、
安全な自宅に家族を託して、職場に向かうことが可能となる。

臨床の場に出れば、辛いことも幾つもあるだろうが、喜びもあるだろう。

するが看護専門学校第1期卒業生の皆さん、卒業おめでとう。
皆さんの将来に、幸多からんことを願っています。


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