「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

三宮~三木~三宮~名古屋

2007-03-03 23:25:39 | Weblog
 日付が変わってから何かを食べる悪癖が身について久しい。体に悪いし、眠りも
浅く、勢い翌日以降の活動に差し障る、ということはわかっているのだが……。ただ、
今日に限っては、前日空腹のまま眠ったがゆえに、久しぶりに美味しく、ホテルの
朝食バイキングをいただく。ホテル自慢のオムレツ、温野菜、湯豆腐、トマトジュース
等々。普段の乱れた食生活を取り戻すには程遠いが……。

 タクシーで三木市の兵庫県広域防災センターへ。兵庫県防災リーダー研修会DIG。
90分3本勝負。昨年11月に(実はボランティアで)基本的な考え方と課題の概略は
説明済み。すでに実習は各グループで終わっているので、今日はプレゼンとそれを
踏まえた質疑応答が中心。大変に反応の良いワークショップであった。さすがは兵庫県。

 防災タウン・ウォッチングを診断と位置づけるなら、その成果として作られる地図は
「カルテ」である。同じ中身なら、汚い字よりもきれいな字が良いに決まっている。でも、
いくらきれいな字のカルテでも、中身あっての話。という訳で、きちんとした診断に基づく
治療や健康指導こそが命、ということになる。当たり前のはずだが、得てして防災ワーク
ショップで忘れられがち。注意せねば。

 3コマ目の全員参加での質疑応答。これは手応え十分。防災の話をしていたはず
なのに、いつのまにか「格差社会」「情報を仕入れようとする意欲の差」「地域の千円
会費の飲み会にも顔を出せない層の存在」「コンピューター・リテラシー」「災害は貧乏人に
より辛く」等々、本質を突いた議論続出。ビデオを撮っておけばよかった……。

 受講生であった県OBの方から、兵庫県が開発した「CGハザードマップ」の活用に
ついて、手厳しくも大変良い指摘をいただく。せっかく良いハザードマップを作っても、
活かされなければ宝の持ち腐れ。開発されてから5年半になる静岡県の第三次被害
想定ですら、県民の大多数に知られているとは言い難い。「辻説法師」が必要とされる
所以である。兵庫では、県の土木系職員OB組織が普及の一翼を担ってもらえるとの
こと。大いに期待したい。

 和歌山の橋本消防からS氏がわざわざ見学に来てくれる。氏と共に三宮へ。これも
いつものように、三宮駅北口の「にしむらコーヒー」でいろいろと話す。いつもの味と
違うように感じたのは体調のせいか?

 翌日の「防災フェスタ2007in名古屋」にそなえ、名古屋まで移動・宿泊。深夜~
未明の「免震構造」のホテルで、たまったメール多数処置。

                                         (3月9日記す)