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たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

荒神信仰

2020-07-30 09:24:26 | 古代の出雲

<斐川町中州>

 

さてさて、昨日は「牛族」と「龍族」

についてご紹介しましたが、

このテーマに没頭すると

かなりの文字数を取られそうなので、

折々に触れるとして、出雲そして

ワラヘビとも深く縁する「荒神様」

へと話に移すことにしましょう。

 

出雲地方に限らず、日本の至るところで

祀られる「荒神様」は、比較的私たちの

身近にいる神様といっても差し支えない存在です。

ただし、「果たして荒神とは何ぞや」と考えると、

なかなか明確なイメージがわかないもので、

その最たる理由としてあげられるのは、

「荒神の定義が複雑」ということかもしれません。

 

台所の守り神とされる竈の神、

竈の神と仏教とが習合した三宝荒神、

家の周辺を守る屋敷神、

屋敷神から発展した同族神・村落神などの地荒神、

あるいは山の神や牛馬の守護神、

また祖霊神に至るまで、多彩な顔を持ちながらも、

その正体が何であるかはまったくの謎……。

 

唯一の共通点として語られるのは、

「祟りを成す」ということのみで、

その全容を解き明かすことは容易ではないのです。

そんな分厚いベールに包まれた

荒神信仰が盛んな地域のひとつが、

実は出雲地方のある島根県なのでした。

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