<山崎・忌部神社 やまさきいんべじんじゃ>
この4日間、忌部氏に関する概要を、
ざっと羅列してまいりましたが、
忌部氏について公に伝えられているのは、
およそこの程度の内容しかありません。
忌部系の人物として歴史に名を残すのも、
『古語拾遺』を記した斎部広成くらいで、
様々な歴史的事件に登場する
蘇我氏や物部氏などと比べると、
存在感の薄さは否定できないでしょう。
ただ、忌部氏の末裔と言われる人々の中には、
興味深い人物が含まれているのも事実です。
有名なところでは、越前忌部家に生まれ、
戦国時代を舞台に活躍した織田信長。
そして近代では、歴代首相の「懐刀」として、
昭和から平成にかけての政界で存在感を示した、
後藤田正晴氏(衆議院議員の後藤田氏は大甥)……等々。
徳島県吉野川市の出身である後藤田氏の家系は、
阿波忌部家の系譜につながると聞きます。