***** 丑年の展望 No.15 *****
さて、このあたりで西洋占術から
東洋占術のほうに目を移してみますと、
2021年は「辛丑(かのとうし)」
という干支が巡る年となります。
まあ、字面だけ見ても
来年の様相を暗示するような、
「ギシギシ」「ギスギス」
とした印象が伝わってまいりますが、
詳しく調べてみたところ「辛」とは
「辛抱」の「辛」であり、
我慢を強いられるという意味、
そして「丑」は五行で言う
「陰の土」の性質を持ち、
種子の中に芽があり土から
出られない状態を意味するのだとか……。
つまり、様々な「命」が生じているにも関わらず、
なかなか日の目を見ることができない様相、
あるいは殻を打ち破ろうとすると、
大きな痛みやエネルギーが伴う可能性、
などが示唆されているわけですね。
恐らく、ウイルス騒動がひと段落した後も、
元の生活に戻れるわけではなく、
ひとりひとりが自らの生き方を模索し、
「新たな日常」を構築せざるを得ないのでしょう。
そのためには、長い制約の中で生じた様々な
「命(知恵)」を、各々が大きく育てていく
必要があるのかもしれません。