***** 丑年の展望 No.13 *****
新型ウイルスの再流行により、
各地の神社の初詣にも大きな影響が
出ているようです。一年を通じて、
執り行われるはずだった
「お祭り」が軒並み中止になるなど、
神社界隈にとって2020年という年は、
まさしくこれまでの歴史に
ないような特殊な一年でした。
「お祭り」を心の拠り所としてきた人にとっては、
何ともやるせない期間だったと思いますが、
逆に考ればお祭りが「元の形」
に戻ったとも捉えられるわけで、
これもまた神様の仕組んだ
「正常化」の一環だったのでしょう。
恐らくこれからは、「本当に必要な神事」
そして「本当に必要なお祭り」のみが残るよう、
世の中が進んで行くのかもしれません。
観光客の減った昨秋の紅葉の状況が、
「過去最高に素晴らしい色づきだった」
と、至る場所で言われるように、
今は自然も神も「人」の干渉を最小限に排除し、
本来の姿に立ち返る時期なのだと……。
ゆえに、私たちも改めて「神社の役目」
に意識を向けながら、「神との距離感」
を模索するタイミングだと感じるのです。