<青樹社の立石 あおきのもりのたていし>
阿波一帯の岩石構造物の中でも、
とりわけ目を引いたのが、
細長い石を石碑のように起立させる
「立石」と呼ばれる形態です。
恐らくこれらの石も、
巨石の磐座と同じように、
社殿が造営される以前の
古い自然信仰の名残であり、
神の依代としての役目を
果たしていたのだと思われます。
それにしても、石を寝かせるのではなく、
まっすぐに立てて祀るという様式には、
何か深い意図があったのでしょうか……。
ちなみに、このような形の祭祀を、
「リンガ信仰」と呼び、ヒンドゥー教では、
スサノオの化身であるシバ神を、
石とともにお祀りするのだそうです。
剣山・ユダヤそして忌部氏を解くカギは、
やはりスサノオにあるのかもしれません。