<麻文様資料>
その昔、海を生活の場とする人々(海人族)は、
航海に出る際、麻をお守りとして携帯したと聞きます。
海人族の信仰と聞いて思い出すのは、
以前のブログでも取り上げた
「船玉」という興味深い神様ですね。
もし、それらの話が本当だとすれば、
麻こそが船玉の神だった可能性もあります。
日本で栽培されてきた植物の中でも、
麻はかなり古い起源を持つとされ、
麻の起源をたどって行くと、
なんと縄文時代にまで遡れるのだとか。
江戸時代に入るころまでは、
麻は木綿以上に重要な繊維だったそうですし、
現在でも東北や中部地方を中心に、
麻文化の伝統が脈々と伝えられています。
昔は、赤ちゃんの産着などにも、
魔よけの意味で麻の葉文様を施したように、
あの単純な六角形の幾何学模様の中には、
不思議な力が込められているのでしょう。
「カゴメ紋」「六芒星」とも重なる
「麻の葉文様」という謎の紋章は、
古代イスラエル人と海人族、
そして忌部氏とを結ぶ
特別な形象なのかもしれません。