goo blog サービス終了のお知らせ 

たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

防災元年

2020-01-03 09:40:23 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.7 *****

東京や大阪などの木密地帯を歩きながら、

大震災のシミュレーションをしておりますと、

どこまで行っても避難に適した場所が見つからず、

愕然としてしまうことが間々あります。

恐らく、そのようなエリアに住んでいる方々は、

「運を天に託す」と半分諦めの気持ちで

日常生活を送っているのでしょう。

 

ただし個人的には「生き残りの手段」

を考えることこそ、今に生きる私たちの

宿命ではないかとも感じるわけで、

新たな干支のサイクルが始まる今年は、

様々な意味での「防災元年」

となるような気がするのです。

 

火の脅威から逃れる方法に関しては、

多くの防災サイトで紹介しておりますので、

ここでは詳しい内容は取り上げませんが、

大国主神を助けたネズミは、

入り口の狭まった地下空間が、

大火災から身を守る「安全地帯」だと告げています。

これを単なる「おとぎ話」と捉えるのか、

もしくは数千年前から続く「古代の叡智」

と捉えるのか……、私たちひとりひとりの

選択力が問われているのかもしれません。


地下への避難

2020-01-02 09:36:36 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.6 *****

「中はほらほら、外はすぶすぶ

(中は広くて入り口は狭い)」というネズミの呪文は、

「大火事」「火災旋風」に巻き込まれたときの

「逃げ場」を示しているかもしれません。

「災害を司る神」であるスサノオが

大国主神に与えた幾多の試練は、

遠い未来に起こり得る「災害の予言」でもあり、

同時に災害をやり過ごすための

ヒントを示しているのでしょう。

 

恐らく、四方を炎に囲まれてしまった場合、

「地上」や「広場」に留まらず、

土の中(地下および窓のない部屋)に

逃げ込むほうがよいということを、

この短いフレーズで伝えているような気がするのですね。

災害の専門家いわく、都市部で火事に遭遇した際は、

窓のない地下室や頑丈な建物の「防火扉」で

閉じられたスペースに逃げるのが得策なのだとか。

 

大正12年に首都圏を襲った関東大震災でも、

横浜正金銀行の地下1階に避難した

人たちが九死に一生を得ています。

入り口が狭く内側が開けた地下空間は、

「火災」に対しての一定の耐性があり、

他の場所よりも命が助かる確率が高いのです。


終わりの始まり

2020-01-01 09:31:44 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.5 *****

明けましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願いいたします

◆◆◆◆◆

ご存知のように「子(ネズミ)」というのは、

12ある干支のトップを飾る動物でして、

一般的に子年は新たな芽吹きと

繁栄の始まりの年とされます。

「子」の司る方角は真北、時間は午前0時、

また「子」は「水」の性質を帯びると

言われており、東洋占術などでは

「終わりで始まり」の年でもあるのだとか……。

 

「芽吹きと繁栄」などと聞きますと、

良いことばかりが起こりそうな気もしますが、

「真北」「午前0時」「水」など、

付随するキーワードには、どことなく

「冷たい印象」が付き纏いがちで、

正確には「終わりで始まり」ではなく

「終わりの始まり」といったほうが正しいのでしょう。

 

少なくとも「どちらに転ぶかわからない状態」

であることから、この一年に起こった出来事は、

次の12年間を決める「たたき台」

になるのかもしれません。

多くの人々が「誤った情報」に惑わされたり、

「誤った行動」を選択したりすれば、

あっという間に「国難」の方向へと

流れて行ってしまうのが、

「水」の侮れない性質なのですね。


火への対策

2019-12-31 09:35:11 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.4 *****

専門家がしきりに注意を促しておりますように、

関東大震災レベルの地震が発生した場合、

地震の被害以上に懸念されるのが

住宅密集地を襲う「火災」です。

特に木密地域と呼ばれる、古い木造住宅が

ひしめくように立ち並ぶ地域では、

ひとたび火災が発生すれば瞬く間に炎が広がり、

逃げる時間さえ与えられないような

事態になると言われています。

 

さらに、火の災害の中でも

ひときわ危険かつ予測が難しいのが、

高温の炎や煙が竜巻のように渦を巻く

「火災旋風」でして、関東大震災では

この火災旋風により多くの住民が

命を落としたのだとか……。

つまり、ビルや住宅が密集するエリアで、

四方を火に囲まれた場合、身を守る手段は

非常に限られているというわけですね。

 

そこで(あくまでも個人的に)検証してみたいのが、

大国主神の逸話に登場する「中はほらほら、

外はすぶすぶ」というネズミの呪文です。

「入り口が狭く、中が広い場所」

とはいったい何を意味しているのか……、

年をまたいで検証してみたいと思います。

 

◆◆◆◆◆

今年も一年ご愛読ありがとうございました。

良いお年をお迎えください。


様々な警告

2019-12-30 09:21:58 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.3 *****

『古事記』や『日本書紀』などの日本神話が、

「予言書」の側面を持つことは、

以前の記事内でも触れましたが、

特に「神代」の物語には、

現代にも通じる様々な戒めが含まれていると

個人的には感じております。

 

昨日話題に出した、「中はほらほら、

外はすぶすぶ」というネズミの言葉も、

恐らくは後世の人々に向けて発した

警告でもあるのでしょう。

 

ちなみに、「鳴鏑の矢」の課題を与えられる前、

大国主神はスサノオから「蛇」や「ハチ」

「ムカデ」との闘いを命じられておりました。

 

仮にこれらのキーワードを

「自然災害」に当てはめると、

「蛇(例えば山崩れ)」「ハチ(例えば水害)」

「ムカデ(例えば地震)」など、

天変地異を予知する生き物たちが

現れたとも解釈できますね。

 

だとすれば、「ネズミ」が警告する災害とは、

どのようなものだったのでしょうか……。

もしかすると、大国主神を炎から救ったという

「ネズミ」は、大火災から身を守る法を

教えてくれているのかもしれません。


奇妙な呪文

2019-12-29 09:18:47 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.2 *****

==========================

周りを炎に囲まれ身動きが

取れなくなった大国主に向かい、

ネズミは「中はほらほら、外はすぶすぶ」と告げ、

地面の下に空洞があることを知らせてくれました。

大国主神が足元の土を強く踏んでみると、

なんと地面に穴が開いたではありませんか……。

ネズミの導きにより穴の中に潜り込んだ大国主は、

無事に炎をやり過ごすことができたのでした。

==========================

 

ネズミが発した「中はほらほら、

外はすぶすぶ」という言葉は、

「穴の内側はうつろで広い、

穴の入り口はすぼまってて狭い」

という意味だそうです。つまり、

「入り口は狭くて見えにくいかもしれないが、

その奥には想像以上に広い空間が広がっている」

ということで、解釈の仕方により

幾通りにも読み取れる文言なのでしょう。

ちなみに、このフレーズを聞いたとき

真っ先に思い浮んだのは、先日も話題に出した

「首都直下地震」に関するあれこれでした。


ネズミの暗示

2019-12-28 09:04:00 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.1 *****

今年も残すところあと4日となりましたね。

さて、来年の干支と言えば「子(ねずみ)」ですが、

新たな年をつらつらと想像する中で、

思い浮かんだのが日本神話に登場する

「大国主神とネズミ」のやり取りでした。

まずはその概要をご紹介しましょう。

 

==========================

スセリビメとの結婚の許しを得るため、

厳しい試練を乗り越えた大国主神に対し、

次にスサノオが命じたのは、

「広い野原に向かって射た

鳴鏑(なりかぶら)の矢を拾う」

という課題でした。しかしながら、

大国主神が野に入って矢を探し始めた頃、

スサノオの放った火により

一帯が火の海と化してしまいます。

たちまち四方八方を炎に取り囲まれ、

「万事休す」となった大国主神でしたが、

突如として現れた一匹のネズミのおかげで、

危機を脱することができたのです。

==========================

 

根の国へと向かった大国主神が、

スサノオから与えられた試練に立ち向かう中で、

命を助けてくれたのがまさしく「ネズミ」でした。

この逸話の中には「令和2年」の暗示が、

あちこちに散りばめられている

(ような気がする)のですが、

果たしてそれらの内容とは……。