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本日のスクショ。
「家事のできる引きこもり」推奨の吉川徹医師より。
これを見て「うわー」「医者なら治せよ」という声が上がりましたが、一方で「今さら定義を問う」吉川のこの言動がなぜひんしゅくを買うかわからずまたもや牧歌的なことを言っている人もいたりして
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なんで「定義を今さら問う」ということが「治さない臨床家であることを意味している」と映るのかわからない人が支援に回っている現状
だから治らないんだろうなあ、と思いました。
昨日ギョーカイメジャーの一人であらせられる田中康雄先生のご著書のどれかの何ページめかに定義が書いてあったという情報を寄せてくださった方もいましたが
専門家も皆さんそれぞれ意見がおありでしょう。
田中大先生が言ってる、って言ったってそれに違和感を持つ別の支援者はいてもおかしくないし
そしてそれぞれの先生方が、日々の実践の中で障害観を塗り替えられるような経験もなさるでしょう。
さて、今年は『発達障害は治りますか?』が発刊されて五年です。
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私のプロジェクトも折り返し地点。
どういうプロジェクトかというと、あの本を全否定した人たちとあの本の知見を取り入れようとした人たちのその後をまったりと十年見守るというカンタンなお仕事です。
そしてデマを駆使してまであの本の誕生を阻もうとしたのが当時名大病院現愛知コロニーの吉川徹医師なわけですが
読んでないのかなあ。
私はあの本の中でかなりしつこく神田橋先生に「一次障害と二次障害の違い」をきいています。
そして神田橋先生はていねいに答えてくださっている。
でもね
実は神田橋先生にとってはあんまり関係ないのかもしれないと思います。
一次障害と二次障害の違い。
だってどっちも治すんだもん。
その後長沼先生と『活かそう! 発達障害脳』を作って、先生がその中で一次特性という言葉を使っていらっしゃったときには
神田橋先生がおっしゃってたのもこれだなあ、と思いました。
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そこから『10年目の自閉っ子、こういう風にできてます!』の着想が生まれたんですけどね。
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なんだっけ。
あ、吉川だ。
この記事の主人公は吉川。
まあ吉川が受け入れるかどうかはともかく私なんかでも一次障害と二次障害について考える機会がありそのあげくのはてに神田橋先生にしつこくきいたっていうことは
専門家の皆さん暫定的にでもなんらかの定義をしてものの本などに書いているはずで
だからこそ私も神田橋先生に質問したのだと思いますよ。
そこで、私も私なりに一次障害と二次障害を定義してみようと思いました。
一次障害
1 生まれ持ったもの
2 吉川徹には治せない何か
二次障害
1 生まれ持った困難性から派生する疾患。
2 吉川徹には治せない何か
こうやって箇条書きにしてみるとわかりました。吉川医師が定義せずに臨床を続けていけるのはどっちみち治せないからなんだ。ていうか治すのが差別なんだっけ。治りたくない人ご用達医師なんですよね。
先日も京都の大きな講演会に出かけたインフォーマントが
並み居る先生方がみな、青いお札をはぎ取ったり(つまり親のかかわりの影響が大きいと言ったり)、どうやって問題解決していこうかという提言をなさっていた中で一人吉川医師が「医師の仕事は診断書を書くこと。医師の仕事の限界」みたいなことをとうとうと語っていてかなりKYだったと聞き
「いや、それって啓発講演としては大成功じゃないの?」って私は言いました。
よりよいQOLを望んでいる当事者保護者が期待してはいけない医療もある、って知らしめるっていう意味で。
治す気のある先生だけじゃ、誤った期待を持っちゃうかもしれないからね。
それなりの要職にあるらしき医師が「家事のできるひきこもり」を推奨するという現実も知っておいた方がいいもんね。
このシリーズの目的の一つは
支援者リテラシーを養うこと。
治せる人と治せない人を見分けること。
まあそんなこと皆さんわかっているでしょうけど、念のため書いておきますね。
☆☆☆☆☆☆☆☆
昨日は私のお誕生日。
きせ関の勝ち越しはひときわうれしいですね。
(いや、中日に勝ち越してくれても全然よかったんだけどね)
皆様に御礼を。
2011年5月に立てた誓いを今年も果たせました。
お誕生日の習慣にしたこと。それは
自分のお誕生日のたびに
東日本大震災による遺児の奨学金を贈ること。
現役でいる間はずっと続けようと誓いました。
つまり、花風社が存続する限り毎年。
今年も実行できたのは、本を買ってくださる皆様のおかげです。
今年は東北に加え、ネパールにもささやかな志を贈ることができました。
ありがとうございます。
そしてね、新しい読者の方はご存じないかもしれませんが
五年前、神田橋先生の本が出るとき、デマ言う人がいっぱいいて、それを「匿名医師」として拡散し
「なんでそんな邪魔するの? 治ってほしくないの?」ときいた私に
「花風社に儲かってほしくないから」と言ったのがあいちコロニーの吉川徹です。
他人に儲かってほしくないとか
ほんとにおぞましいよね。
親の顔が見てみたいよ。
少なくとも神奈川県では、他人の財布についてあれこれいうことはマナー違反で、親はきちんとそうしつけをする。箱根より西ではそうじゃないんですか?
金は天下の回りもの。
皆さんが買ってくださった本代は、きっちり天下を回る。
東北にもネパールにも行くんだ。
あれだけ無礼なことしといて
実名ばらされたとたん黙り込んで
一度も謝罪も受けていないから
だから時々こういう記事書きますよ。
専守防衛。