治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

先生は大変だ!

2011-09-05 07:50:00 | 日記
昨日のブログに対して、賛同の言葉をいただきました。
後味が悪い番組だった、と。
親の手抜き育児を子どもの(障害からくる)能力不足にすりかえておいて
「大変なんです、理解してください」じゃ通らない。
ただ父親が振り回されるみっともない姿を映しただけの番組だった、と。

そうそう。
私が番組放映直後に伺った親の会でもそういう反応でした。
当時の私はきょとんとしてたんですけどね。「わかってもらおう時代」だったので。
でもその当時から違和感を感じていた方々はいらっしゃったわけですね。

だから今花風社が主張していることが最先端なわけではなく
私が多くの親御さんから学ばせていただいた結果が私の言論になっているのであり
それをキツイと感じる「ありのまま系」が時代に取り残されているだけの話だと思います。

さて、「ありのまま系」のベムからこんなつぶやきが。


おやおや。
自分の息子の性器露出ネタ、運動会に参加せず眠りコケネタをブログに書いている父親っていうのはさすがに鷹揚なもんですが
これはまずいんじゃないの?
だって自分のものと他人のものの違いは家庭でしっかりと教えないと、よそで大変だよ? と思ったら

学校ではこんなことになっているらしい。


先生は大変だ。公僕だし。
自分のiPhoneを取り上げる生徒だって進路指導とかしたり
どっか実習先を見つけたり
どっか行き場所を見つけたりしないと、「理解がない!」「なんのための支援校!」とか非難されちゃうのかも。

でもまあ、学校の先生だからこれで済んでいるんであって

もし首尾よくどっかに就職して上司のiPhone取り上げたらオシマイだし

通勤途上で株価チェックしているどっかのビジネスマンのiPhoneに手を出したらたぶん通報されます。

まあここんちの場合、去年のキ○ガイじみた花風社や浅見に対する攻撃を見ても、父親自身自他の区別がつきにくい人なのかもしれませんけどね。
今でも偽科学批判という趣味が高じてよそんちの財布まで仕切ろうとしてるし。

でもね

ーーーーキーーーーーリーーーーートーーーーーリーーーーーーーーーーー線ーーーーーーーーーー

障害者雇用をお考えの企業の皆様。
これが自閉っ子の実力だとは考えないでください。
たとえ重度のお子さんにでも、小さいときからきちんと教えているご家庭も多いのです。

こちらとか。


こちらとか。


他人のものに手をつけない、と重度だからこそ、早いうちからきっちり教えたご家庭では
ちゃんと成果が上がっているのです。



だからね
「重度の自閉症」に偏見を持たないでください。
障害者雇用をお考えの企業の皆さん。

健常者も
軽度の障害の方も同じだと思いますが
基盤はご家庭です。
企業は選べる立場にあるのですから
その立場を活用して、きちんと育てられた方を選んで
ぜひ自閉症の人を戦力にしてください。

それに比べて学校の先生は大変だ!

私だったらすごくイヤですね。
自分のiPhone持ってかれたら。
外付け脳みそだし。