治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

自分の道を行けば?

2011-09-23 10:55:05 | 日記
昨日、大地君がこのブログにくれたコメントによると
大地君一家に、名誉健常者に関するURLなんか貼り付けて送っていやがらせしている人がいるようですね。

なんのためにそんなことするのか、謎。

大地君は、多くのほかの自閉っ子同様
定型発達者になるために修行しているんじゃない。

社会(みんな)の中で生きるために修行しているんだ。

定型発達の人たちだってそうでしょ。社会の一員になるため、一員であり続けるために修行してるでしょ。

そのやり方が少し違う。
それだけの話。

そういえば、先日19日の講演でも
講師のうち三人が「脳を鍛えるには運動しかない」という本を持って登壇しましたが

この著者のジョン・レイティ先生は
「へんてこな贈り物」等のあの先生ですよ。

十年以上前には発達障害の存在を知らせる仕事をしていた先生が
今は脳の可塑性について書いているのよ。検証結果を踏まえてね。

そのように世の中は進歩しているんですよ。
その情報をキャッチしている人としていない人がいるけど。

こういう情報は自閉症オタクにはなかなか入ってこないんだけどね。

でもよその分野に知見を取りに行っている人には
当たり前のこと。

それを踏まえて修行しているだけの子に
いやがらせメールとかなんなんでしょ。

教育や福祉・医療に携わる皆さんはこういうこと隠そうとしますけど
障害児の親(一部ね)の意味不明の行為は、被害者感情から発したこととはいえ、非常識ですね。
それが世間の偏見を助長している面があることは、否定できないと思いますよ。

「自分には」脳の可塑性が信じられないのなら
自分のうちの子はその信条に沿って育てればいいでしょう。
よそんちの子にまで嫌がらせすることないよね。

結果は子どもが出すでしょう。
子どもの将来が出すでしょう。
自分の信念に基づいた選択をしたのなら、その責任を取ればいいだけです。
大地君のおうちは、その覚悟でやっていますよ。
いやがらせしている皆さんは、そんなヒマがあったら自分ちの子を自分ちの方針にそって育ててくださいませ。

さて、不愉快な話はこれくらいにして。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

昨日は国技館にお相撲見に行きました。
稀勢の里は結びで横綱戦。

今場所はストレート勝ち越しで期待を持たせましたが
ここ三日ほどもたつき(とくに後の二日はひどい出来)

腹を立てた私は、出張の後でもあるので、水曜日はお相撲は無視し
台風の中、いざとなれば帰らない用意をして出社して仕事。
案の定運休が相次ぎましたが、焼肉屋で食事している間に再開した東横線に乗って
まあなんとか夜遅く家に帰りました。

で、昨日は現地観戦の日。

小暮画伯もそのあたり、ブログに書いています。

久々の升席は最高。

そして、結び。

正直、あまり期待していなかったのですが・・・

画伯がぱちぱち写真を取っては見せてくれて
この一枚を見て
もしかして今日勝つんじゃないかと期待が・・・。





ほら、いかにも勝ちそうなたたずまいでしょ?

そして、見事な勝利でした。
一瞬たりとも疑うことのない勝利でした。

初めて、国技館で生座布団を投げましたよ。
楽しい一日でした。

今朝画伯が送ってくれた東京新聞によると
師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)は前日の不甲斐ない負け方に稀勢の里を手ひどく叱ったとか。

そして昨日の横綱戦に関しては
「来てくれた人たちがわくわくする相撲だった」とコメント。
はい。わくわくしました!

指導者っていうのは優しければいいもんじゃないですからね。