夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

白居易  楊柳枝 其三

2007年02月19日 22時40分14秒 |  漢詩を長崎弁で
多摩川の散歩道にある5,6本の柳が緑の色をつけだしました。
鴨はいなくなるけど、そろそろ白楽天先生をお呼びして、お話でもお聞きしましょうか。


依依嫋嫋復青青
勾引清風無限情
白雪花繁空撲地
絲條弱不勝鶯
   楊柳枝 其三
   白居易

依依 嫋嫋(でうでう)  復(ま)た 青青
勾引す  清風 無限の情
白雪の花 繁くして  空しく地を撲(う)ち
絲 條(えだ)) 弱くして  鶯に 勝てず

しなやかで、そして青々としている
思いを込めた清風を引き寄せている
白雪に似た花は虚しく地を覆い
その弱い枝は鶯さえ止まれない


そしてそして、忌み嫌われている長崎弁の訳

なよなよとしたしなやかさ、そして青々とした枝
風も思いを込めてひきつけられるっちゃ
雪んごたっつ花は地面を覆いつくすほど
鶯さえ、そん枝には止まれんとじゃ


白楽天にはこのほか、お茶をやる方にはお馴染みの;
春風春水一時來で終る有名な府西池があります。


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