久し振りに会う知人を誘い、安藏集落の確りした家の、石垣や水田跡地を見学させて戴く。
私の好きな場所である高台から立山、尖山、大日岳、を望む。高台の下には常願寺川がゆったりと流れている。上空には、月が姿を見せ冬の到来告げていた。
林道から登るのだが小川の横道は雨で崩壊し、足元は滑り危険だった。
此の坂道を集落の人々は、田畑で収獲した物を背負い担ぎ上げていた生活の道だった。歩いていると、周囲の木々から、人々の声と生活の匂いが想い浮かぶ。子供達は何して遊んでいたのだろうか・・・
知人も集落を見渡し人々の生活に想いを巡らす。
家々の石垣は奇麗に積まれ整備されていた。
人々の痕跡と祠の跡には鬼瓦があった。
安藏集落を後にして、帰り際に常願寺川を見下ろす所で夕暮れの立山を望む。
鍬崎山の上には月が大きく見えていた。今年も無事に山へ行ける自分に
安堵し、新しく知り合った人々や、同行された知人と行動を共にさせて戴き
感謝する。