待望の「東笠山」行きの願いを山のベテランである若手の知人達が誘ってくれた。当初から、あの谷筋は登れないと話していたが「大丈夫、登れる」の声に勇気を貰い、「うれ往来・鎌倉街道」を歩いたキノコに詳しい知人も誘って行く。
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AМ6.00開通前の亀谷林道は連休で渋滞していた。
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渋滞で止まっていると横のポールにカラスが此方を見ている。
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快晴の祐延ダムを見る。
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真中の谷筋が癖ものだ。
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祐延ダムの車止めであった釣り人さん。有峰について詳しかった。7月の小口川線林道開通前から祐延湖へ釣りに来ているという。
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祐延ダム湖で使用されている「すけのべ丸」。
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水平道路に掛けてある橋から谷筋を挑む。
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登れども深い谷筋は視界が効かない。見掛けるのは滑る石ころと急坂。
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背丈まで伸びた笹薮とハイ松の中を過ぎると草付きの別世界が広がる。
思わずリックを降ろしカメラに収める。この境目が心を引き付ける。
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右側は草付き、左側はハイ松が茂る。風の強さを実感する。今も、風は飛騨 方面から富山平野に向けて吹いているのは地形に沿った自然の技と悟。
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皆さんは、踏みしめられた草付きの道跡でカメラとスマホのビデオを作動させている。別天地は人の心を揺さぶる。
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笠の様な頂に三角点があった。
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富山平野、真中に剣岳、立山三山、独りぼっちの世界。
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6月に、隣の工房へ知人達と薬師岳山頂へ荷揚げ前の「薬師堂」を見学に行き見ていた「薬師堂」を山頂に抱える「薬師岳」が目の前に。「薬師堂」も山頂から東笠山へ来ている自分達を見ていると想う自分なり。
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6月に工房で製作されていた『薬師堂』。(撮影は許可を経ています)
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富山平野、能登半島が薄っすらと見える。
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富山市内も見えている。旅人たちはどんな想いだっただろうか・・・
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目的の古道探しに向こうが見当たらない。引き返す途中にあったリンドウの花を写していると斜面に凸凹の違和感を感じる。目線を低くする。
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浅い凸凹の違和感を写し、辿ると続く、??「これだ。」思わず口にする。
持参した赤色立体図とGPSで確認する。間違いない。
応援されている知人達の顔が頭に浮かぶ。
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後方から来る知人に知らせ道跡を辿る。彼もマーキングをハイ松に付けて進む。
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引き返して、高杉山方面に続く道跡を探査する。彼も確認する。
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道跡は谷筋を通過し対岸へ進み続く。赤色立体図とも合わせ溝も確認。
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目的地の全体図はCS立体図を作成した知人からの提供が役立つ。
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真中にある緑の線が「うれ往来・鎌倉街道」を示す線。
赤色立体図も併せて確認し、精度の高さを味わう。
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道跡の一部を確認し、山頂で帰る時間を心配する知人達と写す。
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お互いに心は軽いが、帰りの急斜面を気にする面々は最後が肝心と・・・
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これより谷筋へ入る。
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漸く、祐延ダムサイドに到着し車に乗る。朝に会った釣り師さん達は帰っていなかった。車を駐車した大山歴史民俗資料館に着くと有峰ハウス勤務の人と会う。うれ往来・鎌倉街道を通過している東笠山へ行ってきた話をしていると釣り師さん達は、有峰ハウスに泊まり釣りをされていると判る。有峰に付いても詳しいと聞く。話は弾み、こんなトントン拍子に話が聞けた日は無い。久し振りに知人達とも会い楽しい一日だった。生きる日々に感謝します。