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人間関係づくり・人間力育成の授業

2014年6月3日 奈良女子大学臨床心理相談センター×大志学園コラボ 第4回

2014-06-03 14:13:36 | 研修会

奈良女子大×大志学園(クラーク)コラボ4回目です。大志学園のチーフ、足立良太先生にいろいろと面倒を見てもらってます。子ども目線で不登校の子どもたちへの支援を入れておられます。大志学園のwebも日々更新されてますので、ご覧になってください。
http://www.tokyo-taishi.net/campus/osaka/index.html 
5階の職員室が院生の皆さんの待機場所なのですが、わたしが到着すると、すでに、院生の皆さんが子どもたちの話題でもちきりになっていました。良い成果があがるといいですね。
さて、今日のお題は「地域性」についてです。文科省学力テストの都道府県別結果の資料より、教育の大きなバックグラウンドである地域性について深めていきました。どうでしたでしょうか。

Taishi4











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Book

深美隆司著「子どもと先生がともに育つ人間力向上の授業」

2013年10月下旬、図書文化社より発売

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6 コメント

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深美様 (金山翔子)
2014-06-05 11:53:08
深美様

先週はひとつの講義の縦軸についてを教えていただき、今週は横軸について学ばせていただいたということで、縦軸と横軸を合わせた上での私の感想を述べさせていただきます。

縦軸は時代の変遷、横軸は地域性、ということで、まるで「今、ここ」で生きている私たちの世界の現状をxy座標で表しているようで、とても理解がしやすかったです。
例えば、今日の日本の情勢というのは、2014年という横に伸びる直線にのっており、各都道府県における地域性という縦の直線と交差した部分が今日の各都道府県における情勢という捉え方ができます。
それを踏まえると、よくある「昔は良かった」という懐古主義的な主張は少し見当違いなのかもしれない、と感じます。
時代の特色というのは、時間的流れと、それをとりまく環境との相互作用から生まれるものであるにもかかわらず、ただ、時間的流れのみにしか注目していないかのように感じるからです。冷蔵庫が存在する現在の日本で、昔のように冷蔵庫が無い生活をするのが考えられにくいのと同じです。

そうなってくると、例えば、現在の教育現場で問題となっていることも、「昔は良かった」「昔ならこんなことは起こらなかった」という懐古主義的考えでいては事は進まないように思います。それは時代背景が違うためです。
つまり、時代背景が異なっている以上、「現在の環境では」という視点が必要なのだと思います。
後ろを振り返ることはあっても、時間や環境(例えば技術的発展)が正の方向に動いている以上は、後ろに退くことはできないでしょう。
時間的流れや環境といった現状を把握していなければ、どれだけ偉いことを言っても中身が伴わないただの理想論で終わってしまうのだろう、と感じました。

今週もありがとうございます。
これからもどんなことを教えていただき、そこから私自身がどんなことを学び、感じるのかが非常に楽しみです。
来週も宜しくお願い致します。

(深美です・・・そのとおりですよね。例えば、「正義」とか「常識」というものは、時代や地域などの条件付けによって形成されるものですから、完全に正しいものと言い切れるものではありません。今回の学力テストのことでも、点数が「高い」から優秀で、「低い」から劣っているというものではありません。高ければ高いなりの要因、低いなら低いなりの要因というものがあるものです。そこを抜きに、「秋田や山形へ研修へ行かねば」という安易な発想をしてしまう教育委員会の発想に貧困さを感じてしまいます。横軸を縦軸に変えただけで「冷蔵庫がない時代にもどりたい・・」と言っていることと大差はありません。時代の変化や、地域の違いなどに注視していくと、おっしゃっているように、「今、ここ」で何をするべきか」が見えてくるのですよね。)
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深美先生 (シータ)
2014-06-05 19:39:02
深美先生
先週に引き続き、時代背景を見ていくなかでどのような流れを辿って「今」へと繋がっているのかということについて深く掘り下げることができ、大変勉強になりました。
今回は横軸を考えるということで、「地域性」というキーワードが挙がったときにはなるほどなと思いました。子どもたちの学習状況に影響を与えるのは学校や家庭の場だけではなく、その土地の気候や住居形態といった身の回りの環境ひとつひとつなのだということに改めて気づきました。そうすると、子どもが呈している問題を考えるときに、狭い視野でその子を見るのではなく、その子を取り囲んでいる環境全体に目を向ける必要があるということにも納得がいきます。ただ、だからといって県民性ばかりをクローズアップするのはお門違いな話で、その特性に依存してしまうのも良くないなと思います。その地域のなかでより良い学習環境を整えていくにはどうしたら良いのかという点を考えていくことの大切さを感じます。
主に学習の場であった学校が、生活の場へと変化してきていることも、「多様化」の背景に考えられるのでしょうか。学力面だけでなく社会のなかで生きていく力を育むためにも、深美先生が取り組まれているワークなどを通して子どもを導いていくことが必要なのかなと思いました。

(深美です・・・はい。県民性という抽象的な概念で、個々を見ていくことはできません。それは、時代の変化も同じだと思うのですね。あくまでも、バックグラウンドです。深い理解のために必要な要素であるというだけです。「学習の場であった学校が、生活の場へ」・・そうなんですよね。なので、「生きる力」というものが叫ばれているわけなのですが、またこの「生きる力」というものが曖昧で、10人いれば10通りあると言ってもいいくらいです。多様化の社会であるから「生きる力」が必要なのですね。文科省のキャリア教育4領域8項目には、人間関係形成力というものが真っ先に挙げられてます。人間関係形成力は人間力、といっても過言ではありません。わたしは、便宜上「人間関係づくり」と言ってますが、実は「人間力育成」の教育なのです。)
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 横軸として地域性を持っていらっしゃいました。... (やまちゃん)
2014-06-06 23:38:07
 横軸として地域性を持っていらっしゃいました。私としては、世代も面白いだろうと思いました。生きてきた世代の文化的側面が、ひとつの事象の捉え方に大きく影響すると考えるからです。生きてきた時間の長さが理解の多様性に繋がり、世代間の相互作用が新しい視点を生むだろうと考えるとワクワクします。
 昨日の朝日新聞朝刊に「出羽の守」に関する記事が載っていました。揶揄して使うケースが多いと書いてありましたが、自分にはない思考パターンの提示だと考えれば興味深いです。でも、記事の内容はあまりよく分かりませんでした。

(深美です・・・なるほど、世代ですね。「団塊の世代」「ゆとり世代」「さとり世代」などいろいろと言われていますが、名前の付き方は別として、それぞれの特徴をあらわしているものだと言えますね。一般的には、「三世代〈若年〉〈壮年〉〈老年〉での交流」というものが言われてますが、非常に有益だと感じます。わたしも、現役時代は、中学生の高齢者施設への訪問とか、三世代グランドゴルフなどを取り組みましたが、驚くような成果があがっています。私の祖母と娘が短い期間でしたが、出会うチャンスというものがあったわけですが、実質的に四世代というものは、希な交流になるのではないでしょうか。
「出羽の守」という言葉、私は知りませんでしたが、調べてみると、こういうケースってよくあることですよね。基本には、自分たちに足らないものを他のモデルを引用することにより、満たしていこうというものでしょうか。度が過ぎると「揶揄」されることもあるでしょうが、より良いものを求める人間としての性のようなものを感じます。わたし的には、この記事〈http://half-sandra.com/column/2013/11/11/1860.php〉が参考になりました。)
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 記事の紹介、ありがとうございました。全部読ん... (やまちゃん)
2014-06-07 17:06:21
 記事の紹介、ありがとうございました。全部読んでいません。一番上の投稿をされた方は、いくつかの立場を内在化されていると思いました。その下の方に、自分が何を基準に「出羽の守」を信じるかというようなコメントがありました。前回投稿した後、この問題をどうとらえれば自分らしいかと考えました。「出羽の守」の問題も、結局「成熟」の方向性を意識する自分の構えと関連していると思いました。
 私は、経験を伴わなくても、またただの知識であっても、その人がそれを選んだ課程とそこにどのような意味を持たせようとしたのかということの方に興味があります。どんなことでも考え始めると面白いので、理解できなくてもしばらくキープするようにしています。いろいろな人と意見交換することは、考えが偏らないようにする重要な手段になっていると思います。

(深美です・・・今は、情報がすばやく取れる時代です。ささいな疑問でもyahoo知恵袋とかに投稿すれば、瞬時に多くの意見や考えを手に入れることができますよね。そういう意味では、真摯さというものを持ち合わせていれば、自分自身にプラスになる情報の取捨選択ができるようになります。そこで問題になるのが、真摯さということではないでしょうか。固定観念や怒りの感情に囚われることなく、素直に受け容れる力を発揮する。そうなると、次の課題が見えてくるのではないでしょうか。次回の研修はそんなところに焦点をあてたいと思います。)
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深美先生 (G-RED)
2014-06-07 23:32:51
深美先生

コメント遅くなってすみません。

教育の話だけではなく、いろんなことに地域性は当てはまりますね。いろんな観点から地域性を考えるとすごく面白いです。大阪で離婚が多いのは自由を求める府民性だからですかね?(もちろん、皆が皆そうではないですが。)
人間は生まれ育つ場所の地形、天候から作られるのだなと思いました。そう考えると人間も自然の一部なんだと思います。

環境を意識すると、柔軟に環境に適応する能力が重要であり、発達上問題を抱えている子にとっては日々を暮らしていくのが大変なことなのだと思えます。

(深美です・・・大阪はなりすまし離婚が多いです。それが実質の離婚へ至るケースもあります。生活面・経済面においてそうなるケースが多いということなのですが、女性の単身世帯が多いのも事実です。これは、「家」という概念から脱却したいという意味です。地方から出てきた方はなおさらそうかもしれませんね。行き着くところ若年女性の貧困という問題に発展し、様々なプロセスをたどって、子どもが犠牲になるということです。風俗業界では、託児所を備えているケースもあるくらいです。大きな社会問題と言っていいでしょうね。
つまり、このようなブレの大きさが、子どもたちにいろんな困難をもたらすということでしょう。発達に課題がある子どもはなおさらです。生活上の問題なのか、発達上の問題なのか、現象面だけでは判断できないケースが多いですね。-現実は、現象面(行動や能力)だけで発達に課題があると診断されるケースがほとんどなのですが。)
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深美先生 (キャシー)
2014-06-09 23:29:20
深美先生
ありがとうございました。

先日、新卒で今年から中学校の先生になったある娘さんから、「入るなり生徒指導部に配属され、先輩の先生のおっしゃるように指導したがうまくいかず、生徒を監視するのも疲れました。」と相談を受けました。待ってましたとばかりに、「今の子どもたちは、多様化の時代に育っており、モデルを示して「支援」するというスタンスで接しないとうまくいかないと教えていただいたよ。」と話すと、「それで納得いきました。私はそういう接し方でやってきたので、これからも自分なりのスタンスで支援していきます。」と喜んでいただきました。今を象徴している出来事と思います。「指導」で育ち、自らも「指導」してきた4・50代の先生が、ゆとり世代の若い先生に対して、「支援」を望む子どもたちに「指導」せよと「指導」する。早口言葉みたいですね。ややこしい。先生の教えのおかげで、ひとりの迷える新米教師を救うことができました。

今回の授業も、大変興味深く参加させていただきました。
横軸としての「地域性」はおもしろいですね。トップ4県、雪国の米どころならではの教育環境。ワースト3県、商人気質、欧米の夜文化、一攫千金の文化…の教育環境。それぞれ、その土地で生きるために適応してきた結果なので、テストの点という側面で見ると優劣が付くけれど、良い悪いではなく、今ここで、何ができるかが一番大切であると学びました。

育ってきた時代の事情、育っている地域の事情、さらにその子特有のの事情・・・いろいろな事情を考慮して支援する必要があるのですね。

明日の授業も楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

(深美です・・・そうですか。それはよかったです。一般的に、若い人は「非力」ですので、その「非力さ」を認めることができるかどうかが、成長のプロセスに乗れるかどうかがかかっていると思います。「成長のプロセスに乗る」ということからモデル性の発揮が始まります。どうぞ、継続して支援してあげてください。
「今、ここで」ということで、時代と地域性から考えてきましたが、支援となると、具体的でわかりにくい事実からスタートすることになります。その中から特性を見いだし、方向性をつけていくことが支援のなかみになってくるのですね。本日は、このような観点の提示になると思います。)






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