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2012/11/2
【高知市立南海中学校で吉岡省次校長先生にお話を聴きました-紫雲丸資料室を訪ねて】
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1955年は、私が生まれた年なのですが、その年に宇高連絡船、紫雲丸の沈没事故(Wikipedia)が起こりました。その時の子どもの犠牲者108名のなかに、当時の南海中学校の3年生28名が含まれていたのです。また、南海中学校だけではなく、愛媛県庄内小学校、広島県南小学校、島根県川津小学校の子どもたちも犠牲になりました。紫雲丸の事故をきっかけにし、教科書無償の闘いへとつながったと言われています。しかし、吉岡先生からお話をお聴きしたことを通じて、確かに運動への発展はあったのでしょうが、そのことだけでは済ますことのできない問題だと実感しました。まさに、そこに「いのち」の問題があったのだと思います。南海中学校の子どもたちは、ここを原点にしているのです。
吉岡先生の横に展示されている「開設に寄せて」を全文紹介いたします。
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紫雲丸遭難事故資料室に寄せて
「省次よ。この南海中学校は、修学旅行中にたくさんの生徒さんが亡くなった悲しい事故があったがよ。・・・」
小学校低学年の頃、私は亡くなった祖父から学校の前を通るたびに聞かされていました。
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紫雲丸の遭難事故から五十六年あまり。
この事故は、船舶の交通安全と教育面に大きな教訓を残しました。本土と四国を結ぶ夢の架け橋といわれた「瀬戸大橋」早期完成を加速させ、泳げない子をなくすために全国の小中学校にプールが設置されました。さらに、修学旅行の事前学習として救命胴衣の着用や心肺蘇生等の命の教育が積極的に行われるようになりました。
168名(児童・生徒100名)の尊い命が奪われた紫雲丸事故を私たちは決して風化させてはなりません。
しかしご証言いただく方の高齢化にともない、受けとめる側の意識も薄れていくことが懸念されます。
今回そんな現状をふまえ、今を生き、次代を担っていく子どもたちが事故の教訓に学び、自他の命を尊重する精神と生き方を身につけてくれることを願って、「紫雲丸遭難事故学習資料室」を設置いたしました。
設置にあたりまして犠牲となられた皆さまのご冥福をお祈りするとともに、この事故の尊い教訓から命を大切にする取組が末永く伝承されることを願ってやみません。あわせてこのような事故が再び起こることのないよう、一緒にご祈念いただければ幸いに思います。
奪われし
吾子たちの命を
未来につなげるために・・・
2012年3月 高知市南海中学校
校長 吉岡省次*
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2012/11/1
【高知での定宿、三翠園】
高知へは、年に3回くらいのペースで研修に来させていただいています。この3年でもう10回は越えているでしょうか。はじめは、ビジネスホテルを使っていましたが、慣れてくると、もう少しくつろげる宿はないものかと思って、「じゃらん」のページを探っていたら、
三翠園ビジネスプラン一泊朝食付き6800円というのを発見しました。
三翠園は、あの龍馬も泳いだという鏡川河畔にある高知市内ではめずらしい温泉旅館です。グレードでも市内で3 本に入るというところです。
入り口すぐ右手には、重要文化財、土佐藩-旧山内家下屋敷長屋が保存されており、中に入って展示物を見ることも可能です。
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左手には、初代藩主、山内一豊、その妻、千代を祀ったことに由来する山内神社があります。大河ドラマ「功名ヶ辻」が放映されていた頃は、さぞ賑わいを見せていたのでしょう。
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山内神社を右手に見て、鏡川沿いを下流に少し歩くと、料理旅館「臨水」があります。2010年に封切られた
「君が踊る、夏」(東映HP)で、旅館「こちや」として使われていた旅館です。良い映画です。私は、高知に入る前には必ず観ています。
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中心街の帯屋町筋にも歩いて数分ですし、まわりには、多くの史跡があります。明治維新という大きな出来事へのにおいを感じることができる場所です。
とにかく、温泉にゆっくりとつかり、広い庭園を見ながらくつろぐことができます。
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2012/11/15