あいあいネットワークofHRSのブログ

人間関係づくり・人間力育成の授業

2018.6.21 島根県松江市立第一中学校と大阪、電話でロールプレイングの練習!

2018-06-22 18:10:03 | 研修会

 

「電話でロールプレイングの練習!」


8月2日に島根県松江市立第一中学校(人間関係プログラムの実践校)で校内研修会があります。

いつもなら車で行くので、当日の研修前に充分練習できるのですが、わたくし、もぅ歳なので、今回はバスで行くことにしました。

すると、研修前の練習時間を確保できるか怪しいので、電話で練習です。

スピーカーフォンにしてもらって、みなさんの声が聞こえるようにしてもらいました。

三人の反応が声で聞こえるので、なんとか状況を想像しながら、1時間ちょっとで無事練習完了しました。

プログラムを取り組み始めて7年目、ほんとに皆さん慣れてはりますね。

一回の通しでOK状態です。

とても、上手でしたね。

演者の方のお顔がわからなかったので、イメージングするために写真を送ってもらいました。

あ~、こんな場所でやってたのですね。

(左から演者のこうきさん、ゆうかさんと、人間関係プログラムのチーフ桐山先生)

ごくろうさまでした。

 

 

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2018年6月19日 大阪府羽曳野市立羽曳が丘小学校 コーディネーション

2018-06-19 19:02:35 | コーディネーション

 

大阪府羽曳野市立羽曳が丘小学校です。

校長先生の平井義弘先生が、松原第七中学校時代の仲間です。

今度、高学年で人間関係プログラムのコーディネーションをしませんか? 

とお誘いをしたら、早速、7月に校内研修会を予定して下さいました。

今日はそれに向けたお話し会。

不登校のこととか、自己肯定感のこととか、話題になりました。

なんか、もうすでに、教頭先生をはじめとして青い本を読んで下さっているとのこと・・・すごいですね。

生徒指導・人権教育担当のお若い先生方も来ていただいてました。

そして、ロールプレイングの演者にもなってもらいました。

ぜひとも人間関係プログラムの実践校になってくださいね。

 

 

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「自己肯定感を高める三要素」(最終回)・・・その6「自己肯定感を高める授業」

2018-06-19 04:58:53 | コラム

「自己肯定感を高める三要素」 (1) (2) (3) (4) (5)   (6)

「自己肯定感を高める三要素」(最終回)・・・その6「自己肯定感を高める授業」

学校は人間の成長を保障する場ですので、自己肯定感を高めるためのツールを備えていなければならないのですが、残念ながら、それは個々の先生方や学校の努力に任されてきたと言えます。私自身も、50歳を超え人間関係プログラムに出会うまでは、その点においては右往左往していました。2001年に小中学校の不登校の子どもが13万9千人(現在までの最高値)に達したことを受けて始まった松原市立松原第七中学校・研究開発に関わるなかで、その答えがおぼろげながらも見えてきました。

 

研究開発が終了した2010年の段階では、まだその途上でしたので、私は2011年に退職し、教員研修ファシリテータ・授業コーディネータとして、オファーを下さった皆様とともに人間関係プログラムの完成をめざしました。幸いなことに、島根県松江市立第一中学校、高知県土佐清水市立清水中学校という学校としての実践の舞台をいただき、2016年3月「いじめ・不登校を予防する人間関係プログラム(学事出版)」をその集大成として世に出すことができました。

 

この両中学校の取り組みの動機は、学校の「大きな荒れ」でした。松江一中の奈良井孝教頭先生(現 松江市立湖北中学校長)、清水中の岡崎哲也校長先生のリーダーシップの下、両中学校の再構築を人間関係プログラムを中心に進めていただきました。その結果、三年間という一区切りを終え、両校ともに・・自分たちで考え、行動する・・自己を大切にし、他者を思いやれる・・いじめなどの仲間の問題を自ら解決する・・不登校などの課題をかかえた仲間を支援する・・将来への夢や希望を共有することができる・・という子どもたちに成長してきました。(松江一中の詳細は書籍に収録しています。清水中についてはHPにアップしています。http://www.aiainet-hrs.jp/download/shimizu.htm

 

学校や学級の目標としては、よく見かける親しみのあるフレーズですが、それを実現するとなると、並大抵のことではないと現場の先生であれば感じることでしょう。両校ともに、一時は大変な状態にあったわけですが、現在では松江一中では7年目、清水中では6年目と教員の入れ替わりなどの困難がありながらも、人間関係プログラムの実践を継続しておられます。では、なぜ、このような変化を遂げることができたのか、それは、人間関係プログラムの実践が、「自己肯定感を高める三要素」を強化していくことで、子どもも教員も自己肯定感が高まってきたからに他なりません。

 

「あいあいネットワークofHRS」の人間関係プログラムは、8時間×3年間=24時間の構成です。全国約300カ所での教員研修、保護者研修、子ども向け研修、市民講座に取り組んだことにより、小学校低学年から大人まで効用があることを私自身体感しています。自己肯定感を高めるための三要素にからめて説明しますと、

 

①毎時間、目標設定→エクササイズ→ふりかえり&シェアリング、という「認知→行動→評価のスパイラル」を促進するツールが組み込まれている、ということです。不登校をはじめとする難しさをかかえた子どもは、「悪い結果を予想して行動にうつせない」「行動をふりかえると、後悔ばかり残る」「自分が感じたことをつかめない」「感じたことを自己開示するのが怖い」「まわりがどう見ているか不安だ」「何もいいことがなかった」・・・というように、「認知→行動→評価」のプロセスがいたるところで寸断され、マイナスのスパイラルすら起こしているのです。つまり自己肯定感がどんどん下がっていきます。

 

そこで、一回一回の授業を通じて、小さな成功と小さな達成感を少しずつ積み上げていきます。減点方式で受けてきた体験が、加点方式で受ける肯定的な評価に少しずつ置き換えられていくのです。不登校などの難しさをかかえた子どもは、ほんの氷山の一角です。なにしろ多くの子どもたちが自信がなく疑心暗鬼になっている可能性があるのですから・・・。

 

②次にあげられるのは「大人がモデルとなるソーシャルスキルトレーニング」であるということです。子どもは子どもであるというだけで、困難をかかえ依存的です。つまり自己肯定感が高いはずがありません。自信もないですし、人の話もちゃんと聴けませんし、自己中心的ですし攻撃的です。だからこそ、大人がモデルとなって模範を示すわけですが・・・このような依存的な大人は多くないですか? 学校の先生のなかにだって、そんな方は結構います。ここにSST(ソーシャルスキルトレーニング)を実施する意味があるわけです。

 

大人がまず、授業をするということを通じてソーシャルスキルを確認します、そして身につけようと努力をするのです。自己開示の授業(トーキング系の授業)を通じて、「聴くスキル」を身につけます。すると、自己開示の心地よさに気づき、相手を思う「共感性のスキル」にまで発展します。まず、大人が体感し子どもに伝える(やってもらう)ということです。「ストレスに対処」し、「感情をコントロール」することができれば、相手を思う「アサーティブネス」(アサーショントレーニング-SSTの最高形態)にまで高まることができます。

 

これらは、主にロールプレイングを通じて内実化していきます。すると、人間関係において「折り合いをつける」ことができるようになり、相乗効果を生み出します。さらに、人間関係プログラムは「特活・道徳・総合」という教育課程との相乗効果まで生み出してしまうのです。これで学校がよくならないはずがありません。良い学校においては、当然のことながら子どもたちの自己肯定感は高まっていきます。もちろん先生もですが・・・。

 

③自己肯定感を下げてしまう「マイナスの連鎖」を断ち切るために、わたしたちは固定観念を捨て、新しいものにチャレンジしていかねばなりません。しかしながら、中学校には「三年前症候群」みたいなものがはびこっています。学年づくりをするたびに「三年前はどうやった?」「三年前は違うかったぞ!」というような感じです。それを3サイクル実行すれば、約10年間は、変わらない教育をしていることになります。経験則は確かに大事なのですが、今の時代、10年前、20年前というと、かつての社会や常識が一変してしまっています。

 

ここにきて、文部科学省が「主体的・対話的で深い学び」やら「アクティブラーニング」を打ち出してきているのは、従来のやり方では、学校教育が悲鳴をあげ続けることを認識したに他なりません。人間関係プログラムは、ファシリテーション&ワークショップの授業です。認知に裏付けられた行動を評価し、それをシェアすることで、新たな気づきを生み出していきます。

 

従来の教育の枠組みでは「正解を教えない授業」ととらえがちなのですが、実はそうではなく「正解が多様」であるということなのです。「正解が無い授業」または「すべてが正解の授業」と言い換えてもいいかもしれません。つまり、多様な自己を認めることで、他者の多様を受け容れようとするものです。これが自己肯定感をもっとも高める要素です。

 

教科授業においてもそれが実践される時代へと変化していくのですね。学力観も刻々と変化しています。

 

 

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「自己肯定感を高める三要素」・・・その5「③マイナスの連鎖からプラスの連鎖へ」 その2

2018-06-13 19:12:34 | コラム

 

「自己肯定感を高める三要素」 (1) (2) (3) (4) (5)   (6)

「自己肯定感を高める三要素」・・・その5
   「③マイナスの連鎖からプラスの連鎖へ」・・支援のレベル(2)
人間の成長というものは、「内面」と「現れ」という切り口で捉えていけば、意外と単純に理解できます。「内面」とは心の成長状態のことであり、「現れ」とは行動や外見などの見た目ということです。人間の成長段階によってそれぞれの年代にふさわしい「内面」と「現れ」というものがあります。幼児には幼児にふさわしい「内面」と「現れ」が、中学生は中学生にふさわしい「内面」と「現れ」、社会人は社会人にふさわしい「内面」と「現れ」ということです。(ただし、「ふさわしい」という言葉の内容は、時代や文化によって変化したり、異なったりします。)

 

本来なら、個々人の「内面」と「現れ」が手に手をとりあって、ともに成長していくことが理想的です。しかしながら、二者間の人間関係において、親子関係や仕事上の上司と部下、学校の先生と子どもというように、力の差や立場の差が存在する場合、その上下関係を利用して相手を「意のままに服従させたい」と願う感情があれば、心への進入や、存在の否定という...攻撃となってじわじわと実行されていきます。

 

この進入や攻撃というものは、見るからに悪意があるものに見えないことに問題の理解への難しさがあります。「愛情」や「情熱」や「指導」という衣をまとっているケースが多いのです。人間は心への進入や攻撃を長期間受けると、「内面」と「現れ」の間に大きな乖離が生じてしまいます。つまり、自分の「内面」を置き去りにして、相手の要望にそった「現れ」をつくりだしてしまいます。自分のことは二の次にしてまでも相手の意に沿うことが第一義となってしまうのです。無意識のマインドコントロールと言ってもいいでしょう。

 

この状態を長期間続けてしまうと、「現れ」は中学生や大人であっても、「内面」は幼児である、というケースが起こってしまいます。この乖離は、様々な出来事や環境の変化などが引き金になって、「現れ」が「内面」のところまで落ち込んでしまうことがあります。これが子どもであれば「不登校」であり、大人であれば「ひきこもり」というものです。

 

心が幼児ですから、家の外へ出ることすらできません。幼児言葉をつかったり、だだをこねたりしてしまいます。さらに、長期間、自分のしたいことを我慢したり、相手に合わせようとしてきた結果、「何もしたいことがない」「何のために学校へ行くかわからない」「生きている意味はない」などと感じてしまう状態へ追いやられていくのです。決して、親だから安心、学校の先生だから安心、という単純なことではないのです。子どもに乖離が起きている場合のほとんどのケースでは、子どもを育んでいくはずの、肝心の親や先生が「内面」と「現れ」に乖離を起こしているケースがほとんどなのです。

 

子どもは子どもであるということだけで困難をかかえているわけですから、受けるダメージは相当なものになります。これがマイナスの連鎖であり、私はこの関係性を「否定のモデル」と呼んでいます。一方、二者間が「信頼」と「安心」で繫がっている場合、私は「肯定のモデル」と呼んでいます。それはモデルになるほうの方が、自己肯定感が高いというケースです。その方は自己対話やイメージングをしっかりと実践しておられる方ですから、どのような刺激や出来事に対しても心のスペースをしっかりと確保し、相手を受け容れ、フィードバックを返していきます。

 

要は、「指導」ではなく「支援」ということになるのですが、一般的には、「支援」や「受け容れる」というと何かしら「甘いもの」「ルーズなもの」と感じる方がおられるようです。それは、全くの誤解ですし、「支援」を体験したことがないがゆえの偏見だと断言できます。否定のモデルのなかで育った方は、「攻撃する」ことを「励まし」と感じ、「追い詰める」ことを「厳しさ」だと勘違いしています。

 

このような方が発するメッセージはおおかた「あなたメッセージ」になっています。「あなたメッセージ」というのは、主語が「あなた」で始まるメッセージです。「あなたが悪い。あなたのせいでこうなった。」「(あなたが)うるさい。」等々、否定の要素が満載です。肯定のモデルにいる自己肯定感の高い方は、「(わたしは)あなたに問題点を感じます。(わたしは)あなたに何か課題があるように思うのですが・・・」「(わたしは)あなたの声に少しイライラしてしまってます。静かにしてもらうことは可能ですか?」という「わたし」を主語にした「わたしメッセージ」を使い、基本的には肯定的で丁寧なメッセージを発しているのです。

 

それがよく現れているのがフィードバックの内容です。相手方の話をよくよく訊いて聴いた結果、「あなたの今の姿は、すごく否定的ですね。ひょっとすると、何かトラウマや妄想に捕らわれているのではないですか?!」と単刀直入に返します。すると「その通りです。」と相手から返ってきます。少し違っていれば、「というか~ですね。」と返しの返しがある場合もあります。厳しさという点で言えば、こき下ろしたり、罵倒したりする以上の厳しさです。相手を受け容れた上で否定的に返していませんので、相手も受け容れてくれるのです。フィートバック自体は、このように厳しいものになるのですが、お互い受け容れ合う関係性があれば、まったく大丈夫なのです。

 

支援される側の方が乖離を起こしている場合、このようなコミュニケーションを地道に続けていると、自己対話が続けられることで、「内面」が徐々に引き上げられ、徐々にですが乖離を克服していきます。子どもの頃から、自己対話がしっかりとできる自己肯定感の高い子がいます。そんな子どもは、実は、このような肯定のモデルのなかで、守られ育まれた子どもなのです。 

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「自己肯定感を高める三要素」・・・その4「③マイナスの連鎖からプラスの連鎖へ」

2018-06-12 04:20:31 | コラム

 

 

「自己肯定感を高める三要素」 (1) (2) (3) (4) (5)   (6)

 

「自己肯定感を高める三要素」・・・その4
   「③マイナスの連鎖からプラスの連鎖へ」・・支援のレベル(1)
不登校の子どもを支援する場合、子どもへの支援を重視することは当然のことなのですが、保護者への支援がなかなか進んでいない現状があることは否定できません。私は中学校の現場にいたとき、「不登校等支援会議」という校内の不登校の子どもへの支援組織の座長を4年間努めました。そこで、多くの事例と接することになるのですが、子どもが難しさを抱えている場合、ほとんどのケースで保護者も難しさを抱えていることに気づかされました。

 

まさに、難しさの連鎖(マイナスの連鎖)です。7年前に今の仕事(教員・保護者研修、授業コーディネーションなど)を始めて以来約300か所で研修をこなしてきたのですが、自然な流れとして、先生や保護者への相談活動に入るケースも多くあります。そのなかに、不登校の子どもをもつ保護者さんからの相談もありました。継続した相談活動に入った場合、「エンカレッジ」と「リフレーミング」という一種のSST(ソーシャルスキルトレーニング=認知行動療法)を活用しています。

 

「エンカレッジ」は、励ます・勇気づけるという意味ですが、簡単に言うと「ほめる」ということです。相談相手が出来ていることに目を向け、そこを評価してほめます。話を聴いたり、SNSのメッセージを読んだ返し(フィードバック)のなかに、「すごいですね。」「それいいですね。」というものが必ず入ってきます。出来ていることをさらに伸ばす、つまり加点方式なのです。

 

加点方式の逆は減点方式です。減点方式は出来ていないことに目を向け、出来るように促します。減点方式は「指導」としてあたりまえのように感じておられる方も多いと思うのですが、減点方式は人間のやる気や自己意識を奪います。減点方式で、どめどないゴールを設定された子どもは、やってもやっても達成感や成功体験を感じることができません。OKを出してもらえないので当然のことと言えるでしょう。不登校の子どもをもつ保護者さんは、そんな減点方式で育った方がほとんどなのです。なので、保護者さんに加点方式を体験してもらって、その心地よさや安心感を感じることで、加点方式を身につけてほしいのです。体験から行動へ! やってもらったことをやってあげる、ということでしょうか。

 

加点方式は、自己対話を促進し、積み重ねるたびに自信が生まれてきます。つまり自己肯定感が高まってくるということです。逆に、減点方式では、意識の底に「意のままに動かしたい」「操作や支配をしたい」というものがありますので、基本的には攻撃的なメッセージになります。一方、加点方式は両者に信頼や安心を生み出しますので、寄り添うということが自然とできるようになってきます。出来ていることに目を向け、プラスのフィードバックを返す、これだけでいいのです。ただし、減点方式を変えずにほめたりしたとしても、それは、非常に浮いた印象、おべんちゃらのようなものを語ってる印象になります。つまり「こころからほめていない」のです。

 

「リフレーミング」は、まず、毎日日記を書いてもらいます。つまりふりかえりの言語化をすることになります。あったことと感じたこと、これだけでいいのです。思い出してまで書く必要はありません。書きたいだけ書いてもらいます。書き終わったら、ひと呼吸おいて、一度読み返してもらいます。すると、難しさを抱えている方は、感情や行動に関してネガティブなことがてんこ盛りになってますから、そこにチェックを入れて、ポジティブな表現に書き換えてもらいます。

 

出来ない場合は、放置してかまいません。出来るものだけ変えていけばいいのです。そして、私がポジティブに書き換えてあげることもしません。自分自身で書くことが大切なのです。私は訊いて聴くだけです。これを地道に続けていくと、だいたい三か月で決着が着きます。保護者の方のなかに自己対話する習慣がつき、いちいち言語化しなくても頭のなかでイメージングできるようになるからです。

 

現在、支援をしている方は、重篤な不登校の子どもさんを抱えている方ですが、二か月で日記を終了できました。支援当初、メッセージや日記の中には不安や恐怖や攻撃性がふんだんに入っていましたが、徐々にそれが姿を消し、文章自体がポジティブなものになっていきました。子どもさんの状況も、みるみるうちに改善していきました。

 

わたしは、いつも保護者さんに言っていることは、「子どもさんが不登校になってくれてよかったね。」です。義務教育9年間のうちになってくれれば、学校の先生が支援してくれますし、関係諸機関とつながることも容易です。しかしながら、義務教育終了後、社会人になって不登校(ひきこもり)に突入してしまいますと、支援は容易なものではありません。様々な不幸な事象と結びついてしまうこともめずらしくないです。

 

「子育てをやり直すだけすから・・・」「大丈夫ですよ。」つまり、「支援者→保護者→子ども」というルートを、マイナスの連鎖からプラスの連鎖に置き換えていくことが重要なことなのです。支援者はそういうことができる人をめざしてほしいです。つまり、自己肯定感が高い人・・をめざしていただきたいといつも思ってます。

 

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「ちゃ~ちゃん」

2018-06-09 05:08:27 | ねこ

 

「ちゃ~ちゃん」
駐車場のところにいつもやってくる子なのですけど、一週間前に左耳の後ろに長さ3cm、深さ1cmくらいの大きな傷が・・。

放置してたら命にかかわると思って、獣医さんから飲み薬と塗り薬をだしてもらいました。

傷もやっとふさがり、今日は傷回りのむき出しだった肌のところに、産毛が生えてきてました。

全快のしるし・・かな、ひと安心。

寄ってくる子であれば、なんとかなるのですが・・

 

 

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「自己肯定感を高める三要素」・・・その3「②相乗効果を得る」

2018-06-09 04:47:41 | コラム

 

「自己肯定感を高める三要素」 (1) (2) (3) (4) (5)   (6)

「自己肯定感を高める三要素」・・・その3
   「②相乗効果を得る」・・スキルのレベル
人間の活動の喜びとしてあげられるもののひとつに、他者との協働があります。他者との協働で得られるもっとも大きなものが相乗効果です。相乗効果は、独りで成しえる仕事の何倍もの成果を生み出し、そこから生まれる成果や他者との信頼関係が、より自己肯定感を高めていきます。プロジェクトの中で自分がなくてはならない存在であることを実感できるからです。

 

WHOやOECD、そして様々なグループアプローチ(構成的グループエンカウンターなど)は、多様な成長のためのスキルを提唱しています。その中で、私が相乗効果のための根幹スキルをあげるとすれば、迷いなく「自己管理」と「思いやり」を挙げます。「自己管理」は、ストレスマネジメントを基礎にして感情対処や時間管理などのスキルに発展していきます。

 

ワークショップのなかで、私は「100マス計算」を使い参加者の方にストレスをかけるのですが、100マス計算という刺激に対し、「(計算するのが)いやだ」という感情を持たれた方は、「悪い結果がでたら、恥ずかしいな...!?」「計算は自信ないから、ここから逃げ出したい!」というような妄想に支配され、最悪のケースを想像します。

 

一方、「いやだ」と感じた方でも、計算をするという事実を受け止め、一旦「心のスペース」を確保できた場合は、「自信はないけど、自分がどれだけできるかやってみようかな!?」という前向きな姿勢に変換することができます。これが「リフレーミング」です。つまり、後ろ向きの姿勢だったものを前向きな姿勢に変えることができたわけです。

 

このリフレーミングは、「認知→行動→評価のスパイラル」を促進させ、評価から認知にいたるまでの、自己対話・シェアリング・イメージングへの道を開きます。「思いやり」は、「相手のことを思う」ということですが、これは「共感性」と呼ばれ、共感性が低い・高いというものは自己肯定感が低い・高いというレベルにほぼリンクしています。

 

つまり、自己肯定感が低い場合は共感性が低い(他者の気持ちを想像できない)、自己肯定感が高い場合は共感性が高い(他者の気持ちを想像できる)ということになります。さらに、共感性の向上に欠かせないものは自己開示です。自己開示は他者の自己開示を引き出します。自己防御している不安や恐怖から抜け出せるツールになります。自己と他者との相互の自己開示は信頼と安心を生み出します。

 

しかし、共感性というものは常に不十分なものですから、相手のことが理解できずに感情的な対応をして、攻撃的になってしまうことがあります。そこで「心のスペース」を確保することが大切なのです。そこで「くりかえす(相手の言葉をそのまま返す)」という技法などを使います。A「宿題やってない、見せて!」、B「そうか、宿題やってないのか、それで見せてほしいんだね。」と心のスペースを作りだせば、「なぜ?」という余裕ができます。そこで「訊いて、聴く」というスキルが生かされるのです。

 

「訊いて、聴く」ことにより「あ~、そうなんだ」という他者理解につながり、自己の主張をするという段階に移ることができます。このようにして積み上げられたコミュニケーションは、アサーティブネスと呼ばれています。時間は非常にかかるのですが、最終的には他者との折り合いをつけることが可能になります。共感性や自己開示のない自己と他者との関係性は、二者の共通する少しの部分しか成果が上がりません。それに比べて、共感性と自己開示にあふれた関係性は、二者の共通する部分はもちろん、二者がもつ能力すべてを引き出します。

 

そしてさらに、不安や恐怖は人を遠ざけますが、信頼と安心は人を呼びよせます。つまり、二者に呼びよせられた人々の力までも合体させてしまう力をもっているのです。これでプロジェクトがうまくいかないわけがありません。相乗効果は成功体験や達成感をさらに向上させるのです。

 

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「焼肉ランチ」 焼肉特急岸和田駅店 南海本線春木駅付近第二阪和沿い

2018-06-09 04:41:07 | 食べる

 

「焼肉ランチ」 焼肉特急岸和田駅店 南海本線春木駅付近第二阪和沿い
けいちゃんが御坊へ帰るので、昼は焼肉、と決めたのですが、昼からやってる焼肉屋はあまりありません。

ネットでゲットした情報は、焼肉特急岸和田駅店、最寄り駅は春木やのに、なんで岸和田駅店やんねん!? 

岸和田駅で降りて歩いたら1時間以上はかかるやろ。しかも、単品390円以下、そして特大の看板・・怪しさ満点やな!! 

と、突っ込みどころ満載。車内が盛り上がったところで、お店に到着。すると、11:30の開店前にもうすでに10人以上の行列が。

中に入ると清潔感あふれた広い店内。

注文が入ると、ほんの1分ほどで、回転ずしのごとく、中央のレーンを料理を乗せた特急列車??が運んでくる。

ジューシーカルビランチ、とジューシーハラミランチ(どちらも1000円ちょっと)といくつか単品を注文。

店員さんに訊くと、岸和田駅店というのはどうやら「岸和田店」という意味らしい。

料理を特急列車が運んでくるから「店」を「駅」と表記しているようだ。

特急列車に乗ってやってきた肉をジュウジュウ焼きはじめ、口にほりこむと、「美味~い」そして「柔らか~い」、硬いものは苦手だが、これだったら余裕でいける。

昼から、高齢者の皆さんが何人も並んでるのもうなずける。

どうやらこのお店、羽曳野の「松屋」さんのチェーンらしい。若いころ、何度もお世話になりました。

けいちゃんも大満足で帰って行きました。


https://tabelog.com/osaka/A2705/A270502/27098114/ 焼肉特急岸和田駅店

 

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「生しらす丼」 きんちゃく家 岸和田漁港すぐ横

2018-06-05 14:50:24 | 食べる

 

「生しらす丼」・・・きんちゃく家 岸和田漁港すぐ横
妹が岸和田の実家に千葉から帰省中。そこに御坊で働いている甥のけいちゃんが合流してきたので、朝から「生しらす丼(税別800円)」を。

ここは漁師さん向けの食堂なので、営業時間が5時~14時。実は2月に訪れたときは、禁漁期間を知らずに入荷がゼロ。

きっちりとリベンジしました。

大阪でも「生しらす」いけますよ。

ただし、土日祝は大混雑だそうです。


義弟が経営している中古台販売会社を継ぐべく、けいちゃんは和歌山御坊のダイナムで修行中。

けいちゃんはお母さんっ子なので、妹もいろいろ心配なようです。

https://tabelog.com/osaka/A2705/A270502/27086331/ きんちゃく家

 

 

 

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「自己肯定感を高める三要素」・・・その2 「①成功体験と達成感を得る」

2018-06-05 05:38:24 | コラム

 

「自己肯定感を高める三要素」 (1) (2) (3) (4) (5)   (6)

「自己肯定感を高める三要素」・・・その2
   「①成功体験と達成感を得る」・・認知・行動のレベル

自己肯定感は、自己の成功体験や達成感などによる効力感の向上が大きく影響しています。自分の行動による結果が、自己が満足するものであり、他者からの良好なフィードバックを得ることができるものになれば、自分自身の存在を実感することができます。行動による結果は、成功も失敗もあるわけですが、結果を謙虚に受け容れ次への行動へ生かすことにより、成功体験や達成感を得ることができます。そのための行動モデルが「認知→行動→評価のスパイラル」です。

 

「認知」とは自分が何ものであり、どんな状態かを認識したり、将来を想像する力です。つまり、自分ができていることと、できていないことを認識すれば、その差を埋めるための目標を立て、「行動」に移すことができます。「認知」のもとに行われた「行動」は、必ず何らかの結果や反応を生み出します。それを感じとる力が「評価」です。そして「評価」は次の「認知」へとつながります。簡単に言うと「自分の行動をふりかえり、まわりの意見を聴いて、次の行動に生かす...」という人間としては自然のプロセスなのですが・・・なかなかこれが実践できないところに、自己肯定感の低さに悩む実態があるわけです。

 

(1)「いろいろ悩んで行動に移せない」ケース・・これは残念ながら認知の部分が妄想に支配されている状態です。「認知」から「行動」へ移るプロセスの断絶です。成功体験や達成感の乏しさからくる不安や恐怖、プレッシャーにより、好ましい結果というものが想像できません。

(2)「行動による結果をふりかえらない」ケース・・つまり、やりっぱなし状態。成功しても失敗してもなにも次につながりません。「評価」の部分まで到達できていないがために、同じ失敗を何度も繰り返しますし、成功も本来の成功でなくなっていきます〔マンネリ化〕。

(3)「自分の成果を公開しない」ケース・・向上があまり見込めない結果になります。「行動」から「評価」までたどり着いたことはいいのですが、自己開示をつうじて他者からのフィードバックを得ない場合は、自分の殻に閉じこもる、人の意見に耳を傾けない、頑なに固執している状態です。せっかくの「自己評価」を、レベルアップして「認知」にまでつなげることがかなり難しくなります。受け容れたくないフィードバックへの恐怖のようなものがあるのでしょうか。

 

「認知」でもっとも重要なこと、それはイメージング(瞑想)を実践するということです。シミュレーションと言い換えてもいいのですが、「頭の中でものごとの展開を描いてみる」ということになります。パフォーマンスの場合は、スタートからゴールまで。会話の場合は、自己と他者の会話内容。文章作成の場合は、全体構想や章立てなど。等々、イメージングの内容は多様です。つまり、この時点から自らが望む展開や結果を想像してから「行動」へ移します。イメージングという自己対話がこの時点から始まっているということです。すべての「行動」に対して行う必要はないのですが、未体験なことや苦手なこと、重要なことなどへの備えとして意識的にイメージングするという習慣をもつことが大切です。

 

「行動」から「評価」に移るのですが、「行動」が及ぼす結果として必ずなんらかの反応があります。もし仮に何の反応が起こらなかったとしても、その「起こらなかった」ということが反応になります。そしてその反応を感じながら、二度目の自己対話に入ります。これがふりかえりです。慣れていればイメージングのように頭の中だけでふりかえればいいのですが、習慣づけたい場合にはこれを言語化します。不思議なもので、言語化するとさらに気づきが生まれてきます。ふりかえり自体が気づきではあるのですが、さらにそれが広がり深まるのです。

 

スタート時点の「認知」から、さらに高い「認知」へと到達するには、言語化した気づきを他者とシェアリングします。これが自己開示です。他者とともに取り組んでいる場合は、非常に意味深いシェアリングになるでしょう。独りで取り組んでいる場合は、他者に聴いてもらう機会をあえてつくりましょう。すると、他者からは何らかの反応が返ってきます。それがフィードバックです。お互いの関係性や他者の資質により、良好なフィードバックが返ってくることもあれば、不快に感じるフィードバックが返ってくることもあるのですが、それらをひっくるめてフィードバックなのです。フィードバックは、自己を映す鏡です。すべてのフィードバックを真摯に受け止めることで、必ずスタート時点より高い「認知」へと到達します。

 

これをくりかえし、習慣化することで成功体験や達成感につながっていきます。そして、成功体験や達成感を積み重ねることで自己肯定感は自然と高まっていくのです。すごくあたりまえのことを書き連ねました。OECDの調査で中学校教員の5人のうち4人が「自信がない」という驚くべき結果が出て何年もたっているのですが、現場の先生方ご自身が自信を持てるような取り組みを進めていただきたいです。

 

大人は子どもの「モデル」ですから・・・

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