伊藤美奈子先生の授業をお借りして、奈良女子大の学生さん相手にワークショップ二年目です。
学部生、院生、研究生、総勢26名の大所帯でしたが、ほとんどの皆さんが支援職をめざしているということもあって、だいへん充実したワークショップになりました。
すでにプラン集を使ってファシリテーションのトレーニングに入っておられるので、少々レベルアップをしたファシリテータ育成講座ということにしました。
「なんでもキャッチ」を26名で取り組みましたが、グループサイズが少々大きいので、わたくしにとっても実験的ワークショップです。
ルールを少し追加しました。
結果、三種類のボール(のようなもの)が無事最後までまわりました。
次回が楽しみです。
***
![]() |
いじめ・不登校を防止する人間関係プログラム |
深美隆司 価格:¥ 2,000(+税) | |
学事出版 |
![]() |
子どもと先生がともに育つ人間力向上の授業 |
深美隆司 価格:¥ 1,800(+税) | |
図書文化社 |
あいあいネットワーク of HRS
ホームページURL:http://aiainet-hrs.jp/
最初におこなった電話ボックスとねずみのクエスチョンは、ワークの導入としてとても楽しく、自然とワークに入っていけました。A、Bどちらの選択肢もありえるような問いで、私自身考えがぶれぶれになってしまいました。そのように迷ってしまうようなクエスチョンにすることが、ワークに引き込まれるような導入とするポイントなのかなと感じました。
その後のなんでもキャッチでは、単純な作業なのに「相手を思いやる」ということが体験でき、とても興味深かったです。初対面の人とでも、知り合いとでも、同じように相手を思いやってワークを行うことができました。また深美先生の、マラカスや、たわしの投げ方も、その物の特徴を表すようになさっていて、それも参加者の思いやりを引き出すポイントだったのではないかと感じました。
あまり意図はしていませんが、実際にはそういうことになります。つまり、質問が心理的なものであるかそうでないか、ということに関わらず、すべてのワークショップの中で起こる心理的なこころの動きを起こす、ということを意図しています。こころが動いてこそ気づきというものが生まれます。そしてそれを言語化し、シェアするというプロセスを通じて成長というものが成し遂げられるのですね。
なんでもキャッチでは、開始前、配られた紙に書いてあったモデリングというのがずっと気になっていて、それが前で例をやってみるという単純なことだった時に、正直、一度がっかりしました。しかし、ダメな例を見て、それがなぜダメなのかすぐに気付けなかった時に、モデリングが手順の一つとして紙に書かれていた理由がわかりました。目で見てルールをはっきりと理解させることですよね。もし、返事をする前にボールを投げてはいけないというルールを、口頭だけで説明されたとしたら、ワーク中もっとアウトが出ていただろうし、アウトと言われても理解や納得ができなかったと思います。少し話がずれますが、私達は今回のワークの以前にグループでワークを紹介、実行する機会があり、その際、例を見せる必要があるかについて悩んだということがありました。時間が限られており、ワーク内容も単純、さらに相手は奈良女生だったので、その時には、私は無くてもいいんじゃないかと思っていました。最終的には例を見せましたが、あれはとても大事なことだったんだなと思います。
今回のファシリテータ育成講座で,「なんでもキャッチ」を初めて行った。その中で感じたことが三点ある。
一点目は,言い方はよくないかもしれないが,ただボール・マラカス・たわしをルールに従って投げていただけなのに,人とのコミュニケーションについて考えるきっかけになりうるということへの驚きである。「他人とコミュニケーションをする際にはこういうことに気をつけましょう」と言われるよりも,このように目的がはっきり明示されていなくても,実際に体を動かして体感することで学べることもあるということが分かった。
二点目は,ルールのなかで,相手の名前を呼び,返事を聞いてからボールをなげようというものがあった。そのルールがあることによって,より言葉のキャッチボールをしているかのような感覚を得ることができたように思う。また,何度か相手の返事を聞く前にボールを手放してしまうというミスがあったが,これは現実での言葉でのやりとりにおいて相手の反応を待たずに自分が一方的に話してしまうことと一緒だと感じた。慣れてくるとそのようなミスが増えてきたような印象があったので,実際の言葉でのやりとりにおいても注意する必要があると考えた。
三点目は,ボールとマラカスとたわしの3つが,それぞれ異なる種類の言葉・気持ちを表現しているように感じたということである。さらに,ボールを投げる時,マラカスを投げる時,たわしを投げる時,それぞれうまく相手がキャッチできるように工夫をしたが,その工夫の程度が3つで異なっていたように思う。それは相手が受け取りやすい丸い言葉,相手が受け取りにくい言葉,相手を傷つけてしまうかもしれないとげとげしい言葉の3種類を相手に伝える時の工夫と被ると感じて興味深かった。
私は、みんなでやる活動に参加したり、人前で発言をしたりするのが、苦手なタイプです。そのため、とても緊張しながら、ワークに参加していました。
スモールクエスチョンでは、自分から発言することは、やはり出来ませんでしたが、人の意見を色々聞いていくうちに、自分では考えつかなかった考えを知ることが出来ました。普通に講義を受けているだけだと、人の意見を聞く機会はあまり多くないので面白かったです。自分で考えるだけだと、どうしても今までの考え方の癖が抜けず、なかなか意見を拡げることが出来ません。考えを拡げることは出来ましたが、どちらの意見も説得力があって、最終判断をするのが大変でした。
なんでもキャッチでは、緊張感と責任感があり、始めは楽しむことが出来ませんでした。私は、一度失敗してしまったので、一時的により緊張感が高まっていましたが、場の雰囲気で徐々に楽しくなっていきました。ボール、マラカス、たわしを他のものに例えると言葉だという意見が多くでていました。とげとげしい言葉をたわしと同じようなものだと考え、相手に伝えるときは、たわしを投げるときと同じように近くによって優しく渡すなどの工夫が大切だという意見は、とても納得がいくものでした。相手が受け取りやすいように、ボールを投げたのと同じようにコミニュケーションを取る際も、相手のことを考えることが大切だと改めて思いました。仲が深くなればなるほど、本当の自分が出てきてしまうと思います。おそらく、仲が良いからこそ、考えることを怠って相手の傷つくことを言ってしまうものだと思います。そのような時に、このワークを思い出すことが出来たら、少しは伝え方を変えることが出来るのではと思いました。
深美先生はファシリテータとして多くの経験がおありでとても偉大な方だというように伺っていましたが、私は授業が始まるやいなやそれを実感しました。まず自己紹介と共に色々と世間話をされましたが、あの時間に教室の空気がどんどん和やかになっていくのを私は感じたのです。お菓子を配ってくださったり、先生自身が少しおどけたようなそぶりを見せられたりするのが、とても楽しげで、これからいったい何が始まるのだろうとわくわくする気持ちになりました。 スモールクエスチョンでは、私たち一人ひとりに問いかけるような身振り手振りで、全員がきちんと取り組めるような雰囲気を作ってくださったことに感心しました。全体で意見交換する前に2、3人のグループに分かれて話し合う時間を設けてくださったのも、一人ひとりが意見を出しきちんと参加意識をもつことのできる素晴らしい工夫だったと思います。また、「間違いはないから思ったことをどんどん口に出して」と何度も呼びかけられたり、どんな意見にも大きなリアクションをしてくださったり、参加者に「何をしゃべっても大丈夫なんだ」という安心感をもたせる工夫が場の緊張をほぐすとても素敵な工夫だと思いました。
そして、なんでもキャッチについてです。最初は、このワークにはどのような意味が秘められているのか理解できませんでしたが、やっていくうちに、それがとても奥深いものだということに気がつきました。相手を見て、名前を呼び、相手の返事を聴き、そしてボールを投げる。この一連の動作の繰り返しのみであっていたって単純ですが、実際に何度もNGプレーが発生してしまったように、これは簡単なことではないということが分かります。ボールやマラカスやたわしは、コミュニケーションにおける私たちの相手に対する「思い」を表現していると思いました。私たちは他者に対して様々な感情を抱きます。丸くて柔らかいボールのような優しい思い、マラカスのように、相手にどう届くか自分でも分からないような複雑な思い、たわしのように相手に確実に痛みを感じさせてしまうような思いなど…。でも、どんな思いであれきちんと相手に届けようとすること、できる限り相手に痛みを与えずに優しく届けてあげようとすることが大切だと思います。このワークを通して、そういった、コミュニケーションの基本でありながら私たちが普段見失ってしまいがちな大事なことを再認識できました。 最後に、グループそして全体でのふりかえりがあったのがとてもよかったです。皆がどう感じたのかを知ることができるのはもちろん、他人の意見を聴き共感したりすることで自分の中に生まれた言葉にならない気持ちを確認し、整理することができました。
有意義な時間を本当にありがとうございました!
なんでもキャッチは、ある程度の縛りがあったとはいえ比較的自由にできたので、「こうしてみよう」とか「これは何を目的としたワークなのかな」とか「あの人はこれを意識してやっているな」といったことを考えながら取り組めておもしろかった。また、言葉のキャッチボールを分かりやすくしたワークだというところまでは振り返れていたが、シェアリングで「たわしはとげとげしい言葉を例えていて、伝え方(パスの仕方)を工夫すればきちんと伝わることを学んだ」という意見を聞いて、より理解を深められた気がした。
すごく勉強になって楽しい授業でした。深美先生、本当にありがとうございました!またお会いできるのを楽しみにしています。
ふりかえりを送らせていただきます。スモールクエスチョンでは、自分の考えとは違った見方をした人の意見を聞くことで、新たなものの見え方や気づきが得られることを実感しました。今回のクエスチョンでは、2択のうちどちらかが正解、という 答えがあるものでしたが、答えを導き出す過程には正解も間違いもないのではないかと思いました。皆それぞれに考え方があり、一つひとつの意見を取り入れて最終的に答えにたどり着くことができるので、どの意見も欠かせないと感じたからです。
なんでもキャッチでは、実際のエクササイズはもちろん、そのあとのシェアリングの時間から学ぶものがとても大きかったように思います。自分が感じたことを周りに共有し、周りの感じたものを自分に取り入れる、という作業がとても大事なのだと実感しました。
実際に学校現場で行ったときのことや、このようなワークがどう作用して 現場での問題解決に役立っているのかがすごく気になります。いじめに代表される学校での問題をなくすことが可能なのか、可能だとしたらそれはどのような方法があるのか、に興味を持っていたので、深美先生のワークをもっと詳しく知りたいです。
特に印象に残ったのは「なんでもキャッチ」の授業でした。活動後の振り返りの時に、相手がキャッチしやすいように近くの人に渡すなどの工夫を皆がしていたことを知りました。私は自分の番が回ってきたときに間違えずに上手くやることにばかり気がいってしまい、相手が気持ちよく受け取れるように配慮することができていなかったと反省しました。集団の中でよりよいコミュニケーションをとるためには、自分がその場に合った適切な行動をしたり適切な言葉を伝えることも大切ですが、その言動を考えることで頭をいっぱいにしてしまうのではなく、同時に相手の様子も観察し、相手の立場を思いやることを忘れずに行うことが大切だと思いました。
これからはグループで協力して活動する機会も多いので、今回の授業で学んだことを心に留めて活動していきます。またの機会を楽しみにしています。
初めてお会いする先生の授業ということで、緊張していましたが、お菓子を頂くことで少し緊張がほぐれました。
スモールクエスチョンですが、2~3人で話すことによって自分の意見が言いやすく、人前で発表することが苦手な子でも意見交換できると思いました。
なんでもキャッチについてですが、ふりかえりでも出ていたように、ボールなどを言葉と例えて考えました。ボールは遠い距離からでも投げましたが、マラカス、たわし、とトゲがあるものにかわるにつれて、距離を縮めて投げるようになりました。ボールを優しい言葉、たわしをトゲのある言葉と考えると、普段、私は自分の近い存在の人にトゲのある言葉を投げかけてしまってるかもしれない、と思いました。
ボールを投げる際に、相手の返事を聞いてから投げる。というルールから、コミュニケーションは相手の返事、相手の言葉を聞いてこそ成り立つということに気がつきました。入室から最後の意見交換まで、楽しく勉強させていただきました。
ありがとうございました。
スモールクエスチョンについて
スモールクエスチョンでは、AとBの2択以外にどちらでもないというような、あいまいな回答ができなかったので、どちらかを選ばざるを得なかったことが印象に残りました。また、自分の中で根拠を持ってこっちの答えだと思っていても、自分と違う回答を選ばれた方の主張を聞いていると、なるほど!と納得できることが多くありました。自分と同じ回答をされた方でも、自分と違う根拠を持ってらっしゃる方もおり、そのような考え方もあるのだなぁと感心することがありました。同じ質問でもこんなにたくさんの意見が出て、人によってこんなに考え方が違うんだなと改めて感じました。
なんでもキャッチについて
ボールを投げる時に、相手の名前を呼び、相手の方が「はい」と返事してから投げるというのが大切なポイントだと思います。この遊びは人と人とのコミュニケーションを表しているように感じました。ボールを投げる時に、ついつい相手の返事を聞く前に投げがちですが、これだと自分から一方的に話していて、相手の気持ちを考えていないコミュニケーションということになると思います。このように、コミュニケーションにおいて、相手の返事を聞いてからボールを投げるという当たり前のことができていない人は、意外と多いんじゃないかな?と改めて感じました。また、ボール以外にもトゲトゲのたわしを投げる時は、相手のことを思いやって、近くにいってから投げたり優しく投げたりなどの配慮を、無意識にみんなができていたのが良かったと思います。たわしのようにトゲトゲした言葉を伝える時は、伝え方を考えることが大事なんだということを教えてもらったような気がしました。
今回のワークは、とても楽しかったです!特になんでもキャッチは、みんなとの仲を深めることができたような気がします。今まで全く知らなかった人とも、少し距離を縮めることができました。私が中学生、高校生だったときにはこのようなワークをしたことはありませんでしたが、学校教育にこのようなワークをどんどん取り入れていってほしいなと思いました。
今回は、授業をしていただき、ありがとうございました。楽しかったです。=
仕事柄、人生相談(カウンセリングのようなもの)に関わることがよくあります。話を訊いて聴いた後に、フィードバックを返していくのですが、それをくり返していくうちに、双方とも丸裸になってしまうのです。そういう自分を自分自身が受け容れることができれば、新しい一歩を踏み出すことができるのですね。
ボールのワークショップは、一見ただボールを投げるだけのようにも見えました。しかし、実際にやってみると、「声をかけ、返事を聞いてから投げる」というルールがあるだけでとても頭と心を使う活動になることに驚きました。また、ワークショップのあと、2回振り返り(グループ、全体)をすることが印象的でした。自分ひとりでは考え付かない気付きを、そこでも得ることができました。
正直、これまで私は集団でのワークには必ずしも肯定的な印象をもっていませんでした。教育実習で、言葉を交わさず誕生日を伝え合い輪になるアクティビティを行い、その順に自己紹介をしてもらおうと試みたが、一番初めに自己紹介をすることになった1月生まれの生徒が、一番初めにするというのが嫌で泣き出してしまい、そこから登校拒否気味になってしまった、という話を聞き、ワークにはメリットばかりではないのかもしれないと思ったからです。
しかし、深美先生の何があっても受け入れる、かつ明るく場を作る姿勢を見て、子どもによって向き・不向きがあるとしても、ファシリテーター(学級で言えば教師がそれを担うことになると思いますが)の受容的で強制しない態度が、ワークをきっと良い方向に導くのかもしれないと思いました。
一人の心理学を学ぶものとして、また、学部で教育学を学んできたものとして、今回の学びとこれまでの経験が繋がった良い日となりました。ありがとうございました。
スモールクエスチョンのワークでは、まず自分の意見を持ち、ペアで意見交換してから、全体へ発表という流れだったため、ペアで話し合うというワンクッションによって、皆の前でも発表しやすくなったと感じました。質問の内容自体もシンプルなもので、意見を持ちやすかったです。
なんでもキャッチのエクササイズは、楽しさだけでなく緊張感もありました。大きなボールや刺々しいたわしなど様々な素材の物を使うことで、バリエーションが広がり、やっている事は同じなのに雰囲気が変わるのはすごいと思いました。回すものを言葉に例えてみると、気を使う程度の違いや投げる相手との近さなど、会話における状態とぴったり重なっていたので面白かったです。
全体では、先生が中心となって進めるワークから、全員参加型のワークに展開するという流れで、自分達の心も徐々にほぐれていく感じがして楽しめました。ワークをしながら気づく事が多くあり勉強になりました。
こんばんは、本日奈良女子大学で開講されたワークショップに参加した大学院1年の大兼久と申します。受講した感想をお送りいたします。
今回のワークショップでは実際に行っているグループワークを実践し、参加者の気持ちや実際の雰囲気を体感することが出来、とてもよい学びの場となりました。
特に「なんでもキャッチ」では、ボールとマラカス、たわしの3種類の違いについて、私は投げる難易度が違うといった単純な感想しか抱いていなかったのですが、グループでの話し合いの時にボールは柔らかい言葉で、たわしはきつい言葉の感じがしたといった意見を聞き、こういった考え方もできるんだということに感動しました。
実際私は今回初対面の人に投げる際には丁寧に投げるよう心がけていたのですが、同期の子にたわしを投げる時には、ついつい適当に投げてしまっていました。仲が良いからこそ彼女なら取ってくれるだろうという安心感からその行動がでたのですが、これがもし「相手を傷つけるようなきつい言葉」だったとしたら、と思うとぞっとしました。
普段相手と会話する際にも、気心が知れている仲だとついおざなりになってしまいます。そのような気の緩みが無意識のうちに相手を傷つけてしまうようなコミュニケーションに繋がっていくのかなと思いました。
自分だけでは気づかないようなことも、他者とのシェアリングによって色々な気づきがあり、とても面白かったです。
次回のワークショップも楽しみにしています。ありがとうございました。
1つ目のスモールクエスチョンでは、AとBの2択を選ぶ際に、例え同じAを選んだとしても、グループでの意見交換において、友人が違う着眼点を持っていることが分かりました。自分にはない考え方に出会えるのが面白かったです。2択のうち、もちろん正解不正解はありましたが、間違えても当たっていても、自分の考えを巡らせ、人に伝えるという行為そのものが大切なワークだったのかなと思いました。
2つ目のなんでもキャッチでは、全員でボールを繋ぎぬくために、回数を重ねるごとに、1人1人に思いやりが生まれたように感じました。失敗しても責めることなく温かい雰囲気だったのが印象的でした。また、誰かが難しいボールをキャッチ出来た時に、みんな素直に「おおーー!」と声を挙げたり、本当に皆の心がボールに向かって1つになったような気がしました。
本日は貴重な経験をありがとうございました。
今日は初回でしたので、ウォーミングアップのスモールクエスチョン2題と「なんでもキャッチ」のつながりはさほど重視しておりませんでしたが、西村さんからいただいたコメントに「スモールクエスチョンを通して、自分以外の相手の考え方を受容する機会が次のボールキャッチにも繋がりました。」というくだりがありました。自分自身のとらえ方により、こんなふうに感じる方もおられるのだなぁと。「そうなんや」と感じる一瞬です。今日は初回でしたので、はじめのはじめは、アクティブなものにする必要がありましたので、スモールクエスチョン2題を選びました。それでも、基本的にはウォーミングアップはメインエクササイズにつながるようにしています。それぞれ、個別の支援プランの中で解説させていただきますので、支援プラン集を見ていただいて、「これは?」と質問していただければお応えすることができます。ウォーミングアップはインストラクションに含む、あるいはつながる重要な場づくりですので、メインエクササイズとの関係性は理解していただきたいと思います。それより何より、ウォーミングアップのそもそもの意味は、おっしゃっているように緊張をほぐすものです。ですので、アイスブレーキングとも言いますね。そういう意味では、今日はクイズ感覚のエンタ系のものでよかったということですね。ウォーミングアップなしで、「なんでもキャッチ」に入ってしまうと、失敗する方がさらに増えていたのではないかと思います。
行っている最中は楽しさが先行していましたが、振り返ってみると、それぞれの特徴等、幾つかの気付きがありました。
まず、入室時に名札作成と共にお菓子を貰いました。平仮名の名札は、知らない人ばかりでも、名前をすぐに覚えられなくても交流を図るきっかけを得やすくなるので、対象の年齢にばらつきがあっても、難読名字を持つ人にとっても良い方法だと思いました。また、お菓子の件は、少なくとも私達三回生と先生は初対面であったので、緊張を解す配慮であったのかなと思いました。
次に、ウォーミングアップのような、ホワイトボードを用いたワークでは、私は二問とも間違えてしまったのですが、同じ考えを持つ人でも根拠が違ったりするのが面白かったです。ある意見を裏側から見ると逆の根拠になったりしたのも面白かったです。人前での発言が苦手なので、私は発言できませんでしたが、院生さんのような普段繋がりの無い人の、自分と近い意見を聞くことでその人について少し身近に感じたりして、緊張がほぐれたように思います。
そして、本題のワークについてです。三つの投げるものはそれぞれ特徴があって、ものによって様々な工夫が見られました。私は今日体調が万全でなく、マスクをしていたので、相手の目をしっかりと見て、相手の返事が聞こえるまでは投げる動作に入らないなど、出来る限りの工夫をしてみました。また、マラカスのような形状的にキャッチし辛そうなものは、投げたい相手の前まで自ら行ったり、たわし(?)のような痛そうなものは優しく投げたり、失敗してもすぐに受け入れたり、緊張が解れたこともあってか、皆も相手を思い遣りながら、楽しく過ごせたワークだったと思います。
最後のグループワークで話題とされていた、ボールを何かに例えると、という問いに対して、私は、言葉にならない感情や思いであると考えました。心に抱いたそれを投げ付けるのも、優しく手渡すのも私達で、言葉や仕草や声音といったあらゆる手段を使って、伝え方を模索しています。このように考えると、このワークは、とても抽象的で捉え辛いそれらを具体的に目に入るようにできるので、伝え方を知らない幼い子どもにも、自分の中の思いに苦悩している思春期の人達にも、勿論それ以外の人達にも効果的に働く面白いワークであると思いました。
座学だけでは得られない貴重な経験でした、ありがとうございました。
最期に、質問です。この授業で、先日自分達でワークを実行するという時も感じたのですが、本に描かれていたワークにはどれもウォーミングアップのような、本題に入る前の簡単なワークがあります。今回の先生のワークでもありました。しかし、ワークの内容と比較すると、二つの間に左程繋がりがあるように見えませんでした。これは、単に緊張を解したり、場に集中させる導入としての役割なのでしょうか。それ以外の意味は無いのでしょうか。少し気になりました。
まず一つ目の発言のチャンス、ということですが、わたくしは、自主的な発言を重視しています。わたしのほうから一方的に指名するということはまずありません。ただ、アイコンタクトで、発言しようかなぁ、と感じておられる方は察知できますので、この場合に限り指名することもあります。発言機会は全員に保障されるべきものですので、ペア、トリオ、グループトークを行っています。全体の場での発言は、ひとり一人の意志がありますので、自主性にお任せしているということです。学校などで、授業として行う場合は、このプログラムであれば年間8回はあるわけですから、長いスパンで考えればいいわけですね。
二つ目のご質問ですが、確かにご指摘の通りです。30人学級であれば、リーターをもう一人つけて2グループで行うのが適切でしょう。ただ、リーダーの役割は重要でして、リーターの毅然としたルール運営ができるかどうかで、場が違ってきます。今日は一応、スーパードクターの森下さんに、全体で回らなければ、もうひとつのグループのリーターを、とお願いしていたのですが、真ん中まで出て良いですよ、というルールを追加しましたので、その必要がありませんでしたね。半数が見学、ということも想定しましたが、これは、時間的な問題で絶対的な参加時間が半減してしまう、ということで排除いたしました。
さすが院生ですね。いろいろなことにお気づきです。スモールクエスチョン2題は実際、小学生の高学年の研修から、一般の市民セミナーまで幅広く使っています。マジックはですね。一応、太く書いてもらうということで妥協いたしました。さっそく、その妥協を見破られてしまいましたね。さすがです。
奈良女子大学 臨床心理学コース 修士1年の松下です。本日はファシリテーションについてのワーク、ありがとうございました。
私はメーカーでの勤務経験がありますので、社内外の研修で体験したグループワークや、教育カウンセラーの初級養成講座に参加した際に体験したグループワークの印象が強かったのですが、最初にお菓子が出てきたところで、これまでとはちょっと一味違うぞと感じたところから始まりました。
スモールクエスチョンでは、一生懸命考えたにも関わらず2つともハズレで残念でしたが、他の人の、本当に自分では思いもよらないような多様な考えに触れて、大変興味深かったです。また、今回のお題は、どんな年齢層でも(たとえば小学生でも)それなりに理由を考えることができるおもしろい問題だと感じました。
なんでもキャッチは、単にボールなどのモノを一定のルールに従って受け渡していくという非常に単純な内容にも関わらず、なんとか成功させたいという一体感も生まれて夢中になってしまいました。渡すモノがだんだん変化していくのも、次は何だろうというワクワク感につながりましたし、また、渡すモノによって自分や他の人の行動が変化するのを感じて、よく考えられたワークだと思いました。
ひらがなで名前を書いた名札も効果的で(太めのマジックがあればよりよかったと感じましたが)これまで顔しか知らなかった学部生の名前も少し覚えることができました。そういう意味ではクラス開きの時期に行なうのが効果的だと思いました。
以下、質問です。
・発言が一部のメンバーに偏りがちな面があったと思いますが、実際のワークではできるだけ多くの人が発言できるような働きかけを行なう方がよいのでしょうか。ファシリテーターから指名する以外に、自然に発言につながるような働きかけがあれば教えてください。
・なんでもキャッチを学校のクラスで行なう場合、15~20名程度が適切ということであれば2つのグループに分けることになると思います。その場合、交互にやってお互いに見学するようにしても、自分がその中にいるときとは異なる気づきが得られておもしろいように感じましたが、実際の教育現場ではどのようにされているのでしょうか。
将来は、臨床心理士の資格をとって教育現場で働きたいと考えています。本日の学び/気づきをスタートに、自分の引き出しを増やしていきたいと思います。
今後ともご指導よろしくお願いたします。
また、数人のグループでふりかえりやシェアリングを行ってから全体でふりかえりをすることで、自分の意見も言いやすくなるし、いろいろな考えを共有しやすくなると感じました。本日はありがとうございました。
電話ボックスや、マウスのスモールクエスチョンでは互いに違う意見も聞きあい、自分で気付かなかった考え方に出会えたり少数派でいる勇気がいったり、非常にためになりました。
違った意見を聞くことで、自分の考え方も広がり、聞く耳を持つことにも繋がります。
スモールクエスチョンを通して、自分以外の相手の考え方を受容する機会が次のボールキャッチにも繋がりました。
ボールキャッチでは、ボールからマラカス、たわしに移行するにつれて非常に難易度が上がり、自分が失敗したら迷惑をかけるかもしれない緊張感がありました。
でも、そんな中でも「大丈夫だよ」とか、「できた人に拍手」が広がり、非常に暖かい雰囲気でのワークショップになったのは感慨深かったです。
また、必ず先生が発表者や、できた時に全員で拍手をされていたのが非常に良くて、それが失敗しても責められない安心感があったように思いました。ワークを実際に自分がおこなう場合、この拍手は必ず取り入れたいと思いました。こういった小さな心遣いが温かさを導くのかも知れません。
今回の授業では、単純にワークショップを行うというのではなく、ファシリテーターとしての心遣いが、緊張をほぐしたり温かさを導くことを学びました。
私はスクールカウンセラーを目指しておりますので、今後自分がファシリテータとなった時、今回のようにチームプレーで行う中で、受ける側に温かさも出る配慮ができるように心配りのできるファシリテータになっていきたいと強く感じました。
非常に貴重な機会を頂きましたこと心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。