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「平和な国」日本の裏側・堤未果著。こういう私が読みたかった本もあるという事。その見本例。

2024年06月15日 18時43分35秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類


「平和な国」日本の裏側     単行本 – 2022/9/20

堤未果 (著)
3.5 5つ星のうち3.5    2個の評価

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「ウォール街が一番怖がっているもの...」

それこそが、日本人が古くから育んできた、わたしたちの頭の中にある知恵、
「お互いさま」という精神性です。
どこまでも自分自身と深く向き合う、崇高な文化や伝統、いのちに優劣はなく、人間もまた万物の一部であるとするアニミズムの思想……

そういうものがなぜ、ウォール街にとって恐ろしく、計画を脅かされる存在なのでしょうか…?

それは、絶対にお金で買えないからです。

日本には、お金で買えない知恵がある。
日本人は、お金で買えない精神性を持っている。

日本が持つこうした“宝”の数々は、どれだけお金を積んでも、決して買えません。

だから、日本が狙われるのです。

日本で巨額のお金が動くところには、アメリカの民間金融企業の影があります。
実は私たち日本人の生活が、アメリカの企業たちに握られているという多くの事例がすでに存在していました。

そのような「事実」をマスコミが報じることはありませんが、安心してください。
政府、企業、金融機関の「お金」と「人事」を丹念に追えば、きっと真実が見えてくるはずです…

目次:
プロローグ
新型コロナウイルスの裏でほくそ笑むウォール街

第1章 カネで世界を動かす“神々“
桁違いに稼ぐ「ロビイスト」
マスコミは個人にフォーカスするので注意
封印された狂気に再び息を吹き込んだクリントン
政界と業界をつなぐ「回転ドア」
金融危機を引き起こしたウォール街を誰も取り締まれない
オバマは回転ドアにメスを入れたのか?
チェンジの裏舞台では、回転ドアが高速回転中
メガバンクは税金で救われ、金融業界は猛省なし
お金の流れと人事を見れば、真の権力構造が見えてくる
アルファベット3文字の、世にも怪しい金融商品
多額の報酬に笑いが止まらない人、すべてを失った人

第2章 日本の四大VIP客
ウォール街が大事にする日本のVIP客とは
郵便貯金と簡保のマネー開放のための民営化
私たちの年金がどんどんウォール街に流れてゆく
スタートアップ企業に投資するソフトバンクの巨大ファンド
WeWorkはテクノロジー企業か、不動産賃貸企業か
「真っ赤っかの大赤字」に陥ったソフトバンクと後継者の正体
巨額のお金が動くところには、ゴールドマン・サックスの影がある
日銀がソフトバンクの株を大量に買っている?
「今だけ金だけ自分だけ」ループ
ソフトバンク問題に、アメリカの中枢が関わっている?!

第3章 株式会社アメリカ
「アメリカ合衆国なんていうものはもうどこにもないんだよ」
ワシントンに降り注ぐ大量の札束が見えてきましたか?
ウォール街は、共和党、民主党の両方にチップを置く
絶対にヒラリー・クリントンが勝つ筈だった……
ヒラリー・クリントンの本音が暴露された
トランプ政権になって、ウォール街は政治の中枢から離れたのか

第4章 「日本の宝」が売られていく
株式会社アメリカが狙う「宝の山」
日本の水道が、ハゲタカに狙われている
ウォール街が推す「これからの有望投資商品」とは
邪魔な法律を取っ払うためには、圧力、交渉のみならず強硬手段も使う
アメリカがいつまでもイラクから出ていかない理由
17年前のマスコミの嘘が、トランプ大統領を誕生させた
戦争は「何より儲かる公共事業」
イラク戦争を始めた真の理由は何か?
イラク戦争を始めた三つ目の理由は意外なものだった
社会を大きく変える法律の動きに注目しよう!
日本版ロビイスト「有識者会議」の正体
日本の水を狙う企業はどんな形で入り込むのか?
命の水を扱う企業が、核のごみビジネスをも手掛ける怖さ
水源だけじゃない、中国が爆買いする日本の土地
世界中で大問題になっている除草剤が日本で普通に売られている
外国企業が参入することは、日本の発展のためになるのか
「マスコミを信じるランキング」で日本は世界一位
社会の表と裏をしっかり見たいなら、お金の流れを見る
大手マスコミだけじゃない、SNSも大衆操作ツールである
SNSは思考より感情を捉え、冷静さを失いやすい
シリコンバレーの企業は、政治的な存在になりつつある

第5章 ウォール街と対極の価値観を持つ
デジタル断食のススメ
NHKが「何を報道したか」ではなく、「何を報道していないか」を見る
ニュースがある事件一色になったら、その裏で何かが起きている
自分の直感を信じる
ウォール街が一番怖がっているもの
日本人のDNAには、助け合いの精神「お互いさま」が刻まれている
「日本売り」を食い止めることはもう手遅れか
今私たちが心に刻むべき「国家百年の計」とは
「お互いさま」の精神を世界中に広げ、貴重な資産を次世代に残そう

  

 私はこの本を買う気はないが、こういう本もある、という事だ。日本を憂いているが、政権与党の自民党の批判もしているようで、私はユーチューブ動画でこの本の在り様を知った。
 千円台で安いコーナーでは売っていたので、安い時期に、買いたい人は買っても良いのかも知れないが、私のうちには腐る程本があり、電子書籍でも有り余る程の本、それに、電子書籍では、アマゾンkindleアンリミテッドにも加入しているので、これは要らんな、とは思う。
 けれども、決して悪い本ではないと思う。この人の本では、2024年4月に既に、電子書籍本のタイトル「国民の違和感の9割は正しい:堤未果著」が持っていて買ったので、だから、私は次の本は躊躇している最中なのである。
 この、「国民の違和感…」の電子書籍は、借りたのではなく買ったのであり、それを今、読んでいる最中だが、最近は余り読まず、正に「積読」状態なので、とにかく、読みたい本はうちにはたくさんある、という事。
 それが言いたかっただけである。どうしようもない私である。
以上。よしなに。wainai

※編集後記
 こういう、真に日本を憂える、良識人、良書もある、という事です。この方の言っている事は、間違いがないとは思いますが、一点、「アニミズム」を礼賛している点が、神道礼賛をしてはいないか、我々日蓮正宗信徒には、一つ気にかかりますが、多分、良書なんだと思います。アニミズムも元を正せば、「山川草木悉有仏性」の仏教思想にたどり着く訳ですからね。この方の本で、もう一冊、私は電子書籍で買って持っているもので、一度、比較するのもいいかなとも思っています。
以上。よしなに。再度、wainai

「道をひらく」松下幸之助著、を読了

2024年05月25日 22時00分19秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 松下電器、現パナソニックの社長だった、松下幸之助氏の、「道をひらく」という電子書籍を本日、読了した。
 松下氏は、経営者、経営の神様と呼ばれ、社員教育にも熱心であられ、徳の高い自身の教育による、経営を実践した。
 中でも、PHPという出版社は、今日の私達には誰もが一度は聞いた事があるのではないだろうか。これを、戦後すぐに立ち上げた。
 そして、彼自身、丁稚奉公の、幼い時から、店で働き、やがて独立する。
 その模様が書いてある訳ではないが、最後のページの著者略歴で、その人となりを実感できる。
 書いてある内容は、とても、今の日本国民にも訴えて余りある、松下氏の叫びにも似た、しかし静かで穏やかな口調で書かれている文体だ。
 それが短い文章で、単元毎に収まっている。
 でも、時に主張する所は主張し、今の世の中に対して、社員、等々への注文、希望も出している。
 傑出した経営者とはかくあるべき、と言った感を得た、読後感であった。

岩波「仏教辞典」第三版を購入ー日蓮正宗信徒、仏徒としての心構え

2024年05月07日 16時49分00秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 岩波書店の、「岩波 仏教辞典 第三版」を購入した。
 我がお寺、菩提寺の、日蓮正宗無量山寿海寺の御住職様が、たびたび、この辞書が、自分のお書き遊ばされる、原稿に時々頻出して出て来るので、私も、一冊欲しくなり、所望した。
 中々、専門書と言う事もあり、高い。しかし、仏教書、辞典としては、最高峰のものであると思う。
 そういう私は、いつかお坊さんにでもなる積りか、といえば、全然そんな気などない。
 ただ、仏教としての、御本仏宗祖日蓮大聖人様が御説き遊ばされた、日蓮正宗の御教え、その大仏法大仏教哲学哲理に、大いなる、一、平信徒、一学徒として、尊崇の念とただひたすらの憧れがあるのみなのである。
 だから、私は出家する気など、申し訳ないが毛頭もなく、これからも在家在俗の身分で、広宣流布、一年に一人の折伏、自行化他にわたる折伏行に邁進して行くだけである。
 何もそんな大それた事でもない。私の中学、高校。大学は途中で退いたが、向学心は、仏教仏法においても、人一倍、頑張って、勉学学習に励みたいと望む私である。
 今日を契機に、私は、大仏法哲理を学ぶ仏徒として、皆様の御智慧を借りてでも、自身をいやましに頭(ず)を低くして、大いに勇んで頑張り、励んで、縦横無尽に、学びに学んでゆきたいと考えている。

以上。よしなに。wainai

岡本太郎著「自分の中に毒を持て」を読了

2024年05月03日 22時13分22秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 岡本太郎著「自分の中に毒を持て」あなたは”常識人間”を捨てられるか、を読み終わった。 
 元々は、週刊誌に連載されたものらしいが、この書は強烈な感じである。「芸術は爆発だ!」との、著者の言葉、大阪万博エキスポ70の、「太陽の塔」などが、私のような、昭和の頃の比較的若い生まれの世代にも、彼の姿が焼き付いている。
 或る一例として、要約すると、岡本太郎氏は、その時代、昭和の頃からの、その当時から勃興して来た、若者たちの、素朴に生きる、素のままの、自分で何かを生み出そうとする、「ほんもの」にこだわった生き方に称賛を贈る。着るものも、食べるものも、考えることまで大量生産に飽き飽きし、うんざりして、やっとその空しさに気付いた。何かを取り戻そうという動きが、健全だという。
 しかし、それが、「手作り」の良さという時、どうしても、職人さん、器用な人の作った精巧なものを考えてしまう。技術的にしっかりしてて、仕上がりが丁寧という。
 これに対して、岡本太郎氏は大いに不満をいだく。むしろ下手で、不器用、素人の手作りを褒めたたえる。
 その方がずっと人間的であり、身近だし、見ていると夢が開き膨らむ。
 職人が作ったものは、余りに器用であり、出来上がったものは、既製品の如く冷たく外側のものの如くの、権威ともいえて、本質的に自分から離れている、と。
 昔から、職人の仕事とは、機械製品を、機械のように正確に、熟練した器用な手で製作する、という、職人芸。
 それらは、階級社会で、狭く枠づけられている。誰でも自由に携(たずさ)われず、閉鎖的である。しかも、秘伝とか秘法とか言って、嫉妬深い職業上の聖域を作り、素人を締め出す。
 職人の製作品は、商品として、その中でもとりわけ精巧で優れたものは、権力や富を持った人のみが手に入れられる。一般人とはかけ離れてしまっている、という。
 これを、岡本太郎氏は、職人芸の枠を受け継いだ、人間疎外のコマーシャリズムと名付ける。
 岡本太郎氏が考える「手作り」とは、実は手先ではなく、心で作るものなのだ。実生活で、自分で情熱を込めて、ものを作る。楽しさ、解放感、冒険、うまくいかないのでは、との不安の中で、それを乗り越えて作り上げる。
 そこに生きている夢があり、生活感のドラマがある。
 「心」が参加して、生で生きて働いている事が、「手作り」の本質だと。
 職人さんの慣れた手つき、半端ない完成度は、本当の自由度、生活感は感じられない。
 であるからして、手作りとは器用である必要は全くない。職人の真似をして、絶望して、自分が不器用だから、といって、しり込みするのは愚の骨頂。
 子供の頃を思い出せば、誰でも平気で作製していた。大人になるにつれて、みっともない、自分なんて、との自己を卑下してしまう。
 とんでもないことだ。絶対に下手な方が良いのだ。笑いが出る程、不器用であれば、かえってそれは楽しい、想い出ともなる。平気でどんどん作って、実生活を豊かに開いて行く。それが意外にも、美しく、嬉しい事へと繋がる。
 それが、現代社会の空しさの中で、自分を再発見して、自由を獲得出来得る大きな機会となる、と。

 これが、岡本太郎氏の、或る章の言葉の要約であるが、私は、この、平凡の中に非凡を求めて見る、その極めての正論の、岡本太郎という人に感動し、非常に大好きになった。

 以上。よしなに。wainai

ビートたけし著「コロナとバカ」を読了

2024年04月30日 22時52分24秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 ビートたけしの「コロナとバカ」という本を読み終わった。
 内容は、コロナがバカではなく、コロナに翻弄される特に日本人がバカと言いたげな内容である。
 たけし自身も、この頃、2021年2月1日電子書籍版発行、という時代背景もあり、御多分に漏れず、コロナに過敏に反応している姿が垣間見られる。
 その中でも、志村けんのコロナ?によると言われる死に触れて、私は志村けんという芸人は大嫌いなほうであったが、この、たけしの惜しみ悼み方を読んでいて、又見方が変わった。志村が、お笑い界の或る程度の、インテリ的な感じも受けた。
 その他、俳優女優のこの間の相次ぐ自死に触れて、それに対して、理由を客観的に一般大衆、世間はどうしても見てしまいがちだが、その人の主観に触れてみないと判らない、とたけしは言う。
 コロナ時代に、(そんな時代は実際には存在しないのだろうが)芸能界で不祥事?をやらかしてしまった人などを、笑いのネタにしているが、たけしが言うのには、泣かせる芸能は、昔から、定型のようなものがあって、その枠に当てはめさえすれば、それが成り立つ。
 しかし、一番難しいのが、人を笑わせるという、これが簡単なようで、最大限に難しいのだと、たけしの言い分には、成程、最もだ、との感じも受けた。
 とにかく、この頃のたけしは、コロナで世の中真っ暗で、お笑いもやりづらいと言う思いが、ひしひしと伝わって来る。
 如何にコロナが、世間での、お笑いにしろ、人の生きる希望にしろ、全てを奪ってしまっていたかが、このタイムマシンのような書籍書物を読むにつけて、思い出される。
 最近のたけしの書籍が出回っていないような気もするが、出ているならば読んでも見たい。たけしの本は、皆、毒舌でエスプリが利いていて、面白い。たけし程の人ですら、あの、コロナの呪縛には逃れられなかったのが、何か悲しい感じがする。
 多くの犠牲者、決して、そのウィルスというもののせいじゃなく、コロナで風評被害、生命まで自ら失った人たちまで出てしまった、この時代の騒動は、一体、今から考えると、なんだったのだろうとの、私としては、ただの風邪程度に、世間がこうまで振り回されるのか、との、集団心理の怖さを思い知ったここ数年間であった。
以上。よしなに。wainai

向田邦子著「新装版 夜中の薔薇」を読み終わる

2024年04月05日 22時01分03秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 向田邦子さんの、「新装版 夜中の薔薇」を今日、読み終わった。
 この本は、アマゾンの電子書籍として購入した。
 文学類型で言えば、短編エッセイ集、といった趣である。
 小さい頃の思い出。男性、特に俳優など、個人名で出して、ヨイショ、まではいかないが、向田さんなりに、応援していたり。
 男性に向けて、今日読んだ下りでは、「男のやさしさ」は女側から語るべき、語りたい、語らせて欲しい、と言った風で、決して、男性自身、男性方からは、大上段に構えて、「男のやさしさ」などを語って欲しくはない、との話に、昭和の頃の本ではあるが、私も男としてうなずけて、襟を正して、身だしなみには気を付けよう、というような感覚がした。
 そうして、これは、この間の三月末の、総本山富士大石寺へと行った帰りの際に、荷物にはなったが、アマゾンkindleの画面の白黒版、カラーじゃなく、読書に特化した小型タブレットを持ち込み、バスの車内で読んだのが、「手袋をさがす」という、これは、向田作品でも、一押しの、名作短編エッセイと言う感じの著作であった。
 そこには、向田邦子さんの、独り身になってしまった孤独、失くした手袋にかこつけて、話しを進めてゆくのですが、若い頃の事、今になっての想い。
 向田邦子さんは、余りに文学者として多忙で、婚期を逸してしまった。
 今の時代に生きるならば、中高年独身女性など、こんな人生は、幾らでもあり得るが、この当時としては、向田さんがパイオニアであった。
 後悔、自己反省、自己批判が淡々と…。けれど、それら自身の欠点には咎め立てはせず、堂々と人生を振り返る姿は、何か、この後に起こる、向田邦子さんの、台湾旅行途上での、飛行機事故を連想させる、ような気分にすらなってしまう。
 それは、偶然のなせる業なのか。自分の死をイメージして、書いている気もするが。全ては、今となっては、歳月が人の記憶も曖昧にしてしまう。
 向田さんの感性は、非常に研ぎ澄まされていて、何か、大理石の建築物でも作るかの如き、荘厳な文章仕立てであり、片一方では、何か庶民的女性でもあったり…。
 私にとっては、この他にも、同時並行で、向田邦子さんの著作には手を伸ばして読んでいるが、この作品が、私にとって、私の人生初の向田作品の読了となった。
 生きていれば、もう何歳になったであろうか。実に惜しい人を亡くしたと思う。
 
 合掌。南無妙法蓮華経。

 向田邦子さんの「手袋をさがす」をkindleタブレットにて読み終わり、ふと、マイクロバスの車窓から、目をやると、そこには富士山の雄姿が、いまだに私の脳裏に残る程、雄大さが一段と迫(せま)って見えた。

 以上。よしなに。wainai

なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学、和田秀樹著、を読了

2024年03月26日 20時57分46秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 今夜、「なぜか人生がうまくいく『明るい人』の科学」、和田秀樹著、を読了した。アマゾンkindleアンリミテッドにて、読ませて頂いた。
 明るい人の特徴などが述べられて、明るい気持ちで笑顔になっていると、たくさんのいいことがある、と著者は述べる。
 明るさとは、毎日を楽しく過ごす「原動力」ともなる、と冒頭でも説かれている。
 気持ちが明るくなったり、暗くなったりするのは、全て、私(あなた)の「主観」(自分だけの物の見方や感じ方)の問題だと述べて、同じ出来事に出会っても、平然とする人、不安に襲われてしまう人、様々だと言う。
 この違いは、物事に対する「考え方」や「見方」の違いによって生まれる、と言う。
 人は明るい気持ちでいると、笑顔になる。笑顔でいれば、自然と明るい気持ちとなり、笑顔が無理でも、仏頂面をやめることは出来る。
 表情が明るくなれば、暗い沈みがちな気分も変わる。
 自分が変われば、周囲の人たちの受け取り方も変わる。
 少なくとも、物事が今よりも良い方向へと動き始める。
 物事が良い方向へと動き始めれば、人生が楽しくなって、笑顔でいられる日が続く事になる、とこう、精神科医でもある著者は述べる。

 とにかく、笑顔、明るさ、等々、それらへのリハビリをやっている感覚、実感があった。精神科医としての、医師による、説得力・自信あふれる後押しがあり、自信がこちらにも付いてくるような感覚を覚えた。
 後は、べき、とか、ねばならない、等々の、べき思考は避けた方が良い、などの、明るさに近づくまでの、立ち居振る舞いまで、この先生から習えた気がした。
 実はこの本、kindleアンリミテッドにて、去年の頃、一度中断した本だった。
 その頃は、他にももっと読みたい本がたくさんあって、アンリミテッドはニ十冊までという限定・制約があり、この本は、今までちょこちょこと少しずつ読み進めて、七割方読んでいて、もういいかな、と思い、手放して、返却してしまった。しかし、今はかなり読んだ本があり、余裕が出来たので、又借りた訳だ。それが昨日今日で、読み終わった。
 読後感は、最高に良い。この先生の本は、私の最近のお気に入りだが、この先生は、あんまり、おなじ著者、同じ店、馴染みのものばかりにしないで、新たな冒険をこの先生は提言している。そこで新たなる発見を是非ともして欲しいと。
 それが老化やボケ等予防の、脳の前頭葉への刺激となると。
 私にとり、この本は、非常に為になった本だった。笑顔の法則、のようなものを、私なりに、この本で咀嚼して、感じ入る所、大であった。

 以上。よしなに。wainai

和田秀樹著「老後に楽しみをとっておくバカ」を読む

2024年03月22日 11時09分41秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 精神科医・和田秀樹著、「老後に楽しみをとっておくバカ」(50代で決まる後悔しない人生を送る方法)アマゾンの電子書籍で購入して、昨日の晩と、今日の昼までに、全編、読了した。興味を持って自分事として読んだ。
 むしろ、五十代に向けて書かれてあって、ドっ直球で、私達の五十代の、「アラフィフ」世代への提言が盛り込まれていた。主に男性向けである。
 和田氏は、「前頭葉バカ」と称して、どうも、四十代後半から、五十代にかけて、前頭葉が委縮しだしてくる。それを抑えるには、新たな体験。今までした事が無い、全く違った行動。これらを説く。
 「働かないおじさん」像にも触れ、むしろ、それらは、標榜すべき、人間像として描かれ、無理は禁物で、楽して、とにかく、これからは、人生八十年、九十年、百年と、後の年数が、五十歳代だと、丁度折り返し地点であり、これからは時間を非常に大切にした方が良いという。
 定年後、六十歳、六十五歳を過ぎてから、好きな事をやっても、体力・意欲が続かず、それより、少しは自由が利く、五十代から、趣味にしろ、スキルアップ、資格取得、なんでも、冒険と言うのか、著者の和田氏は、挑戦と呼ぶよりも「実験」と呼んだ方がしっくりくると、仰る。
 私のこれからの人生観を変えるには、充分の言説を、和田先生から頂いた気がした。
以上。よしなに。wainai

「人は聞き方が9割」永松茂久著、を読了。

2024年02月27日 17時28分48秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 「人は聞き方が9割」永松茂久著、を今日、読み終わった。月額制の、アマゾンkindleアンリミテッドで借りて読んだ。

 ここに書かれている事は、極めて一般的な事柄ばかりのようにも思えた。
 それでも、新たな気づきも得た気がした。

 本の内容の、話しを聴く事、傾聴する事の大切さは十分判った。

 閑話休題。それはさておき。

 とにかく、話すことも大事で、この本の前には、ベストセラーにもなった、「人は話す事が9割」という本もあり、どっちも大事で、どっちに偏ってもダメなのだ。

 世の中には、話す事に不安をいだいている人と、聞く事が苦手な人がいる。

 その両者を取り持つのは、私は仏教仏法の、「中庸」「中道」精神しかないと睨んでいる。

 中の道、中庸に徹すれば、こんな事で悩む事、必要など全くないのだ。

 話好きは私の長所。これに、私が聞く耳を持てれば、最強のツワモノ、人間と成れる。
 
 とにかく、この書籍の本は、人の場面場面に際した振る舞いに即した本であり、そこの、基本、基礎が出来ている人には、或る意味、不要、無用な気もした本であった。きわめて基本的な事ばかりが書かれた本である。

 私などは、一考を要した所も多かった本ではあったが、一面、要するに、ハウツー本であり、これを読んだからと言って、人生が劇的に変わるのか、と言えば、イエスとノーの中間、かも知れないかな?とも思いを致した書籍でもあった。

 まあ、毒にも薬にもならぬ本、書籍、と言っては、著者には失礼ではあろうか。
 
 私の月々のアンリミテッド代はAmazonに支払っているのでそれでおあいこであろうと考える。

 以上。よしなに。wainai

とてもじゃないが、この本には賛同出来ない!!

2024年02月12日 20時32分37秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類
「大人気YouTuber方式 Excel&Wordの必須スキルが見るだけで身につく本」金子晃之著、宝島社。  =見るだけでは実際には絶対に身につきません。ハッキリ言って、詐欺商法と同じです。(私の感想)

この本の紹介する、URLを見て、そのサンプル的動画を見てみると、最初の内は、学習に希望を持たせる話振りだったが、仕舞いには、これから言う事は、嫌な人は見ないように、と言う風な前振りと共に、何かな、と興味深く見ていると、急にビジネストークの口調で、自分の手前味噌の様々の有料の月謝払いのオプションコースを突き付けて来て、どうですか、とばかり、ははあー、こうやって、この著者は(確か、親族の弟だかにもHP作りを手伝ってもらったとか言うが)金儲けの種にしているんだなあ、と思いました。ここに書いてある、特に星四つ以上、特に膨大な数の、星五個以上の数は、本当に正規のものなのでしょうか?自分の友人を総動員?!本の内容は大した事もないですし、私はこの本では身には付かずに、PC教室で身に付いたというのが本当の正直な感想。こんな本は余計なだけであり、これら、レビューの数々は、おそらくは虚飾にまみれ包まれた、大量の偽、フェイクの、サクラ、回し者、色々の策を練って使って築き上げた、実態の伴わない情報の類、といった所か。よくもまあ、騙してくれたな、と、このレビューの桁違いの数々の作為に、ネットの事実無根の広まり方の怖ろしさと、騙しのテクニックに、人ってこんなに簡単に騙されるのか、騙されやすいのか、との念慮を現在懐いている。これはハッキリ言って、サギ商法と同じかも知れない。私までもが、騙されたのだから。騙される方も悪いが、質の悪い騙し方であり、何がユーチューバー方式だ、と今では、そのカラクリに、ガッカリとして、暗澹とした気持ちで一杯である。良くも人を騙したな、との念慮が、いちお客様となってしまった、今の私の反省する所、点である。人生の汚点を残してくれた本として、永久に私の記憶に留めて置きたい。

※編集後記・追記
まあ、私もエクセルワードには初心者同然ではあり、この書籍のアマゾンのレビューでは、初心者向きだ、簡単過ぎる、とあるので、私もこの本をせっかく買ったので、初心者に立ち返ってやり直す位の、本の元値を取り戻す意味で、再学習してゆく事にはやぶさかではない事を、ここに表明する。
以上。よしなに。wainai

五木寛之著「超合本『青春の門』第一部~第七部」「同、第八部」を購入、既に第九部は購入済

2024年01月26日 18時09分14秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 五木寛之先生著「超合本『青春の門』第一部~第七部」「同、第八部」を購入した。既に第九部は購入済みであった。
 私は、この本を、第三巻初頭まで読み進めており、紙でも、第八巻までは持っていた。最新刊の第九巻は、どうしようかと以前から思っていて、その時、今風の、電子書籍での購入を今から数か月前にした。
 それから、いつかは、この書籍群の、電子書籍化を図らないとなあ、と思い続けて、今日のある時、アマゾンの宣伝に釣られて、第七巻までの「合本」があり、割と単体で買うよりも、その本の値段が同じか廉価なのか、それから、整合性が何といっても取れると判断して、第一部から第七部、それプラス、第八部、を購入した。第九部は先ほども言った通り、既に持っていた。
 この小説は、紙で味わうのもいいが、文庫本であり、電子書籍の方が、割合、画面が大きく、文字も当然大きい。どっちがいいかは好みだが、私は電子書籍だと、かーるく読める方なので、こっちがお金を出してもいいや、となった。
 決して、安くはない買い物である。既に紙の本では読める体裁とはなっていた。
 しかし、私は、整合性を何よりも重んじた。整合性が取れないと私自身の気分が悪い感覚なのだ。結果、このダウンロードに踏み切った。電子書籍の時代には抗えなかった。
 私は、読書が楽しい時と感ずる感性を持ち、その、今まで積読であった書籍の再読を試みようとしている。これは、一種の探検家になった心地がする。非常にうれしい感覚なのだ。
 この気持ちは、私以外の人には、中々判ってもらえないかも知れない。しかし、いいんだ。この気持ちが共有されなくとも、私個人が感じ続けられれば、それで良い。私は私なりの道を歩み続ける。この道は果てしなく、どこまでも続くのかは分からないが、私の生きる道として、生涯を悔いなく生きてゆこうと今、決めた。バッチリよ、バッチリ。バッチリなんですよ。要するに(謎!?)。
以上。よしなに。wainai

「幸福論」バートランド・ラッセル、NHK100分で名著、を読む。それに派生したお話し

2024年01月20日 22時38分26秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 『「幸福論」バートランド・ラッセル、NHK100分で名著』、を読み切った。
 いわゆる解説本だが、本物のラッセルの「幸福論」も買ったが、これはいつ読もうかとも考えている。
 他にも読む本がたくさんあり、この書物でお腹が一杯である。
 けれども、ラッセルは、実践哲学、とも言え、行動を説く、社会運動にも取り組み、最終的には「平和運動」にまで行き着く。この行動力には見習うべき点も多い。
 この日本の哲学研究者によるこの著書の執筆では、最終章が新たに設けられ、それが、コロナ時代に生きる、日本や世界の人に向けた、それらへの対処の仕方が載っていたが、やはり、コロナで亡くなった、と言われれば、医者に、「ハイ、そうですか」と言わざるを得ないのか、とも思い、暗澹たる思いもしたが、この書物の、その後を読んでみたいとも思う。
 郡山市中央図書館に、去年の今頃,一月か二月かに、私は訪れて、そこの書棚にあった、「コロナ本」のあまた、たくさん置いてあるのを見て、何か、恐怖と言うか、戦慄のようなものをいだいたが、今のこの、ビフォーコロナ、ウィズコロナ、アフターコロナ若しくはポストコロナと、この本には書いてある。確かにあの頃は、我々は、気分が落ち込み、仕事の業態も変わり、中には自死ほか不幸にも亡くなった方々もおられた。その、コロナなどは、私にはどうも眉唾なのが、見受けられ、うちのお寺でも、政府の言いなりの如くに、七回目だ、八回目だという、ワクチンの接種を打つ人が、特にお付き合いのある高齢者ほど、これは、防衛反応から、そうであった。
 しかし、私の知っている、元講頭まで務めた、Gさんと言う女性などは、三回目で、あれ程の、何週間も不調であり、最初の一週間は、寝て突っ伏して過ごした、だから、私はもう打たないという強い発言を聞き、私も同じく、すごい副反応が二回目で起こったので、これは再度打ったならば、同じ結果だと思い、三度目は取りやめた。
 その後、ワクチンを打ったのに、それが効いているのかいないのか、全然、感染したとかいう話、全国的にそうだという、おかしな話を聞き、これは騙されているんだとハッキリわかった。
 この本では、その、いわゆる、「アフターコロナ」という、その後のストーリーに欠けているのが片落ちだ。そこが無責任のように感ずる。
 結局、あの、コロナって何だったんだという話。ただの感冒、質の悪い風邪の事を、コロナ、と呼称していたのに過ぎないのではないのか、と。
 とにかく、この、解説書の副題には、「競争、疲れ、ねたみから解き放たれるために」とある。
 その、コロナの問題を今日は読んだが、それの前の章は、もっと、現実世界に即した、現代人の悩みに寄り添った話が満載であった。
 この書では、岩波文庫が参考図書、引用図書であった。しかし、電子書籍では、角川書店の本が売っていたのであり、私はそれを購入した。この本の著者、小川仁志という執筆者が翻訳を確か共同で執り行ったというが、ここでは、自身の角川書店の翻訳本ではなく、旧来の岩波版が使われている。自作翻訳著書に自信がないのであろうかと勘繰ってしまった。
 そして、レビューには、あんまり、翻訳が直訳調で分かりずらいとか、色々、絶賛する向きもあり、ああいったレビューは、これは買わない事にはやらせもあったり、正直な声だったり、正に玉石混交である。
 とにかく、それを見抜くのも、買い物上手への定石、定理となるのか。
 私は、ネットというものには、最初から、疑問視している。しかし、絶対に騙されない保証はない。私は騙されないと信ずる者は、その厄介な自分自身に騙されている、とも言える。トリックアートの美術館が栃木の那須にあり、そこのそばを昔、母と共に、バンガロー的な宿泊施設に泊まり、そのそばを通っただけで、立ち寄りはしなかったが、そこは、テレビ等ではたまに放映されていたので、行くまでもなかったが、そういった、「トリック」に、国民皆が騙されたのが、日本の軍部による、太平洋戦争、第二次世界大戦だった。
 とにかく、戦争、コロナ、結婚、ねずみ講、オレオレ詐欺、当国では当たり前とされ得る一般常識による過てる詐欺被害、に限らず、騙す騙される要素は、どこの世界にも、どの時代にも、勿論現代でも、どんな手を使ってそれらが、善人づらして、自分にいつ近づいて来るかも知れない。だから、大聖人様も御書で言っているが、「用心」を重ねないといけない。
 どんなに学歴が高く、学があった人でも、今の邪教創価学会の、ペテン師の邪師池田大作氏に率いられて騙された、頑固な高学歴者達が、東京新宿信濃町周辺及び全国には数多くいる事共を、我々は忘れてはならない。
 以上。よしなに。wainai

一月の読書、心を振り返り、反省のよすがとする

2024年01月17日 23時06分20秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 まず最初に、今日は本を二冊、全て読み切った。二十分で読めると書いてあったが、その二倍は掛かってしまったが。
 「『いい気分になることだけしかしなくていい!ぼへみ著』無敵になって生きたいように生きる方法。いい気分になるための非常識な考え方!?だからこそ無敵になれる 何かに我慢していたら読んで欲しい」と言う本を最初に読んだ。
 この本は、何か自費出版臭かったが、それ程、悪いイメージは懐かなかった。
 真面目(まじめ)にいきるな。「真面目(しんめんもく)」イコール「在りのまま」で生きよ、とこの本の著者は諭している。
 励まされた著作ではあった。例により、アマゾンkindleアンリミテッドであり、素直に返却した。買わないのは申し訳ないが、アマゾンに定額で払っている額で我慢して、と言いたい位。


 その後は、和田秀樹精神科医の著「感情的にならない」と言う本。20万部のベストセラーの本が、これまた、kindleアンリミテッドで読めた。読み切るのに数か月を要したが。
 内容は、絵入りで、その前はかなりかっちりとした文章で、怒らない為の処方箋、生きづらい人に対する、この精神科医の暖かい眼差しで、かなり先生が度量の広さを見せて、語りかけている。ホッと出来る文体であり、好感が持てる。
 和田秀樹著、「感情的にならない」の引用。
 「"8 座右の書を持つ 座右の書は、不安に押しつぶされそうな自分を支え、落ち込んで身動きが取れなくなった自分を励ましてくれます。 座右の書を読んでいるうちに、いつの間にか頭の中からイヤなことは消えていきます。 ビジネスマンであれば、城山三郎さんや藤沢周平さんなどの作品に登場する人物に自分を重ね合わせて、しみじみ共感したり、心を鼓舞したりできるはずです。ぜひ自分にぴったりの1冊を探してみましょう。 座右の書に正解はありません。自分なりの1冊を見つけましょう。"」

 私だったら、当然、座右の書は、宗祖日蓮大聖人様の「御書」。これに尽きる。 

 とにかく、今日は、こうした、無料で、電子書籍二冊を読めて、非常に有意義な一日の読書の時を持った。感謝です。合掌。南無妙法蓮華経。
 以上。よしなに。wainai
 

「絶望している暇はない」舘野泉著、を購入

2024年01月15日 11時37分38秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類

 アマゾンの電子書籍で、「絶望している暇はない」左手ピアニストの超前向き思考、舘野泉著、と言う、片手でピアノを奏でている男性ピアニスト音楽家の本を買った。
 ブックレビューなどを見ても、今、絶望している人必読、等とあったので、今の私にピッタリだと思い、購入。
 この本を読みたいと思ったのは、昨日のNHKラジオ第一でも、文学の朗読の時間で、脳梗塞か、くも膜下出血に罹った将棋指しが、最後はどういう一手を指すのか、風な短編小説なのだが、その中で、この、片手のピアニストの舘野泉氏の著作の本を読んでいるのだか、ピアノを聴いているんだかの、人生を考えるにあたって、主人公の将棋棋士の姿シーンが描かれていて、妙に昨日、実際は今日の深夜、私は心に深く残った。しかし、肝心な所で、私は不覚にも寝入ってしまった。
 とにかく、絶望の淵から立ち上がる為に、今日はこの本に集中したいと思う。
以上。よしなに。wainai

時代の流れ…レコード、ランプ、現代の学問について

2024年01月08日 22時45分53秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類
時代の流れ…レコード、ランプ、現代の学問について
July 8, 2015, 5:44 am≫ Next: 暑すぎる…政治も気候も≪ Previous: アメリカの弱腰
 レコードをかける。プレーヤーにレコード盤がくるくると回る。その絵づらが何とも言えず、子供の頃から大好きだった。
 懐かしいレコード。それが CDに変わる。今はDVD、ブルーレイ、ダウンロードと規格と製品も購買方法も変わり、逆にCDも懐かしいような、まだ新しいと思っていたものが、初めてCDが登場したのが1980年代だからざっと30年は経っている。
 今はカセットテープもその粋が判る若者に流行り、古い万年筆で書く手紙もEメールよりも有り難みがあり、珍重されている。
 「ごんぎつね」「手袋を買いに」などの童話で知られる新美南吉の本で「おじいさんのランプ」という話がある。おじいさんは若い頃、貧乏に貧乏を重ねるが、ある日、歩いて出て行った大きな街で夕方淡く光る「ランプ」に魅せられる。その日のうちにランプをなんとか工面し、ランプのない自分の村でランプを売る商売を始める。最初は儲かった。嫁も来た。しかし、ある日突然、隣村で電信柱が立ち、おじいさんこと青年は工事をしている人たちにこれはなんだと聞く。すると電気だという。電気が通ればもう古いランプなどいらなくなり、楽になるという。これは大変だと青年はあれこれと画策し、自分の村に電気が来ないように足掻くが、時代には逆らえず、村長に直談判等しても果たせず、とうとう電気は自分の村に来る。そしておじいさんは、ランプを川の中洲の木に一つずつ取り付け、「俺の商売のやめ方は、これだ」と言って火を灯したランプを一つずつ石を投げてこわす。
 そして場面は現代のおじいさんと孫の会話に移る。古いランプが一台出てきた事が縁で孫に話していたおじいさん。孫は、今は本屋を営むおじいさんがその青年だったと気づき、そのランプをじっと見つめる。おじいさんは、時代に合わなくなった商売は、きっぱりと時には潔くやめ、新規に商売替えする事の重要性をこんこんと解き、話を締めくくる。
 この話は、わたしの小学校時代の道徳か国語の時間に習った事がある。小学校からだいぶ経ち、大人になってから母に読んで聞かせると、決まって、馬鹿だねえという反応が返って来た。
 母は、今はランプも貴重で、とって置けば古いもの程値打ちがあり高く売れるのに、とそのおじいさんを諌め、それに一台一台石を投げて破壊する労力は無駄と狂気に他ならず、川もガラスが粉々に散らばり、壊すのが気に入らず、後はどうするの、環境破壊だ、教育上悪影響だと言って大層憤慨していた。
 まあ、小説上の話で、実際こんな事をした人は過去にいたのかは知らぬが、破壊的な面で、ごんぎつねには劣る作品かも知れない。
 このおじいさんも、本来もっと商売に長(た)けて、続ける事が出来たならば、今のレコードやカセットがしぶとく生き残ったように、商売も意外に時代に打ち克ち長続きさせ、現代にも生き残れたのかもしれない。新美南吉も、戦中に若くして結核で亡くなったが、戦後の物質万能、物質崇拝の風潮をその時から予見していたのかも知れない。その時代に合わないものの商売替えの利益の勧めは、余りに後世の、現代受け、昭和元禄に受けてしまう程、ピッタリと現代資本主義にマッチしている。しかし、それも高度成長の頃限定で、その後のバブル崩壊、失われた20年を経た現代日本にはこの作品は限界があり、そぐわなくなりつつある。その破壊性、暴力性のみが強調されてはならないと思うが。
 今は何が受け、何が民衆に支持されるのかは全く不透明で、意外な所から次々とヒット作が出たりする。それも長続きするかどうかもわからず、昭和元禄に比べ霧に包まれ、暗中模索であり、高度成長時代よりも夢はなくなった。我らが生きる現代は、どこを見渡しても、マルクスが予言した一部の一社のみのガリバー世界企業に市場を占有支配された極めて高度に発達した、哀れな独占資本主義に毒された、不幸な時代なのかも知れない。
 しかし、マルクスが描いた原始共産社会→資本主義→社会・共産主義へとは時代はそう簡単には進まない気がする。共産主義に対する人々の嫌悪感を金持ちマルクスは何一つ知らない。暴力革命から正義などは産まれては来ず、何の正統性もない。
 近経、近代経済学以外で、マルクスを超える経済学って出て来ないのかねぇ。精神医学もフロイトやユングで止まっている。もっと今の何倍も学者も学校も必要なのかも知れない。
 犯罪、戦争などの人類の敵となる無用で悪の学問(果たしてそんな学校があるのか知らないが)よりも、人類に有益で慈悲と愛に満ちた善の学問を普及させ、学ぶ人も増えて行けばいいと本気で思う。