日刊工業新聞社発行の田中角栄著「日本列島改造論」(復刻版)を購入した。
この本は、私達昭和の頃の、小学校卒から日本の首相、内閣総理大臣にまで上り詰めた、自由民主党の田中角栄の、日本の未来図と言っても良い著書である。
全国を、新幹線で、縦横、東西南北と結ぶ。今のインターネット社会という、そんなその当時は夢物語ともいえる事を想定して、論を進める。
日本を改革するんだ、とにかく、と言った、この当時から、角栄は、「人間ブルドーザー」と呼ばれて、その後、「ロッキード疑獄」で失墜する。
しかし、その正鵠を射る、正に時代の先の先を見通していた宰相は、この田中角栄氏以外には、日本に並び称される人など、いやしない。
あのロッキード事件も、何か、角栄氏が、仕組まれて、デッチ上げられて失脚してしまった、意図的な感もなくもない。あの裁判が、正当性のある裁判だったのか、果たして。
私らの生まれた頃の、丁度好景気に沸いた時代に、その寵児として受け止められた政治家、田中角栄。日本の政治家としても、学歴などくそくらえ、ようやく四民平等が成立したと皆が大歓迎して、首相に推されて、日本のトップに立った。その手腕、演説スタイルは、今なお、物語られる程、或る種、伝説ともなっている。
とにかく、今日はこの本が届いた日である。新刊である。
帯を見てみる。
「91万部のベストセラー」「田中角栄の構想力と実行力に学ぶ」「稀代の名宰相・田中角栄が敗戦後の日本の荒野に佇んで何を考え、どのような理想を思い描いたのかー」「その実相と実現に向けた具体策があますところなく本書には記されている」
裏の帯にも。
「大都市と地方の格差解消、高まる環境問題への対処、デジタル化の推進ー」
「50年前にも日本のグランドデザインを描いた『日本列島改造論』は、現代にも共通する多くの重要課題に具体的な解決策を提示している」
とにかく、今の日本は、この著書の通りに、まるで予言書の如くに、そのままこの本を典拠として、今に至るまで突き進んでいるかのようである。
日本の未来図が、正にここにある。
以上。よしなに。wainai