ビートたけしの「コロナとバカ」という本を読み終わった。
内容は、コロナがバカではなく、コロナに翻弄される特に日本人がバカと言いたげな内容である。
たけし自身も、この頃、2021年2月1日電子書籍版発行、という時代背景もあり、御多分に漏れず、コロナに過敏に反応している姿が垣間見られる。
その中でも、志村けんのコロナ?によると言われる死に触れて、私は志村けんという芸人は大嫌いなほうであったが、この、たけしの惜しみ悼み方を読んでいて、又見方が変わった。志村が、お笑い界の或る程度の、インテリ的な感じも受けた。
その他、俳優女優のこの間の相次ぐ自死に触れて、それに対して、理由を客観的に一般大衆、世間はどうしても見てしまいがちだが、その人の主観に触れてみないと判らない、とたけしは言う。
コロナ時代に、(そんな時代は実際には存在しないのだろうが)芸能界で不祥事?をやらかしてしまった人などを、笑いのネタにしているが、たけしが言うのには、泣かせる芸能は、昔から、定型のようなものがあって、その枠に当てはめさえすれば、それが成り立つ。
しかし、一番難しいのが、人を笑わせるという、これが簡単なようで、最大限に難しいのだと、たけしの言い分には、成程、最もだ、との感じも受けた。
とにかく、この頃のたけしは、コロナで世の中真っ暗で、お笑いもやりづらいと言う思いが、ひしひしと伝わって来る。
如何にコロナが、世間での、お笑いにしろ、人の生きる希望にしろ、全てを奪ってしまっていたかが、このタイムマシンのような書籍書物を読むにつけて、思い出される。
最近のたけしの書籍が出回っていないような気もするが、出ているならば読んでも見たい。たけしの本は、皆、毒舌でエスプリが利いていて、面白い。たけし程の人ですら、あの、コロナの呪縛には逃れられなかったのが、何か悲しい感じがする。
多くの犠牲者、決して、そのウィルスというもののせいじゃなく、コロナで風評被害、生命まで自ら失った人たちまで出てしまった、この時代の騒動は、一体、今から考えると、なんだったのだろうとの、私としては、ただの風邪程度に、世間がこうまで振り回されるのか、との、集団心理の怖さを思い知ったここ数年間であった。
以上。よしなに。wainai
以上。よしなに。wainai
以上。よしなに。wainai