正しい食事を考える会

食が乱れている中どういう食事が正しいのかをみんなで考え、それを実践する方法を考える会にしたいと思います。

栄養改善普及会の問題点を指摘するー1.1日1回フライパン運動は正しいか?

2009-11-29 | Weblog
 栄養改善普及会の会長がHPで「私は「1日1回フライパン運動」にも取り組んできました。
 
 第二次大戦後、米が十分作れず、人々が飢えていた時代、GHQは米の代わりに同じカロリー数に相当する砂糖を配給しました。
 
 当時厚生省に勤めていた私が日本人にとって米は主食であり、砂糖は調味料であるといくら抗議しても、文化の違いからか受け入れられません。

 そこで注目したのが油でした。同じ分量でも米が4カロリーのところ、油は9カロリーです。それに気づいたとき、私は「油ってすごい!」と思ったものです。そして、そんな油を摂れば米がなくても何とかなるだろうと考えたことが、「フライパンを使って、もっと油を摂ろう」という運動につながりました。全国さまざまな場所でフライパンと油を使った料理の普及に努めました。」と書いています。

 果たしてこの油を摂取しようという考え方、指導は、正しいのでしょうか。
戦後の食糧がないとき、そのカロリー補給として油がいっぱいあってこれを食して生き延びる手段として油を生かす方法はあったでしょう。

 しかし、その場合でも、日本に昔からある「天ぷら」で充分だったのではないでしょうか。戦後と言えば肉や卵も無かったはずです。フライパンで野菜を炒めたのでしょうか。

 油は豊富だったのでしょうか。
厚生省に勤めていた時に考えたと言うことは、厚生省の指導と言うことになります。
 米が潤沢になっても、過剰になっても、余剰米の処理を考えなくてはならなっても、フライパン運動は続きました。どうしてです。役目は終わったはずです。
天下り官僚の悪の典型ではないでしょうか。米の消費減退運動は現代も続けられているのです。

 そして食料自給率低下をもたらし、方や食料自給率向上運動が行われているのです。その足を引っ張っているのが栄養改善普及会の活動です。

 当初の目的は達したのに何故まだフライパン運動をするのですしょうか。

 脂肪をもっと摂取せよと指導するのは何故ですか。脂肪は死亡しますよ。高血圧、肥満、糖尿病の原因になります。現代の食の欧米化、生活習慣病の元凶です。

 そう言うものをへらしなさいと言う指導が栄養バランスを考えた指導と言うことは常識です。

 栄養改善普及会のご指導によって、否、誤指導によって日本人の脂肪摂取量は増加し、エネルギーの摂取割合が25%以下が理想と言われ中30%に近づきつつあります。

 アメリカでは日本の「栄養改善普及会」とは逆の食事教育が行われ今や脂肪の摂取量は日本の児童以下になっているとも言われています。

 戦後厚生省は栄養課を創設し、大磯課長は小麦粉を奨励しました。そのため日本の米の消費は減少し減反をし、休耕をし、国土は荒れ、国民の健康も可笑しくなって、精神状況も可笑しくなってきています。切れる子が増えています。

 油の推進も厚生省の関係者がやっていたとは知りませんでした。厚生省って何を考えているのでしょう。政治判断が間違っています。滅茶苦茶な日本の食事を指導してきたのは厚生省です。農水書も文部省も・・官僚総アメリカのCIA化です。

 そう言う状況の中、現代でも、もっと油を摂りましょうと時代逆行の活動をしているのが、栄養改善普及会なのです。

「“フライパン運動”という運動をご存じでしょうか。
戦後の荒廃のなかで、食生活と栄養の改善に取り組まれた先達が掲げられた運動です。
それから50年余りが過ぎましたが、いまも、わかりやすい食生活改善運動をライフワークとされ、情熱を傾けられている近藤とし子先生に、いま、話題の“食育”について語っていただきました。

実践のなかから語られる言葉は重く、食育の難しさが改めて理解いただけるのではないでしょうか。 」

この団体が食育の指導者なのです。

私は日本の食育が可笑しいと指摘してきました。拙稿「食育と食事教育」を参照して下さい。

日本の食を悪くした組織団体
①(財)全国食生活改善協会:農林省パン普及
②昭和30、12.30日本食生活協会設立(所管厚生労働省健康局)
キッチンカーをで洋食を普及させた
③日本食生活改善協会「たんぱく質をとりましょう運動」を実施
④栄養改善普及会

 この栄養改善普及会はどういう手順でか分かりませんが、高校生を抱き込んで、「油を摂りましょう」と言う研究発表をしているのです。

「この研究活動は、未来のホームメーカーである高校生が実践的・体験的学習を通じて、かしこい消費者としての知識を身につけると共に、正しい食生活を把握することを目的としています。「I&You食生活」をメインテーマに、全国から6校の研究推進校が課題の6つの食品のうち1つの課題に取り組み研究を進めています。その研究成果の発表と高校生の体験談をぜひ会場でご覧下さい。」

平成21年度 第47回
             わたしとあなたの
高校生による食生活改善研究活動 「I&You食生活」 発表大会

課題
植物油 「ええやん 油」~No oil,no life~  

高校生の皆さん、油についてよく勉強して下さい。
私のこのブログでも特集しています。「食事教育ー油脂を考えるー1.油脂は美味しい」「食事教育―油脂を考えるー2.油脂の種類」・・・参照して下さい。


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1 コメント

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うーむ。 (バーティゴ)
2015-08-02 22:59:51
原子炉に海水を突っ込んだ事が、あとで問題視されているわけですが。 安定した時代に「馬鹿じゃねえの?」と思える施策が、崖っぷちの時代には紙一重の次善策だったりしますよね。
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