しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

3対1

2016-04-18 00:10:20 | 日記
日曜日の朝、ごはんを食べ終わった猫たちが玄関の外へ。



春の嵐が始まろうとしてた朝だった。

そこへKちゃん家のクロがやって来た。



露出をあげても黒猫の表情って分からないのですね(-_-;)

この日、Kちゃんの父親の告別式があり

数日前から人の出入りが激しいKちゃんの家

居心地が悪くて家出中だった。

「お腹空いてるの?」

「ごはん食べて行きな!」

そう声を掛けたが無反応なクロちゃんだった。

それもそのはず、家猫3匹に睨まれてしまったのです。



「ごめんな、クロちゃん」


Kちゃんの父親は救急搬送したその日に亡くなられた。

容体が急変して夜の9時過ぎに車で病院まで送ったが間に合わず。

駆けつけたKちゃんの兄姉は激怒したそう。

「なんでもっと早く、病院へ連れて行かなかったんだ?!」

ギリギリまで介護をしたKちゃんと母親の苦労は物凄かった筈です。

葬儀の準備で姉が実家に泊りこむと

「なんでこんなに沢山の猫が居るの?」

「お父さんを殺したのはお母さんでしょ?この人殺し!」

イライラが頂点に達したそうです。

一日に何度もKちゃんから電話がありました。

「もうあたし、通夜に行かないっ!」

「最期はきちんとお父さんを見送ってあげないとダメだよ」

「それにあたし礼服を持ってないし…」

「じゃぁ、青山で買って来よう!」って誘うも

「もういいの。ジーンズで行くから~」

「そんなことしたらこの先、ずーっとお姉さんに文句を言われ続けるんだよ」

結局、通販で注文した礼服が通夜の当日届いたのだが

「寸法を間違えてパッツンパッツンだった。やっぱり行かない」

「もうそんな事言わないで、これから一緒に買いに行こう!」と誘うが

「これから少し寝る」と言うので

「うん、そうした方が良いかもね。多分、精神的にも限界なんだろうし」


土曜日の通夜に私も参列しました。

焼香を済ませてセレモニーホールの2階で食事をしていると

町会の元役員さんで同級生の父親でもあるYさんから

「あんたのお父さんと仏さんはよく酒の飲み比べをしてたぞ(笑)」

なんて初めて聞きました。

一般の弔問客が帰り始めて親族が2階にやって来た。

他人で残ってたのは私だけです。

隣にKちゃんが座りビールを飲んだ。

少し落ち着きを取り戻した明るい表情をしてた彼女。

お姉さんには怖い顔で睨まれてしまったけど(-_-;)

僧侶が帰るのと一緒に私も失礼しました。


これでKちゃんも葬儀を乗り切ってくれただろう。。。

これからは辛い時や苦しい時はいつも側で支えてあげるよ♪
コメント (6)
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