DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

風にそよぐ草★3/20 ユーロスペース 舞台挨拶

2010-03-21 | ドラマ・映画・演劇・アート
アラン・レネ監督の最新作、『風にそよぐ草』を見て参りました。
ユーロスペース
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風にそよぐ草/Les Herbes folles
名匠アラン・レネの最新作であり、09年度カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞した作品。
鞄をひったくられてしまったマルグリットと、強盗が捨てた財布を拾ったジョルジュ。それをきっかけに始まった奇妙な関係が、時にミステリアスに、時にコミカルに描かれる。クスッと笑いながらも迷路に迷い込んだような不思議な感覚を味わえる、アラン・レネの真骨頂。
見るものに問いを投げかけるラストシーンのメッセージにも注目。
※ミニシアターに行こう
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作品に関しては、“さすがアラン・レネ”と
“やっぱりアラン・レネ”という思いが交錯する感じ。
「若々しい作品」という評価を受けたらしいのですが、若々しいというよりは、大御所がものすごく楽しんで作っている、という印象でした。
個人個人で解釈も違うでしょうが、88歳でこういう作品を作っちゃうレネ監督には脱帽です。

今回の上映はフランス映画祭2010関連のアラン・レネ全作上映企画の幕開け作品ということで、マチュー・アマルリック、アンヌー・コルシニ、アルノー・デプレシャンによる舞台挨拶があり、私の目的も半分はそこにありました。
で、行ってみたら、舞台挨拶どころかトークショー並の充実度。1時間近くしゃべってたのでは?

レネの大ファンであるデプレシャン監督がレネ作品とヌーベルバーグを語る・語る・・・ってきっともっと語りたかったに違いない。ほうっておけば1作品ずつ説明してくれそうな勢いでした。愛が深い!で、面白かったです。

アンヌー・コルシニはスクリーンで見るより、ずっとキュートでめっちゃ頭の回転の早い女性。時間切れでしゃべりきれなかった分はFacebookにアップするとのこと。で、マチュー氏に「Facebookで友達を見つけるためにきたのか?」とからかわれてました。
でもって、メンバーや会場の写真も撮ってた。かなりはまってるのでは?

マチュー・アマルリックは・・・とにかく渋カッコイイ!!座ってるだけでもチャーミングで様になる。でもって、ゆっくりと考え考え、正確に思いを伝えようとする印象(彼がしゃべると監督が興味深そうにのぞきこむ)。
この映画はボンドの『慰めの報酬』で敵役をしていた時と同時期撮影だったそうなんだけど、全然違う役どころをよくこなしたなー。

で・・・3人とも半端なくしゃべる!!!
はっきりいって通訳の女性は神であった!!!

3人のレネ監督への思いと尊敬がつまった、聞き応えのある舞台挨拶でありました!レネ監督評としても興味深かったので、全編レポがアップされることを期待したいです。

で、フランス語があまりにも気持ち良かったので、思わずフランス語教室なんて調べてしまった、相変わらずミーハーなわたくし;;英語と兄弟なのに、言語脳の構造が違うのか?と思える、まさに歌うようにしゃべるための言葉という感じ。機関銃トーク、堪能いたしました♪

参考:
日仏会館

※そうだ、最初に日仏会館のフランス人館長(かな?)も挨拶されたのですが、
これがまた長く、機関銃だったのでした。
で、また日仏会館のことや、関係者紹介が巧みで、ひそかに拍手していたのだった。
ただ、そのせいか、普通なら不可欠のはずの登壇者紹介もあいさつも拍手もなく
はじまりましたが;;
そういえばすごいメンバーのすごい内容なのに、ほとんど拍手タイミングがなかったなー
ま、そゆのもいいか。

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