DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

パートナーの条件

2007-12-14 | 日記/備忘録/独り言/その他
これは多分、持って生まれた性格だと思うのだけれど。

たとえば仕事の依頼。
自分なりに腑に落ちないと絶対に受けることができない。
すごくものわかり悪く、私なりに理解できるまで、問いただす。
それが許されない環境では仕事はできない。
最悪の場合は仕事を断る。
だからこそリスクの高い自営業でやってきてる、その自負もあって。
(言い換えれば、だから組織にいられなかったのでしょうが;;)

呆れる営業もいるし、根負けするクライアントもいる。
「そこまで考えなくても」とか
「取りあえず相手に合わせておけばいいじゃないですか」とか。
でもなにより自分が納得できないと、そこから先に進めない。
困ったことに、ついつい報酬を度外視した対応になることもある。
(マネジメントスキル不足;)
今つきあってる方々は、そうした私の作法(?)を
気に入ってくださってるありがたい関係ですが、
フリーで活動していると、ご紹介含めて
そうした手慣れた「あうん」なご縁ばかりではない。

クライアントが、その仕事で見つめているゴール、
それによって得ようとしているメリット、もしくは方向性、・・・
そういったものを理解しないまま、
そうしたものと切り離された作業として仕事を受けることが
どしても不安で苦手だ。

作業量×経費とも関わる話だけに、
相手が作業だけを求めている場合もあるけれど
経験でいえば、最終局面でそれは遠回りになることが多い。
彼らは頭の中に自分なりのソリューション・イメージを持っている。
それを徹底して議論して、表面に引っぱり上げる。

そして私の依頼された内容がそれに対しできる最善と
クライアントの期待・希望・要望を摺りあわせ、
現実を加味して、最適解を導き出す。

時に、その作業はものすごく白熱した議論にもなる。

真剣な議論は、かける時間も、エネルギーも生半可でないので
2時間もやれば、体重が2~3キロくらいは減るくらい疲れる。
相手によっては無駄な場合もあるし、私のスキル不足も当然ある。

ただ、お互いに情報を開示し、
考え方や経験をぶつけあい、
「どうしてこの人はそう考えるのか?」
「その考えがこの仕事に与えるメリットはなにか?」
を徹底的に追求しあううちに
お互いの間に「協働」の「磁場」が産みだされる。

その奥には「この会社を(ビジネスを)絶対によりよくしていく」
という明確なミッションがある。

それがお互いの接点。

一度接点ができると、エネルギー効率は格段によくなる。
「(部外者に)こんなレベルまで開示していいのかな?」
「本当に同じレベルで考えられるのだろうか?」
という先方の警戒、
「信頼してもらえていないのでは?」
「中途半端な結果にしかならないのでは?」
というこちらの懸念が解消し、
行き交う言葉が、相互の枠や個人の思考癖を超えて
より高い次元の思考に結ばれていく。

それはものすごい快感でもあり、
人生の至福の1つでもあるかな、と。


ここ1ヶ月、思いがけず、苦戦させられた(ている・現在進行形)
クライアントの30代男性がいます。
非常に勉強されたクレバーな方だとはわかるのだけれど
こちらへのオファーの狙いがよくわからない・・・。
高度なゴールに対し、どうしても作業イメージにズレを感じる。
「その方法は違うんじゃないのか?」
「もっといい方法があるのでは?」

で、当初は予定していなかった会議を複数回持つことに。
ただ、こちらが疑問に思うことをぶつけると
徹底して回答してくれる。
で、何度もお互いの言葉の確認をする。
たとえば「love」と言った時、どういうイメージを
持ってその言葉を使ってるか、レベルまで。

超多忙な方だったので、「さすがにこの時間からは無理かな?」
という急なタイミングでも、必ず時間を作ってくれる。

途中で、「この仕事、私には無理かも」と営業くんに
弱音を吐くほど疲弊もしたけど、
徹底的に叩いただけあって、
とてもしっかりした作業土台ができました。


ちょうどその時期、このブログで、
ちょっと長いコメントのやりとりがお二人の参加者とあって(汗;
顔も考えも見えない相手を相手にする、そんなこわさを感じつつ。
文字の限界と匿名の限界と自分の限界を感じつつ。
(文字を書くことでだけ棚卸しできる「自分整理」には
丁度よかったのだけど、卸切るにはちょっと時間が足りなさすぎ;)

『相手の考えを理解したい』『相手の言いたいことを理解しよう』
『私の考えを伝えたい』『どうすれば伝わるのか?』
真剣に考えて、実行する。それがビジネスにアクティブに反映され、
回り回って最終的に自分に還元される・・・
お互いに本気で向きあったエネルギーは
それが純粋であればあるほど、リターンは大きい。

考えをストレートにぶつけられる・ぶつけてくれる
真剣勝負なしのぎ削りで、思考のムリ・ムダ・ムラをそぎ落し
そのことで新しい自分とも出会うことができる・・・、
そんなパートナーを得る。
私にとってはそれはライフワーク。
難易度の高い・ワガママな願いだとも承知しつつ、
そういう、ある面私にとって理想的なパートナーの1人として
彼と一緒に仕事ができる、
それがワクワクと嬉しい、そんな今日この頃なのでした♪

んとに、自分に一番疲れるやっかいな性格だけど、
多分、直ることも直すことももうないかも。
(反省や微修正やちょっとした臨機応変はあるとしても)
失うものより、得るもののほうが私にははるかに大きいから。
コメント (4)
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