鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

神鏡

2018-04-09 00:29:47 | フリーゲーム(ホラー)
「神鏡」
探索ADV・最後が恐怖すぎる
制作者:裏束様(暁 DAY BREAK

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その日、主人公・七瀬シュウは大学のフィールドワークの一環として、仲間たちと、とある離島の宿に泊りにきていた。
夜ともなれば、定番なのは「怖い話」。
30年前にその村で起きた大量殺人事件…村に伝わる不思議な鏡…一人、一人と順に話していくうちに、メンバーの一人、西野エリカが機嫌を損ねて自分の部屋へ戻ってしまう。
放置するわけにもいかないと、シュウは彼女を宥めるために彼女の部屋に向かうが、その途中に寄ったトイレで暴漢に襲われ、気を失ってしまった。
古い物置部屋のような場所で目を覚ましたものの、扉には鍵がかかって出られない。
何かないかとあちこち探すうち見つけたのは「過去や未来を映す」と言われる神鏡…そして、そこには、自分ではない、見知らぬ青年の姿が映りこんでいた。



…というわけで、神鏡。
基本は、神鏡を通して話せるユウヤくんと協力しながら、追ってくる殺人鬼を躱して逃げる!という、ゲームです。
手持ちの袋に出し入れすることで、互いの持ち物を交換することも可能なので、しっかりじっくり探索して、助け合いつつ進みましょう~
途中の行動によっては見られるエンディングが限られてしまいますので、新しい場所に入った時のセーブは残しつつプレイすることをお勧めします。

いや~…いつも『怪異より人間がコワイ』話作りに定評のある作者様ですが、今回は本当に怖いです。怖すぎます。最後の最後で、まさかそう来るとは…マジで血の気がひきました!
実のところ、30年前の事件については、こういう可能性もあるかもなーと思っていたんですけど。
さらにその後のもうひと捻りは、全然予想してませんでしたよ…;

しかも、ヒトの怖さだけでなく、そこにうまくオカルト要素の「神鏡」を絡めてきたのがスゴイ。
これなくしては何一つありえないシナリオの組み立てと、最後まで油断できない「神鏡」の存在感。
本当に面白かったです。こういう風に綺麗に騙してくれるシナリオ好きさ!

シュウ先輩のキャラクターも、最初から最後まで、魅力があって良かったです。
いきなり殺人鬼に襲われる!というとんでもない非常事態にも関わらず、常に冷静沈着で穏やか。
咄嗟の判断能力にも優れていて、すごく頼りになるタイプ。
本人は、実はけっこう醒めていて、適当に周囲に合わせている部分もあるようですが…恐怖でパニクりそうな時に、こんな柔らかい笑顔で「考えがあるから俺に任せて」なんて言われたら惚れてまうやろー!

もう一人の主人公、ユウヤくんも、会ったばかりのシュウ先輩に素直に頼り、指示を仰いでいるあたり…何か相通じるものがあったのでしょうか? 
案外、社会に出ると、こういう人が、要領よく出世するのかもしれないな…



今回も、プレイしがいのある良作品でした!
ホラー耐性、絶望耐性のある方に、男女問わずおすすめですよー





KAREN Eve Anthem

2018-04-09 00:00:49 | フリーゲーム(ファンタジー)
「KAREN Eve Anthem」
ダークファンタジーRPG・乙女風味
制作者:みんとぼし様(ぴくにっく。

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魔物の城へと攫われてしまった少女、かれん。
魔物が言うには、どうやら、彼女の身体には彼らの王である「死神」が宿っていて、その死をもってこの世に復活を果たしてしまうらしい。
王だ神だと言われても、人間のかれんは、ただの幼い少女に過ぎない。
閉じ込められて、明日には殺されてしまう運命にただ怯えていると、突然目の前に『女神の使い』と名乗る青年・聖夜が助けに現れた。
身体の中の「死神」を倒し、この世界と自分自身とを救うため…女神の加護のあるアイテム「エーテル」を求めて、かれんは聖夜とともに旅立つことを決心する。


思ってたより少女向け&糖度高めで可愛い話でした~
ま、糖度高めと言っても、主人公のかれんちゃんはまだ幼いので、純愛路線の甘さなのですが。
そこがかえって、プレイしていてくすぐったい気分になるゲームです。

魔物の王をその身に宿し、いわば復活のための生贄のような薄幸の少女と、敵対する女神側の使徒でありながら少女を守り助けようとする青年の恋!
なんちゅーか凄く!ドラマチックで、どうなるか気になる良い設定じゃないです?

RPGとしても、それほど長いゲームではないので、気になった方はぜひプレイしてみて下さいね~

ちなみに、私がクリアしたのはレベル28…だったかな。
エクストラダンジョン?の天界の試練をクリアしようと思うともう少しかかるんですが、メインシナリオだけなら、装備さえしっかりしてれば、そのくらいで余裕で行けるはず。


エンドは3つ。バッド・ノーマル・ハッピー。
バッドとノーマルの分岐は、最後の街でのイベントの選択肢によるので、苦労なくみられると思いますが、問題はハッピーエンド。
あっちこっちにある、好感度イベントを全て見ないと、このエンドの選択肢が出てきません。
中には、言われたとおりに進んでいるだけでは見られないイベントもありますので、くれぐれもマップは隅々まで!しっかり探索しましょう。

どうしてもわからなければ、作者様のサイトに攻略情報がありますので参考にどうぞ!




純愛系の可愛いラブストーリーが好きな方におすすめです。