鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

死印

2017-06-07 06:21:34 | 商業ゲーム(コンシューマ)
死印
ホラーADV・PSVITA・CERO-D

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VITAのコンシューマでーす。
パッケージ一目見て、何かコレ良さそう!と予約したんですが、案の定面白かった!
商業ゲーとしては、シナリオボリューム&システム的にはもう少し!な部分もあったけれど…まあ、携帯ゲーム機用のソフトは容量的にも短くなってしまうものだし。
とにかくホラーのイノチ!であるグラフィックが良かったですからね~
お値段的に考えてもほぼ満足でございますぅ。

ざっとあらすじを説明しますと。

自分に関する記憶を全て失って、とある洋館の前に立っていた主人公。
館に入ると、待っていたのは館の主…九条サヤの異様な死体と喋る西洋人形だった。
西洋人形はメリイと名乗り、主人公が記憶を失ったのは、手首にある呪いの痣…「シルシ」のせいだという。
怪異によってつけられた、その「シルシ」は、徐々に人間の記憶を蝕み最後には命を奪うもの。
それを消すためには「シルシ」をつけた怪異の謎を解き、斃さなければならないと。

次々と館を訪れる「シルシ」を刻まれた人々…「印人(シルシビト)」たちとともに、主人公は数々の怪異と出会い、立ち向かっていく。

…って感じでしょうか。
基本は同行者を1人選んでから各ステージを歩いて探索。時々選択問題。
間違えて死んでも、直前からやりなおせますので、ゲームとしては特に難しい部分はないっす。
戦闘シーンも手持ちアイテムから正しいものを選ぶのみなので、アクション下手さんも安心?して遊べます。

背景グラフィックが良かったですね~、それにキャラクターたちのリアルめの造形も合ってる。
ただ、メリイをはじめとした一部の少女キャラは、アニメっぽい感じでやや違和感…
あと、怪異も、怖いというよりコミカルなものがチラホラ。
花彦くんは最初に出会う怪異だから怖くなくても仕方ないとして、「くちゃら花嫁」のグラはあまりにも……;
くちゃらはカバー絵の雰囲気良かったし、シナリオも面白かったぶん期待値が大きかったんだなぁ。
出てきたときは「えー、これなの?」って思ってしまった。

シミ男の「怖い」っていうより「忌まわしい」造形は好きでした。
観音兵も、ほー、コレどうなってるんだ?と、しみじみじっくり眺めてしまう良い怪異。
ずう先生は……存在自体がギャグだよね??

印人たちは、みんなそれぞれ個性的ではあったんですが、もう少し会話が欲しかったなーと思います。
イベント以外の雑談要素があまりなく、ほぼダンマリで進むので…誰を連れ歩いても同じ印象。

印人は一つの怪異につき2~3人現れるんですが、一回に連れ歩けるのは一人だけっていう設定もツラかった。
一部のイベントは、特定の同行者でしかクリアできなかったりするので、いちいち入れ替えで館に帰るのが面倒なのだ~。
それに、車で行くのが前提な距離感覚のマップで、一晩に行って帰ってを何回もやるのはちょっと現実的でない。
一つの怪異を無理矢理一晩で収めずに、何日かかけてじっくりプレイしたかった。

また、イベントで同行が必要になる人以外は下手すると空気扱いになってしまうので、それぞれに見せ場があったら嬉しかったかも。
私は初回プレイ時、小学生男子と病弱な医者を最後まで使いませんでしたっす。
…元刑事もほとんど使わなかったなあ…意味ありげな登場をしてきたし、主人公とも仲良さそうだったから、もっと話に根本的に絡んでくるかと思ってたのに、リタイア早くてびっくりよ…


悩みそうな部分はいくつかあるものの…基本は選択制だし、死んでもやりなおしが簡単なシステムだし。
すでに攻略WIKIもできてますんでね~、詰まりはしないと思います。
基本は探索と予習復習。手に入れた資料にはしっかりと目を通しておこう!

ちなみに、私は二章で「特定のキャラでないと通れない道」を一つ見落としてしまい、なかなか怪異を倒せませんでした。
あとわかりにくかったのは、ずう先生の、テスト合格後の手順かな…
先に壁を壊せるところを見つけちゃったがために、答案用紙を使う場所で混乱。
蛇がいっぱいいると言えばここだろう!と思ったら違いました。もう一か所ありました。
ここはフラグが立たないと起きないイベントなので、合格してから理科室をもう一度じっくり調べませう。


PS Vita『死印』第2弾PV