「霧と太陽の王」 探索ADV・王様と巫女
制作者:ゆきはな様(Paper Moon)
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可愛らしい花の精たちの短編「箱庭の花乙女」の作者様です。
花乙女は、キャラも背景も華やかで色彩の美しいゲームでしたが、
今回はその「彩り」を封印し、モノクロの繊細な世界を魅せてくれました!
正直、花乙女のときは、ドーリーで可愛らしいキャラたちの、
爽やかな百合百合しさに目を奪われ、ほかの部分にあまり目がいかなかったんですが、
今回、全く趣の違う…しかし緻密で美しい作風には、一発で目を奪われてしまいました。
細いタッチの線で、影や質感まで細かく書き込まれたイラストは、昔の洋書に入ってる挿絵みたい。
こういう雰囲気、とても好き。
そして、その魅力的なタッチで描かれる、魅力的なキャラクターたち。
王も少女も、霧の家臣たちも、みな個性的で可愛らしい。
鳥スキーな私には「王」が鴉姿であることもポイント高かったです。
ざっくり内容を説明すると、
異形の住む城に迷い込んだ人間の少女を、
異形たちの「王」がなんとか生かして返してあげようと頑張る話、です。
…「王」のはずなのになんで頑張りが必要なのかって?
そこはちょっと、微妙な事情がありまして。
城の異形たちは皆、主人公を「王」と呼び、恭しく扱うけれど、
当のご本人はなぜかそれを認めておらず、周囲に馴染まないまま過ごしています。
なので、周囲の異形にとって「ニンゲン」は食材であり、
少女のことも隙あらば食べてしまおうとしますが、「王」はそれを許しません。
実際「王」の行動やセリフから見ても、
その見た目とは裏腹に、優しく穏やかな性格で、
伝説の中で「人間から太陽を奪った」とされる凶暴さの片鱗もないので、
プレイヤーはきっと皆、物語半ばまでは、妙な違和感を感じるはず。
そしてそれこそが、物語の根幹への伏線だったり。
優しい王に守られる少女は、作者様の本領発揮の超美少女。
読み書きできず、言葉も話せないこの少女が、なぜ異形の住む城へやってきたのか。
その答えは、実際にプレイして確かめてみてくださいね。
エンドは3つ。バッド、ノーマル、トゥルー。
分岐のタイミングはリドミに書いてあります。
トゥルーは王道のハッピーエンドで素敵でしたが、
個人的にはバッドエンドもカッコよくて捨てがたい。
宰相いいね!宰相!
そしてオマケのページ…
キャラ設定や500年前の物語がさらに物語に深みを添えます。
霧の家臣たちのそれぞれの過去は必見ですよ!
作中でなんでこんなにみんな王妃を目の敵にするのかと思ってましたが…
ちゃんと理由があったんですね…
グラフィックもマップも音楽もシナリオも、
とても美しくて綺麗で素敵なのでおすすめです^^
それにしても…
作中の神様って…むしろ祟り神にしか見えないんですけど。
良心的な神様が代償なんか求めるだろうか…
しかも罰の当て方に何かすごく感情的なものを感じるぞ…
特にノーマルエンドはとても理不尽な気がしました。
なんでこっちが犠牲になって、あっちが救われるんだか。
このノーマルを見た後だと、むしろバッド上等!って気分になりました。
そしておまけページのあの話、めっちゃ洗脳される!
思わずローソンでからあげクン買ってしまった。
制作者:ゆきはな様(Paper Moon)
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可愛らしい花の精たちの短編「箱庭の花乙女」の作者様です。
花乙女は、キャラも背景も華やかで色彩の美しいゲームでしたが、
今回はその「彩り」を封印し、モノクロの繊細な世界を魅せてくれました!
正直、花乙女のときは、ドーリーで可愛らしいキャラたちの、
爽やかな百合百合しさに目を奪われ、ほかの部分にあまり目がいかなかったんですが、
今回、全く趣の違う…しかし緻密で美しい作風には、一発で目を奪われてしまいました。
細いタッチの線で、影や質感まで細かく書き込まれたイラストは、昔の洋書に入ってる挿絵みたい。
こういう雰囲気、とても好き。
そして、その魅力的なタッチで描かれる、魅力的なキャラクターたち。
王も少女も、霧の家臣たちも、みな個性的で可愛らしい。
鳥スキーな私には「王」が鴉姿であることもポイント高かったです。
ざっくり内容を説明すると、
異形の住む城に迷い込んだ人間の少女を、
異形たちの「王」がなんとか生かして返してあげようと頑張る話、です。
…「王」のはずなのになんで頑張りが必要なのかって?
そこはちょっと、微妙な事情がありまして。
城の異形たちは皆、主人公を「王」と呼び、恭しく扱うけれど、
当のご本人はなぜかそれを認めておらず、周囲に馴染まないまま過ごしています。
なので、周囲の異形にとって「ニンゲン」は食材であり、
少女のことも隙あらば食べてしまおうとしますが、「王」はそれを許しません。
実際「王」の行動やセリフから見ても、
その見た目とは裏腹に、優しく穏やかな性格で、
伝説の中で「人間から太陽を奪った」とされる凶暴さの片鱗もないので、
プレイヤーはきっと皆、物語半ばまでは、妙な違和感を感じるはず。
そしてそれこそが、物語の根幹への伏線だったり。
優しい王に守られる少女は、作者様の本領発揮の超美少女。
読み書きできず、言葉も話せないこの少女が、なぜ異形の住む城へやってきたのか。
その答えは、実際にプレイして確かめてみてくださいね。
エンドは3つ。バッド、ノーマル、トゥルー。
分岐のタイミングはリドミに書いてあります。
トゥルーは王道のハッピーエンドで素敵でしたが、
個人的にはバッドエンドもカッコよくて捨てがたい。
宰相いいね!宰相!
そしてオマケのページ…
キャラ設定や500年前の物語がさらに物語に深みを添えます。
霧の家臣たちのそれぞれの過去は必見ですよ!
作中でなんでこんなにみんな王妃を目の敵にするのかと思ってましたが…
ちゃんと理由があったんですね…
グラフィックもマップも音楽もシナリオも、
とても美しくて綺麗で素敵なのでおすすめです^^
それにしても…
作中の神様って…むしろ祟り神にしか見えないんですけど。
良心的な神様が代償なんか求めるだろうか…
しかも罰の当て方に何かすごく感情的なものを感じるぞ…
特にノーマルエンドはとても理不尽な気がしました。
なんでこっちが犠牲になって、あっちが救われるんだか。
このノーマルを見た後だと、むしろバッド上等!って気分になりました。
そしておまけページのあの話、めっちゃ洗脳される!
思わずローソンでからあげクン買ってしまった。