鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

七人のおたく

2005-09-26 04:21:16 | 映画(邦画)

「七人のおたく」 1992年
監督:山田大樹
出演:南原清隆、内村光良、江口洋介、山口智子、益岡徹、武田真治、浅野麻衣子、中尾彬

***

「君も同じ目をしている」
電車男でいきなり振って湧いた昨今のヲタブーム(?)のせいか、
先日テレビで再放送してました。
すげー、懐かしいー、と思って思わず見ちゃったり。
もう10年近く前に録っておいたビデオがあるのに!(笑)

そんな古い作品のビデオが録ってあるのでもおわかりの通り、好きだったんですよー、これ。
キャストも、こういう映画のわりに(!?)後々ドラマで主役張った、
江口洋介とか山口智子とか、武田真治とか出てて、けっこう豪華なんですよ。
しかも、主要キャストでは無いですが、作中ではアイドル役で京野ことみが
フリフリドレスで歌ってたりもして(笑)

確かそのころって、確か1年か2年前に宅八郎とか出始めて、世間に
「オタク」という言葉が浸透した頃だった…と思う…
(ウロ覚えなので確かではない)
なんかテレビ見るたびに、宅八郎がリカちゃん人形握って出てたような覚えが。
今は、電車男のせいか、オタクといえばアキバで漫画でゲームでアニメ美少女~
ていう感じだけど、そのころはまだ、ジャンルについてはそれほど固定イメージがなかったかも。
そんなわけで、この作品の中では、ミリタリーヲタ、格闘技ヲタ、パソヲタ、無線ヲタ、アイドルヲタなど、様々なヲタクが登場します。
この映画を見ると、元祖ヲタクの真髄がわかるかもしれません(笑)
(わからなくてもいい~という意見は却下/笑)

===

自分の趣味にのめり込み、日夜、自分の全てをつぎ込む様々なオタク達。
今日も平穏に(?)過ごしている彼らの前に、ある日、戦闘服を着た謎の男が現れた。
独自の価値観を持つ彼らに、それぞれの心を掴む言葉で仕事の勧誘を果たした彼の名は星亨。
日常生活を戦場とするミリタリーオタクである。

勧誘された一人、パソコンオタクの田川は旅行気分で星の言葉に乗り、彼女を伴って、
仕事の現場である離島にやってきた。
そこに集まる異様な人間達に驚きながらも、さっさと頼まれたことを終えてしまおうと、
言われるがままにパソコンで音声を合成する田川。

合成した音声で網元の家人をおびき出し、その家の子供を浚うことが星の目的だったが、
離島の網元といえば、その場所の最高権力者。
また、オタク達のコダワリや付け焼刃の実力が災いし、手下の漁師たちに囲まれあえなく失敗。
その後、集められたオタクたちは、ティナと名乗る外国人女性の口から事の次第を知る。

島の網元と結婚したものの、その仕打ちに耐えられず子供を連れて家出した、外国人妻。
その後、子供は父親に、跡取り欲しさに半ば人攫い同然に連れ去られる。
ティナの隣の部屋に住んでいた星は、義憤に駆られ(ついでに実戦を経験したい一心で)
その子供を取り返そうと決意したのだった。

一度は失敗して解散したものの、それぞれの事情から再び星のもとに集結するオタク達。
果たして、オタクとしての脆さや弱さを克服し、子供を奪還できるのか?

***

オタクの姿がねー、リアルなんですよね(笑)
趣味にのめりこむと周りが見えなくなるところとか、世間の常識から外れてるところとか。
譲れない拘りがある一方で、世間的な実力は今ひとつだったりするところとか。
最後に出てくる七人目のオタクなんかは、出てくるなり作戦行動のためのジオラマを
作ってくれるわけですが、その時点で「もうこれ以上は協力できない」って…
アンタまだジオラマしか作ってませんぜ(汗)
彼らの価値観は、たとえ共通の作戦行動を取ってはいても「自分の趣味が一番」。
そんな一見バラバラで、一人では半人前以下(!)な彼らが、一つの物事にかかわり、
そしてやり遂げる姿がなんだか可笑しくってね~

古い映画だけあって、その頃まだ子供だった人には、服装だの流行りだの、
色々奇異に感じる場面もあるかもしれませんが、
(携帯電話がこんなに普及しちゃった今では、無線で連絡なんてありえないわ)
バブル期を知っている人には、「あーあー、そうそう、こうだった」と懐かしく感じるかも(笑)
ところで、細部を確かめるためにビデオを出して再び見てみたら、
中谷美紀が日石のCMで踊ってるわ、西田敏行は「国際電話の~値下げです~」と歌ってるわ、
合間のCMが古くて笑いました…。しかも、みんな超若いし~(笑)

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