鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

永劫回忌

2016-08-21 23:25:10 | フリーゲーム(ホラー)
永劫回忌」 ぐるぐる回るだけの簡単なお仕事・カワイコワイ  
制作者:ねこまりえる様(ねこまそ

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可愛いらしい少女の立ち絵と裏腹に、恐怖画像のオソロシサに定評のある?
ねこまりえる様のゲームです。

私的に、この方のゲームは難易度高め、ってイメージだったのですが、
今回はワンマップ&短編のおかげか、さっくりクリア。
回廊を回っていくと、次々と現れる12の呪物はどれも見応え十分。
次はどんなのが出てくるのかと、わくわくしながらプレイできました。

世界観が独特なので、最初は「?」と思うかもしれませんが、
プレイヤーにできるのは、基本、歩くことと止まることだけ。
回廊には数字が書いてあって、時計の文字盤を表しています。
右回りか左回りに一周すると、1時間分踏破したことになりますので、
その調子で全時間帯を踏破していっちゃいましょう。

一周するごとに切り替わる空間には、それぞれ呪物…
不気味な化け物たちが封じられています~
危険なときは、立ち止まって「死真似」をすることでやり過ごせますので、
(回復もできる!)安心?して呪物たちをじっくり鑑賞できますよ!

グラフィックはともかく、シナリオ自体はそれほど怖くはないです。
ドロドロまではいかないけれど、女同士の、ちょっと嫌な面倒くさい感じも、
作者様独特の可愛い&怖い雰囲気に包まれて、ファンタジックな印象に。

それにしても、ねこまりえるさんのゲームは、プレイしていていつも、
なんだかすごく「ひとりぼっち」って気分になるんですよねぇ。

女の子たちは、お人形のように可愛くて無表情で、
誰と一緒にいようとも、心の底では皆、ひどく孤独。
可愛らしい柔らかな彩りの背景にも、常にグレイッシュな影がかかって、
どこか不穏さを含んだ、無味乾燥なイメージ。

今回のゲームも、大勢女の子が出てくる割に、
べたべたしたなれ合いや、共感のムードはなく、
全員が一人ひとり、見えない壁を隔てて立っているかのような…

それが「味」…「個性」になってて、
難しいのにいつも引き寄せられるようにプレイしてしまう。
この感覚は、この作者様にしか作れない世界だな~と思います。

2種類のエンドのうち、
一つは、やや希望を感じるエンドになっていますので~
メニュー画面の「達成項目」、ぜひ達成してみてくださいな。

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