鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

Sigh......

2007-06-27 17:08:38 | 雑事
鳥が死んでしまいました
人間に直すといいかげんイイ年でしたので
いつその時がきてもおかしくないと
ある意味、覚悟はありました

だんだん、目も見えなくなって、
はばたきが弱弱しくなって
かごから出しても、飛び回らず
てのひらに座っている時間が長くなり

よぼよぼだねぇ、年寄りだねぇと言われながらも、
頭をくりくりと撫でられて、
満足そうにふっくりとしていた姿が目に浮かびます

最期もわたしの掌のうえでした

苦しげに吐く息の音に、
もうその時が来たのか、と

だらりと座っていた足に力がこもり、
苦しげにぱたぱたと何度かはばたき、
転げるようにしてカン高い悲鳴をあげ、
つっぱるように足を伸ばして

汗ばむほどの陽気の中、
掌の上にいたその身体はいつまでも温かく
命を失ったばかりの羽毛はふわふわと柔らかく
それなのに
ゆっくりと閉じていく瞼は、もう上がることはなく

11年は、長いようであっという間でした
掌の上の、たった50グラムのぬくもりは
いつも、はかりしれないほどの幸せを
わたしたち家族にくれていました

死は決して、無意味なものではないと
彼は、自分の生を全うしたのだと
そう考えるかたわらで

彼がもう、私たちと同じ場所にいられないことが
悲しくてたまらないのです

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