鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

特殊なお掃除のオシゴト

2016-07-31 13:20:32 | 雑事
ゲームや本・アニメの中じゃあ、人死になんて珍しいことじゃありませぬ。

それこそ、現実の中では起こり得ない…むしろ、こんなことが、
しょっちゅう起こっちゃ困るレベルの残酷物語がテンコ盛りですからねー
たとえ建物一つ、全部屋を血まみれにしたところで、
ホラー刺激に慣れたプレイヤーにとっては「ふぅん?」くらいの感想でしょう。

しかし、現実においては「たった一つの死」が、重大事だったり。

人権的な意味で? 道徳的な意味で? 社会的な意味で?
もちろんそれらもあるでしょうが…
なにより、物理的な意味で「屍体」というモノは十二分に忌まわしい。


昔はそこらへんの草むらで動物の死体が放置されてることも少なくなかったし、
田舎だったら、車に轢かれたネコだのネズミだのが、
ぺったんこになってアスファルトにへばりついてるのだって珍しくなかった。
学校帰りの子供が、あの死んだ犬どうなったかな~なんて、
怖い反面興味シンシンで、友達誘って見に行くってのも、よくありましたな。

(げえ、気持ち悪い!とか言いつつも、なんか楽しそうなんだよね。
 子供って、ほんと心がタフだと思うよ)

小さい犬猫だって、腐って臭って虫がわいて、溶けて骨になっていく。
それは命あるものみな通る道で、人間だって例外じゃない。

タンパク質の腐るニオイって、生物が本能的に忌避する感じの独特なもので、
現実問題として、スーパーで買ってきた数百グラムの肉や魚ですら、
腐れば相当な異臭を発します。
とすると…50キロ~70キロくらいの肉&モツ入りだと、どうなるか…
想像つかないまでも、なんか凄いことになってそうだなってのは…ね。

一緒に暮らす人がいて、死んだときにすぐに気づいてくれたならいいけれど…
今の世の中、そういう恵まれた人ばかりでもないのよねん。
誰もいない、たった一人の部屋で死んで、朽ちていく人たち…

ま、さすがに死体は、警察の方?がきちんと連れていくようですが。
そんな方々が部屋に遺した「痕」
それを専門に、キレイに掃除し、片づける方々がいます。

というわけで、今回ご紹介するのはゲームではなく
「特殊清掃」を仕事とする方のブログですー

「特殊清掃 戦う男たち」

ブログには画像その他はありませんし、
淡々とした文章を書かれる方なので、
読むだけなら、恐怖感はそれほど感じないはず。

…まあ…ちょっと検索していただければ、
けっこう、ヒドイ状況の写真が多々出てきますがね。
苦手な人は、本気で注意してくだされ。

しかし、このとんでもない状況を、仕事とはいえ、
きちんと片づけてくれる人がいるって有り難いことです。
もし自分が孤独死した側なら、感謝してもしたりないと思いますよ。
だって、死んだら自分の後始末なんか、やりたくてもできない。
特に女性なら、いつまでも自分の流した体液のあととか、
残してほしくないんじゃないかと思うし。
しかも、ただの汚物ではなく、きちんと人間として見て、
丁寧に扱ってくれるなら、なおさら嬉しいことでしょう。

それに、苦しんでもがいた感じとか、
いかにも~な痕がいつまでも見える形で残ってたら、
死んでも最後の苦しみや痛みを忘れられないかもしれないし。
キレイサッパリ、痕と一緒にいろんな無念を流して、
行くところに行ければ、きっと本人も一番幸せなんじゃないか…なんて?

決して、ひとに好まれる仕事ではない。
むしろある意味……凄く言い方は悪いけど「穢れ仕事」になると思います。
それでも、誰かがやらねばならない、必要とされる仕事。

決して過度に持ち上げるわけではないけれど…
自分にはできないことをやってくれる人には、
なんとなく、感謝と尊敬って感じてしまうよね。

うちの近くでも昔、お年寄りの孤独死があったし、
会社でも、定年で退職した人が、その直後に亡くなって、
数か月後に発見された…って話もあったり。

遠いようで、見えないだけで、
こういうのはいつも、案外、身近にあるものかもしれない。

…案外自分も、何十年後かにお世話になったりしてね。




最後に。
人知れず亡くなった方々の魂が、どうか安らかなものであるように。
ご冥福をお祈りいたします。

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