「ストロベリー・ヒル・ホテル」
アツマール・ホラゲトリビュート作品・少女最強
制作者:ちvero様
==================
まず目を惹くのは、全て手描き(だよね?)のグラフィック!
ゆるめの絵本みたいなタッチなのに、蟲やら異形のものはしっかり雰囲気出ていて、表現力が凄いっす。絵の上手い人だなぁ~
まずはざっくりあらすじ。
探偵のフィリップスは、富豪の娘リア・ストロベリーからの依頼を受け、ストロベリー・ヒル・ホテルへと足を踏み入れた。
彼女は、死んだ祖父…ホレス・ストロベリーの集めたコレクションの中にある呪われた品を特定し、破壊してほしいのだという。
それがかなった日には、そのコレクションを含む、全ての遺産を報酬として差し出す、と。
呪いなぞ、まったく信じていないフィリップスにとってそれは、オカルトに傾倒した金持ちの妄想・思い込みによるものとしか思えなかった。
適当に話を合わせておけば大金が転がり込む、うまい儲け話だと。
しかし…彼はすぐに思い知ることとなる。
その考えがとても甘いものであったことを…
…というわけで、基本はフィリップスとリアとが、協力しながらコレクションルームを探索していく形になります。
リアちゃんが、非常に冷静かつ頭の良い子で魅力的!
常に不動にしてマイペース!なんとなく大物感がありますね~
この世の常識なんか通用しない存在に対しても、臆せず理屈で責める。
ここまで相手に合わせないホラーの登場人物は初めてです。
まあ、確かに、相手と同じ土俵に上がりさえしなければ負けはないw
というか、この作品世界で一番ちからあるのは、暴力でも超常現象でもなく、言霊なのでしょうね。
理詰めなリアちゃんはある意味、この「場」で最強の存在。
こともなげに怪異たちをいなしていく様は、見ていてとても爽快でした!
対照的にフィリップスは、いちおう主人公のはずなのですが…
いちいち、釣られまくりのノせられまくりな姿がなんとも可愛いらしい人でした。
本人曰く「合理的」なのだそうですが…いやいや多分コレ、単純って言うんじゃない?
なんだかんだと、出てくる異形と普通に仲良くしている姿にニヤニヤしました。
最初に閉じ込められた時の、「あぁー怖い怖い!本気で怖い!」は大爆笑。
順応力があるのは良いことです。
シャレの効いた言い回し、展示物?の異形のものたちと気さくなやりとり、などなど。
とにかくキャラ同士の会話がテンポがよくて面白く、ホラーといいつつも軽快な仕上がり
でした。
こんな美しい手描きグラで、けっこう重めな時代背景と深いテーマを扱っているはずなのに…
プレイ後出てくる感想が「おもろかしい」なのはこれいかに…
出てくる「展示物」たち、みんな魅力的で好きでした。
主人公の相棒?の髑髏くんや、蟲の部屋の吊るされたアレ、蛹の女神もいい。
ある意味人間より、ずっと素直で話が通じる気がするのはなぜだろう?
そうそう、最期の、「杭」の種明かしは、おおっと思いましたね~
プレイヤーはキャラを自分の思い通りに動かしているようでいて、実は作中の存在に誘導されているという意外性。
ゲームシステムを…いや、プレイヤーも全員、物語に組み込んじゃってるメタ設定がイイ!
このゲームがアツマールの新作に表示されたとき…
吸い寄せられるようにクリックしてしまったのは…
もしかしたら、例の「杭」が、そこに表示されていたのかも…
なーんて想像さえ膨らんでしまったりして。
遊び心が適度に混ぜられて、気持よくプレイできるゲームでした。
最終的には、取り込まれた人間に「被害者は出てない」のも後味がいい。
そーですね…映画の「ナイトミュージアム」あたりが好きな人は、すごく好きそうな話?かも?
おすすめですよ~
…そういえば、人形の足って拾ったっきり使ってないんですけど…
これって意味あった? 何かイベント見落としてるかな…?
アツマール・ホラゲトリビュート作品・少女最強
制作者:ちvero様
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まず目を惹くのは、全て手描き(だよね?)のグラフィック!
ゆるめの絵本みたいなタッチなのに、蟲やら異形のものはしっかり雰囲気出ていて、表現力が凄いっす。絵の上手い人だなぁ~
まずはざっくりあらすじ。
探偵のフィリップスは、富豪の娘リア・ストロベリーからの依頼を受け、ストロベリー・ヒル・ホテルへと足を踏み入れた。
彼女は、死んだ祖父…ホレス・ストロベリーの集めたコレクションの中にある呪われた品を特定し、破壊してほしいのだという。
それがかなった日には、そのコレクションを含む、全ての遺産を報酬として差し出す、と。
呪いなぞ、まったく信じていないフィリップスにとってそれは、オカルトに傾倒した金持ちの妄想・思い込みによるものとしか思えなかった。
適当に話を合わせておけば大金が転がり込む、うまい儲け話だと。
しかし…彼はすぐに思い知ることとなる。
その考えがとても甘いものであったことを…
…というわけで、基本はフィリップスとリアとが、協力しながらコレクションルームを探索していく形になります。
リアちゃんが、非常に冷静かつ頭の良い子で魅力的!
常に不動にしてマイペース!なんとなく大物感がありますね~
この世の常識なんか通用しない存在に対しても、臆せず理屈で責める。
ここまで相手に合わせないホラーの登場人物は初めてです。
まあ、確かに、相手と同じ土俵に上がりさえしなければ負けはないw
というか、この作品世界で一番ちからあるのは、暴力でも超常現象でもなく、言霊なのでしょうね。
理詰めなリアちゃんはある意味、この「場」で最強の存在。
こともなげに怪異たちをいなしていく様は、見ていてとても爽快でした!
対照的にフィリップスは、いちおう主人公のはずなのですが…
いちいち、釣られまくりのノせられまくりな姿がなんとも可愛いらしい人でした。
本人曰く「合理的」なのだそうですが…いやいや多分コレ、単純って言うんじゃない?
なんだかんだと、出てくる異形と普通に仲良くしている姿にニヤニヤしました。
最初に閉じ込められた時の、「あぁー怖い怖い!本気で怖い!」は大爆笑。
順応力があるのは良いことです。
シャレの効いた言い回し、展示物?の異形のものたちと気さくなやりとり、などなど。
とにかくキャラ同士の会話がテンポがよくて面白く、ホラーといいつつも軽快な仕上がり
でした。
こんな美しい手描きグラで、けっこう重めな時代背景と深いテーマを扱っているはずなのに…
プレイ後出てくる感想が「おもろかしい」なのはこれいかに…
出てくる「展示物」たち、みんな魅力的で好きでした。
主人公の相棒?の髑髏くんや、蟲の部屋の吊るされたアレ、蛹の女神もいい。
ある意味人間より、ずっと素直で話が通じる気がするのはなぜだろう?
そうそう、最期の、「杭」の種明かしは、おおっと思いましたね~
プレイヤーはキャラを自分の思い通りに動かしているようでいて、実は作中の存在に誘導されているという意外性。
ゲームシステムを…いや、プレイヤーも全員、物語に組み込んじゃってるメタ設定がイイ!
このゲームがアツマールの新作に表示されたとき…
吸い寄せられるようにクリックしてしまったのは…
もしかしたら、例の「杭」が、そこに表示されていたのかも…
なーんて想像さえ膨らんでしまったりして。
遊び心が適度に混ぜられて、気持よくプレイできるゲームでした。
最終的には、取り込まれた人間に「被害者は出てない」のも後味がいい。
そーですね…映画の「ナイトミュージアム」あたりが好きな人は、すごく好きそうな話?かも?
おすすめですよ~
…そういえば、人形の足って拾ったっきり使ってないんですけど…
これって意味あった? 何かイベント見落としてるかな…?