救済のFluch

「救済のFluch」　探索ゲー・どうあがいてもバッドエンド
制作者：ふらｔ（製作ブログ）

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

「ＹＩＴＨ」の作者様ですねぇ。
今回も、そこはか～となく、クトゥルフ入った話になっております。


物心ついたときから、ずっと、地下の部屋で生活している少女「クロ」
母の顔は知らないものの、父は優しく、召使も多く、何不自由ない暮らしをおくっています。
けれどただ一つ、外の世界に出ることだけは、厳しく禁じられていました。

ある日、地下水道に流れ着いた絵本を切欠に「クロ」は、
「自分が知らない、過去の自分」についての疑問を覚えます。
「クロ」の記憶はここ一年ほどしかありません。
では、見知らぬ言語であるはずの「英語」で、
クロの手が無意識に書き綴る言葉と名前は、一体誰のものなのか。

一方、海流を利用して、クロから届いた手紙を見た外の世界の人間たちは、
邪悪な神父を倒して、監禁されている少女を助けるために立ち上がります。
憧れの「外の世界」に、クロは無事出られるのでしょうか…


内容はともかく、絵がカワイイのでグロ度は低め。
クロちゃんは性格も素直で可愛いので、
たぶん、あの子もそうだったんでしょうね…神父め！

あんまり語るとネタバレしてしまうので、
これは自力プレイをおすすめします。
謎解きその他は難しくないので大丈夫。
ただ…ハッピーエンドはありえない、とだけ申しておきましょう。


システム面では、「アイテム」欄がないことに、最初は戸惑いました。
カギをとっても棒を取っても表示されないので注意～
その代わりにあるのは「真実の断片」で…
ただこれは、内容がきちんとわからないと表示されないらしい。

最初のほうの食堂で、日記の断片が手に入るんですが…
どこにも表示されず、内容もその時点で見られないのですよね。
これは単に、ちぎれて半端な状態だったから読めなかっただけで、
その後、残り半分が出てきたあと、ちゃんと表示されました。

うーん、これ…手に入れた時点で『半分しかないので読めないわ』
とかいうメッセがあると嬉しいなあ。
その後手に入る神父の日記がすぐに読めるもんだから、バグだと思ったよん。


※2016.10.10 公開停止されたようです。
　…そんなにバグ多かったかなぁ？
　後味の悪さについては…ホラー好きとして言おう。これもアリだと！
　

牢-RAW-

「牢-RAW-」　脱出ホラー・兄妹萌え
制作者：カッパ永久寺様（河童堂）

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

兄妹。うむ、良い。
というわけで再プレイ！

ある意味バッドエンド回収ゲー。
クリア後のオマケ部屋がつけられて、
エンディングのヒントは貰えるようになりました。
…そうか…エンド１そこだったんだ…と、今回やっとわかりました。
初回はコレ、わかんなかったなぁ…

バッドエンドにも、手のかかった自動イベントが用意されているので、
それぞれ必見ですよ！
ただセーブがね…どこでもできるわけじゃないので、
バッドエンドのあと、すぐに戻ってこれないのが、やや面倒かな。
これ自動で、直前に戻れたらいいと思う。

バッド回避は、ラジオでヒントをくれることもあるんですが、
特定のアイテムを探さないといけなかったりするので、
初回はどうしていいのか迷うと思います～
私も今回、すっかり手順を忘れてて死ぬわ死ぬわ。
最終的には攻略サイトさんのお世話になりました。

念のため言っておくと、懐中電灯は消せるよ！！



以下はDLサイトに投下のレビューから～


最初に倉庫に閉じ込められたあと、
限られた時間の中でアイテムを探し、
やっと、よしこれだ！と思ったところで…くぁｗせｄｒｆｔｇｙふじｋ！

…思わず、おおおおっ！と叫んでしまいました。
作者さん、恐怖演出がすごく上手だと思います。

来るとわかってても驚いたわ…
時間制限のあとのアレって、ほんとフイをつかれる。

仕掛けもバッドエンドもバラエティに富んでいて、
ええっ、今回はそうくるの？　って展開にニヤニヤ。
合間に挟まる、兄妹の仲の良い会話も微笑ましい。
そして最後まで妹をきっちり守ろうとする兄、超かっこよす。

頼りがいのあるお兄ちゃんは良いと思う！
私、もともとお兄ちゃんと幼女が好きと主張してますが、
別にロリネタが好きなのではなく…
保護者的な立ち位置でいろいろ面倒を見ている姿が好きなのですよ。
誤解なきよう。ちっさい子に手を出すのは犯罪ですよ。
イエスロリータノータッチ！

ちなみに、バッドエンド・マヒルマテレビに出てくる死亡予定の名前に、
夢幻地獄の人たちが出ています。
最初のAMT放送（だっけ？）のロゴは殺人鬼のアミトさんですね。

ところで、そもそもの元凶は祖父ってことでいいですか。
…売れば金になるってオイ。

しょうもない祖父は置くとして…
曾祖父のたろう爺ちゃんは、タロウが危険な性格だと知らなかっただろうし、
燃やすのが忍びなかったのかもしれないけどねぇ…
もし売られてたら、買った家は大変なことになっていたのでは…

そういえば、結局たろうを呪ったのは誰だったんだろう？
オマケ部屋で、ヒントがかごめかごめの歌で、名前で予想つく…ってあったけれど。
……お母さん？？？　いい人に見えたけどなぁ

夢幻地獄

「夢幻地獄」　殺人鬼視点ADV・悲劇の連鎖
制作者：カッパ永久寺様（河童堂）

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

最近「牢-RAW-」を再プレイしようと思ったんですが、
ふと、そういえば関連？作品あったよな、と思い出して、
セットでプレイしなおしてみました。

…実際にプレイしてくれればわかるんですが、
これはこういうゲームです、って、
一言で言えないゲームなんですよね。これ。
いろんなものが混じって混沌としていて、
落としどころも定まらなくて、でも勢いはある。

特に前半に癖が強いので、好みが分かれるところかと思うんですが、
ホラー好きなら、そこは堪えて最後までプレイしてみてください。
前半と後半、まったくカラーが違うので！


主人公は、義父の暴力に悩む少年。
自分はともかく、幼い妹や母に向けられる暴力をなんとか止められないかと、
心を痛めているものの、なんの手段も講じられずに日々を過ごしていた。
しかし、そんなある日。義父は、巷で噂の殺人鬼の被害者として発見される。
そのおかげで訪れた平和な日々の中、今度は主人公へ、殺人鬼本人から呼び出しが…


作者さん、「青の炎」を読んで構想を思いつかれたそうで、
あれを知っている方なら、前半の展開は予想がつくのではないでしょうか。
一つ悪事を働くと、それが呼び水になって、坂を転げ落ちるように、
どんどん収集がつかなくなっていく。
落ち着いたか、と思ったところでまた不運が襲う。
いくらなんでもこれはひどすぎるわ、と思うような展開の数々に、
プレイヤーはあっけにとられるばかり～

まあ、これだけなら「どんな原因があったとしても、犯罪はいけないよ」
という啓蒙ゲームだともいえるのですが。
それを覆すのが「殺人鬼・亜未斗快」の存在です。

犯罪について達観した言葉を述べながらも、悪人を殺すのをやめない亜未斗快。
掴みどころのない性格ですが、この人はこの人なりの信念をもって行動しています。
主人公を常にサポートしてくれますが、その行動には基本的に口は出さない…

そんなわけで、エンド分岐の選択肢は、本当に迷いました。
大抵のゲームは「流れ」でこっちが正解！っていうのが予想できますが、
これはわからない…っていうか、正解なさげ。
大体、結果から見ると、どっちもバッドですからねぇ…
まあ、そのあたりは、皆様のお好みで。


私的には、これはとても面白いゲームだったのですが、
一つ覚悟しておいてほしいのは…
特に前半部分において、ギャグっぽい会話イベントが多いということ。

なんていうかなぁ…シナリオの現実感のレベルがあってない、というか。
シナリオ自体は相当重くてシリアスなのに、そこだけギャグマンガっていうか。

普通のアスファルト道路に（！）いくつも落とし穴掘ったりする幼馴染とのじゃれあいは、
殴ったら空飛んで星になるレベルのギャグ漫画なら、十分アリだと思うんです。
ただ、殺人関係でやたらリアルに苦悩する世界観の中では…
…デスノートの中におぼっちゃまくんが紛れ込んできた、みたいな気分に。

…まあ、その落差ゆえに、現実の厳しさが際立つ…と、言えないこともないんですが…
最初の方の家族の会話、そして幼馴染とのやりとりは、ちょっと苦痛でした。
たぶん、最後までプレイできなかった人は、ここでリタイヤしているんじゃないだろうか…
会話イベントが長いのに、その間はセーブできないのもツラい。

主人公の性格は、牢でもこの片鱗が見られるので、
これはたぶん作者さんの個性なのだと思うけど…
とりあえず、ギャグ会話な部分を、もう少し短めにキメてくれると、
もっとプレイしやすくなるかなぁ。




以下は多少ネタバレ入りますんで、色薄くしときますね。




どっちもアレなエンドではありますが、
個人的には、エンド１のほうが好みです。

ていうか、主人公悪くないと思うし。
もともと動物殺すの好きだった、とかなら問題あるけど、違うよね。
追い詰められればどんな動物だって死に物狂いで牙を剥く。
それは生存本能ってやつでしょ。

…まあ、２人目の前に自首するのが、
本人にとっては最善だったかなぁ、とは思う。
でもそれだと、幼馴染の子は救われないんだよね…

あと、お母さんの立場になったら、私だって見捨てて逃げるよ。
超チャンスだとしか思えないな。はっきり言って。