夢職で 高貴高齢者の 叫び

          

ケータイの扱い方がわからない

2013年06月27日 | 日記

30年以上も会っていない北海道の友人と秋田駅で会う約束をした。

駅へ降りると,改札口の前の通路のベンチに2~3人ばかりの人が座っていたが,友の姿は見当たらない。

俺はケータイをかけた。すると “ただ今電話に出ることが出来ません” の自動音声だ。

何度かけても,同じ反応だ。

飛行機やバスなどのトラブルで遅れて,まだ移動中のために,電話を受け取れないのかと心配になってきた。

少し経ってから,彼からケータイがかかってきた。

秋田駅中央改札口に居るとのことだ。

俺も確かに中央改札口に居るのだ。

しかし,彼の姿は見えないのだ。

俺は彼を改札口へ来るようにと駅員へアナウンスを頼んだ。

“北海道からお越しの〇〇さん。栃木県の〇〇さんが中央改札口でお待ちです” と放送された。

直後に,ベンチに座っていた男が,小走りで改札口へ向かって行った。

その人の顔を見たが,彼だとは分からない。

俺は大声で,友人の名前を呼んだ。

振り向けば,その人なのだろう。

もう,二人とも年老いているし,34年間も会っていないのだから,すぐ近くに居てもお互いに分からなかったのだ

 

それにしても,なぜ,彼は電話に出られなかったのだろうか。

友人はケータイを奥さんから借りてきたそうだ。

使い方を教わったのだが忘れてしまい,呼び出し音が鳴ると,間違って別のボタンを押していたのだった。