6日未明の「北海道胆振東部地震」による道内全域の停電から復旧した後も電力需給が逼迫する中で、高橋道知事と秋元札幌市長らは11日午後3時からJR札幌駅コンコース西改札口前広場で道民に2割節電を呼びかけた。
高橋知事は「なんとしても節電を行って再び停電しないよう節電に協力をお願いします」とチラシなどを配って節電への協力を訴えた。この街頭啓発は道地域電力需給連絡会が行ったもので、道経済産業局や北海道電力の関係者も参加した。
この日は、世耕弘成経済産業大臣が札幌市を訪れ、高橋知事と会談し「北海道の電力供給は余裕がなく、引き続き節電をお願いしたい」と2割節電の徹底を求めた。高橋知事は電力供給の早期回復に国の支援を要望した。
北電の報告を受け、資源エネルギー庁は、苫東火力発電所の被害状況と復旧見通しを発表した。苫東火力は、3つの発電施設で165万キロワットを発電する道内最大の発電所。北電は完全な復旧は11月以降になるとしており、当初の「1週間程度」との見通しから大幅に遅れることになる。