すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

象のスキップ

2012-06-02 18:12:44 | 短歌
のぼり坂なのにね春の日の象はらくらくらっくとびはねていた

  急傾斜地用単軌条運搬機のCM

モノラックのはやさにあわせ坂道でうさぎも熊もおなじスキップ

地球のまわりまわりつづけるモノラックそこでぷつんと音はとぎれて

  七五調は脳内でループしやすくて怖い。

寝ない子は子守唄ではないものも聞く羽目になる(ニワニ ヒトモト)

(ナツメノ キ)知ってる、それはおおきな樹 乾いたりんごみたいな果肉

  もういちどCMの歌をききたかっただけなのに。

「モノラック」は「ツリーラック」になったらしい わたしがとおくはなれたあとで

蜜柑山の錆びたレールを撤去するひとのブログに着いてしまった



(「未来」724号 2012.5月)


「モノラック」のうた、たしか「ぞうさん&りすさんバージョン」と「くまさん&うさちゃんバージョン」があったと記憶しています。愛媛県出身者(一定の年齢以上)限定?のネタですが、よそのかたもなんとなく想像していただければ~

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4 コメント

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検索しました~ (ワンコ)
2012-06-04 10:59:36
こちらもミカンの産地生まれなので「モノラック」とは大体どんなものか…わかります。
で、検索したら「モノラックCM」って候補が出る出る!
愛媛のみなさんに愛されてる~~~ってことがすごく分かりました。
メロディだけですが聴けるところもありました


脳内でループさせてみたい…
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蜜柑ライバル県(笑) (すぎな)
2012-06-04 20:50:04
ワンコさん

わはは、検索まで~おつかれさまでした

いろいろ断片的には出てくるんだけど、そもそもの映像・歌はないんだよね(ま、だから歌になったのですが
こんど会ったときうたうね!
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Unknown (中村成志)
2012-06-08 18:51:55
北上s市の詩歌文学館に行ったとき、置かれていた『未来』で、この一連を読みました。

いつものすぎなさんの歌ではあるけれど、同時に新しい世界を開拓しているような、そんな印象を受けました。

今、こうして読み返してみても、その印象は変わりません。

何が違うんだろう?
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ありがとうございます (すぎな)
2012-06-10 01:41:56
中村さん
詩歌文学館! いいなあ。しかもそんな遠くまで行ったときにわざわざ見てくださったなんて(感涙)

んーなんか違うかなあ。自分ではわからないけど、自由に書かせていただける場があってうれしいです
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