第5関門(合川89.1km) 16時26分12秒出発
予定より9分11秒遅れ
このままだと「危ない」。
記憶の中の去年のタイムは16時22分出発していた。
このタイムより4分おくれている。去年のゴールタイムが17時56分。
去年と同じペースで進むと、18時になってしう。
と、考えながら、合川からすぐ右折する、急登を歩く。
どこかでスパートせねばならない。
チャンスを待つ。
この急登をクリアーし、秋田内陸線の落合踏切を渡る。
すぐ先に、仲間の仲谷さんがいるではないか、
彼は必ず完走するクリスタル・ランナーだ。
写真:クリスタル仲谷さんと仲良く、92㎞地点の2段目登りを力を降り絞って「歩く」。
顔は「引きつって」いる?
後ろにいる「1125」ランナーはゴールできたかな?心配だ。
内心いけるかも・・・
扶桑精工エイド手前で追いついた。
二人で、「歩くか・・・」すぐ合意。
このエイドでは、もうおにぎりは喉を通る気配なし。
甘い梨2切れ。本当に旨い。
仲谷さんは【ゴールを背負って】、その間に行ってしまった。
周りは歩きと走りランナー半々。
秋田大会で11時間台、10時間台で完走する、ランナーにとっては、
歯がゆいペースなのだろう。
「後半たくさん歩いた」とのブログや、話は良く聞くが、この地点で、苦戦するランナー
つまり、12時間50分以上でゴールするランナーが103人いた。
その後ろに、出走したがゴールできなかったランナーが492人いるのだ。
気持ちが落ち着いてきた。スパートのチャンスだ。
18エイド(扶桑精工92.2km)から3段目の登り、金沢温泉(94km)まで
必死にスパート。空港トンネル出口を17時15分に通過。去年のタイムより
1分早くなった。今回の予定より3分24秒遅れにまでばん回できた。
鷹巣町を見下ろす、98㎞地点で
クリスタル仲谷さんが歩道のフェンスに手を掛けてストレッチしていたので
追い抜きながら、
「しっかりしろ…、最後だ」、とお尻をポーンとたたきながら追い抜いた。
(仲谷さんは、当管理者の2分後にめでたくゴールした。)
残り5㎞を45分で行けばよい。
鷹巣橋入口から2.0㎞だ。
17時31分の日没以前に渡ることが、去年に引き続きできなかった。
西の空が今日の最後の明るさを見せていた。
17時37分25秒に橋に入った。残り22分。
100%完走できる確信を、やっと持てた。
背中が苦しく、もうスパートはできなくなっていた。
街の中は歩いたり走ったり。
楽しいウイニング・ランなのに、苦しくてどうしようもない。
大太鼓の音のなかだけは、走った。
ゴール手前を、まっすぐ走れず、右へ右へと、
よろけながら走るランナーだけは、追い越した。
18時5分にゴールした美保子さんや、「R」になってしまったランナー
の「思い」を背負ってゴールテープを切った。
12時間55分23秒。67才から連続7回目の完走。
7枚目のチャレンジ賞ゲット。
陽はとっぷり暮れていた。
途中2回の休会があったため、75才6カ月。完走2番目の年長。
ラン友の我妻国安さん(埼玉76)を追い越し、最高齢完走者には、死ぬまでなれない。
写真:第11エイド(60.9km)にて、今日10時間も一緒に走った、
笑顔のすてきな美保子さん(岩手)
当管理者は「のびて」いる。
コースに大事な大事な忘れ物は、「今日一日の苦しいラン」・・・取り戻しに行くことはない。
33㎞で「聞こえた」、「やっぱり年だから無理だったか・・・、」の温かい?声援は
しばらくは来ないだろう。
支えてくれた、当管理者のサポータ、淳子さん、節子さん、えっちゃん先生、ありがとう。
来年も健康に歩くことができれば、又チャレンジ賞を頂きに来たい。