御鼻部山への5㎞はつらい登りだ。 この登りで「マドンナちゃん」二人を抜いた。
17人中12位に上がってきた。やれやれ。
競争ではないもいのの、仲間と切磋琢磨の一環。
樹間から上のはるか先に御鼻部山が見える区間がある。
うわー、はるか先、あそこまでのぼるのか・・・。
この区間はSL1000mに近いこともあり、風が涼しい。気持良い。
御鼻部山で下位のランナーが集まってきた。
6人で残りの健闘を励ましあう。
ここで「甘い」飲み物は飲んではいけない。ひたすら、塩おにぎりを食べた。
休憩は7分35秒で、早々とスタート。
きつい下りだがバンバン飛ばす。
御鼻部山から、酸ケ湯の睡蓮沼へのルートへの入口が草木に覆われて微かに見える。
藪こぎで8時間は軽くかかる厳しいルート。夏このルートを走破したのは10年前・・・。
などと考えながら飛ばす。
滝ノ沢まで7.5kmは快適なラン。
滝ノ沢でおにぎり2個給食。あと8kmだ。
甘み飲料ヤクルト、グレープフルーツが旨い。
この甘みが、駄目だったのだ。
マドンナちゃんが追い付いてきた。
休憩9分55秒。
きつい下り3kmで滝ノ沢キャンプ場着。
サポーター車の最後の給食ポイントでおにぎりが無くなってしまったらしい。
それに食欲も無くなっている。
ヤクルト2本のみで大丈夫?不安が残る。
残り3kmの滝ノ沢民宿で急に「ブレーキ」。
原因不明。
マドンナちゃん他6人に抜かれた。
抜かれても、銀山付近の十和田湖湖畔の眺めや風はさわさわと心地よく、
ランナーになってよかった・・・・と思いながら、シコシコと走る。
多分「しゃりばて」だったのだろう。
滝ノ沢で甘いグレープフルーツを食べたのがだめだったか・・・。
5㎞を37分13秒もかかってしまった。
このタイムはそんなに悪くないのだが、他の仲間が速すぎたのだろう。
14時51分、本日のゴール51㎞の大川岱に到着。6時間51分。17人中17位。
途中車にも乗らず、歩かず、しこしこ走った。
7時間切ったから、まあよしとするか。
秋田100km本番では飛行場トンネルからは残り5km、
最後の川口エイドから残り3km、
この地点でもおにぎりを給食せねば「ブレーキ」を起こす可能性がある・・・・。
この経験を胸にきざみこんだ。
最後の5kmが、その日のパーフォーマンス全てを、決めるのだ。
これまでは、秋田100㎞大会では、いつも92㎞地点ではおにぎりは食べられなくなっている。
でもそれはだめなのだ。
本日の練習で身にしみて分かった。
写真:このコース最高地点の御鼻部山に到着。12㎞におよぶ大きな登りは終わった。
10回以上はここに来たがいつ来ても、つらい登りのあとのため、感動のポイント。
写真:奥入瀬から、御鼻部山への登りに挑む「マドンナ」ちゃん、
秋田7回完走の悦子(左)さん、秋田9回完走の裕子さん。
写真:本日43㎞地点の滝ノ沢展望台。厳しい下りが待っている