睡蓮沼→御鼻部山SKIで走破する計画を立ててから何年になるか。
まず、夏にこのルートに入った。
目的は大谷地ほかの谷地の、高山植物の写真撮影・・・
とこのルートの解明。
このルートは「旧日本陸軍の軍用道路」といううわさがあった。
後日、自衛隊青森連隊に問い合わせたが、
そのような事実はない・・・とのこと。
S11に、失業対策として建設された道路・・・のようだ。
でも軍用訓練道路・・・なーんてミステリーがかっていて楽しいではないか。
1995年夏に御鼻部山にあった「櫛ケ峯・登山道」の標識横にテントを張り、
早朝6時ごろスタートした。まだ50才代だった。
一眼レフカメラ、望遠レンズ、広角レンズ、三脚、テント等で重さ約25kg。
袖ケ谷地辺りから、ものすごい「根曲がり竹」の藪。
枯木沼からは、さらに濃密な藪、しかも登り。
3mにもなる藪を体当たりで漕ぎ登った。松森ヘアピンカーブ付近は、道路はまったくない。かすかなふみあとらしい道?の真ん中に、直径20cmもの、だけ樺が生えていたり、倒木もすごい数。
熊に遭遇しないよう、牛用のカウベルをガランガラン、藪がばっさばっさ、生還後この音が、1週間は頭のなかを飛び跳ねていた。
たった3km進むのに、4時間の「闘い」。
御鼻部山から黄瀬谷地まで9時間かかった。
しかしこの藪の魅力に取り付かれ、3回も走破した。そのうち1回は風雨後暴風。
毎回カウベルはガランガラン。毎回テント2泊。
このルートは、雪のあるときに来れば、「楽勝」との思いがつのった。
H18年5月、御鼻部山から、ジネカ森まで探検、田堰沢に迷い込みリタイアー。
H18年6月櫛ケ峯から黄瀬沼付近探検。時間切れタイアー。
H19年、膝不調で、探検なし。
H20年5月松森付近探検、雪がなくなり、リタイアー。
H21年4月、ジネカ森付近探検。SKIのシュプールについて行き
大幌内牧場から、トラバース・ルート?で迷いリタイアー。
70才も過ぎてしまったため、パートナーを探したが、いない。
東京の友人に声を掛けたが見つからない。
年々歳を取るので、あせり。
クロカンSKIの腕は上げていたので、自身は深めていた。
H21年クロカン指導員にも合格した。
4月、大館市在住の隆志氏57歳・・・・国体山岳役員、山SKIの
超ベテランが見つかった。
H21/4/24 晴天の日、決行。しかも新雪10cm。絶好の好天と輝く雪。
予定は、御鼻部山から、睡蓮沼へ向かう予定だったが、前夜の降雪で、
滝ノ沢ゲートが、朝9時までクローズ。
やむなく、睡蓮沼へ迂回。
そのようなわけで、睡蓮沼を9時5分出発になってしまった。
いけるところまでの予定だったが、黄瀬沼まで、一服もなく、駒ケ峯斜面を駆登った。2時間で黄瀬谷地着。
まだ時間はたっぷり。二人の「息」もぴったり。
ここで「腹」を決めて、前進決断した。
来年もまた、このルートにはいってみる。「はまって」しまった。
八甲田山から十和田湖へのブナや青森とど松は限りない魅力だ。
夏は、100kmマラソンで鍛錬して、再度雪の国に入ろう。
大岳環状ルートに比べて何倍ものスケールだ。
写真:5万の地形図をもとに、作成した、「まいルート・マップ」
ここまで、お付き合いいただき、フーン・・・とお思いなら、クリック プリーズ。人気ブログランキングへ