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「秋田100㎞マラソンに賭ける」続編、「題19話」完成。
2017/9/24開催の、秋田100㎞マラソン参加記を、北鹿(ほくろく)新聞に投稿した。
記事全文は、400字原稿用紙20枚。
リタイアーの際の、心の動きの部分一部抜粋を記す。
前略・・・・
「阿仁の第3関門に選手収容バス」
64.4㎞の阿仁の第12エイドに13時到着。
自己予定より28分遅れ、
完走は絶望的だが、筋肉痛防止のロキソニンが効き始めたのと、
シルバーには「女神」に思える純子さん夫妻の応援を受けたことで、
気力が回復した。
阿仁関門の「女神」純子さん夫妻とシルバー
阿仁関門の収容バスに30人もの選手が並んでいる。
次の関門は16km先の森吉だ。まだ時間は、2時間30分もある。
この選手達を、クールに見ながら先に進む。
だが76.83㎞の森吉除雪ステーションエイドでは、
気力がほとんど残っていなかった。
ようやく立っているが、このあと座り込んだ。
「応援の一喝で又走りだした」
15時15分にぼうぜんと座り込んでいた。
車で追いついてきた、友人サポーターに
「まだ15分もあるではないか、そのざまでどうするのだ」、
と一喝されてしまった。
地獄の底に、光が差し込んだような、応援の嬉しさに震え、心に涙が出た。
よろよろと走りだした。
身体中の筋肉が締め付けられるように、痛い。
本日でもっとも辛いランだ。
だが大会提供の無料の「ババへらアイス」が、
明り又の田んぼの途中にあるらしいと思う。
よしアイスをもらってサポーターにプレゼントしよう。
遠くにBOX型のバンが見え、ひともいる、アイスだ・・・・。
スーッと近づく乗用車、
「え、何?」
「15時30分、コース締め切りです。競技終了です。」
「お願いだ、アイスまではしらせて・・・・」
プレゼントのアイスは消えた。
BOXバンは道路工事関係車両だった。
アイスは森吉の第16エイドに設定されていたのだ。
規定どおり15時30分、スタートから11時間。
79㎞で、今年の秋田100㎞大会はおわった。
せめて、シルバーの年齢81歳の81㎞までは行きたかった。
ゴールの、鷹の巣方面の空をじっと見据えた。
無念のDNFリタイアーだ。
競技終了。
「秋田100㎞マラソンに賭ける」を購入していただいた方には、
要望・連絡いただければ、
「第19話」全文を、無料でおとどけします。
また、これから購入する方には、「19話」をつけて、お届けします。
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