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北鹿新聞 記事原稿続き
残り時間の計算で難所攻略
最後の難所、大野台への「4段登り」が 待っている。
ゆっくりはしていられない。
16時15分出発。14分遅れ。
ゴールまでは、11km、1時間36分の予定。
16時15分+1時間36分=17時51分。
9分の余裕だが、まだ安全圏ではない。
『平地部は7分/km、登りは9分/kmだ、エイドの休憩は2分以内』、
『はい』。
大野台への第1の急登で登り得意の筆者に「あねさま」がついて来ない。
しかし、筆者は、第19エイドに着いたときは、フラフラ。
筆者の「アイドル・あねさま」は、
あれほど走り始めに、筋肉痛に苦しんでいたのに、元気になってきた。
『あなたは若い、先に行っていいよ』、
これが最後だった。
93km地点の、金沢温泉横の、第4の登りで視界から消えた。
「あねさま」がいなくなったことや、最後の疲労で急に力が出なくなった。
高齢で「鉄人」になる喜び
98kmの鷹巣橋を17時28分の日没時刻に渡れた。
汗か涙か不明の水分が顔に流れたせいで
夕日が、ボーットしてよく見えなかった。
もうスパートする気力と、脚力の貯金は残高「0」。
でも、予定の7分遅れでにまでばん回し、17時44分にゴールした。
何回も聴いている「つづれこ大太鼓」の音が妙に新鮮だ。
「あねさま」が笑顔で迎えてくれた。
「気力」、「あねさま」の存在、「正確な予定時刻の設定と時間計算」で、
なんとか自分に勝利できた。
情けない高齢「鉄人」だったなと思うが、
十分な収穫と喜びをこの大会からもらえた。
また来年も走りたい。
気になる友人達
着替えを終え、筋肉痛でこわばる身体を夕闇迫るゴールに
やっと運び、友人達を応援した。
司郎さんと岩手の照子さんは、合川を締切りの17時数分前に通過。
残り11kmで 1時間少々しかない。
もう危機的状態。
97km地点で花火見物となってしまったと言う。
鷹巣の山田教頭先生は、締切り5分前でも、最後の直線に入って来ない。
ああ、もうダメか・・・。
締切り2分前、ご主人を応援していた60才ぐらいの婦人が
『うちのひとが来た・・・・』と歓喜の声。
締切り40秒前に山田先生は、生徒10人と共に入ってきた。
初完走だ、筆者まで、ジーンと来てしまった。
高齢者の筆者が心掛けている完走法
①完走するという強い意思
②練習しすぎない
③練習中に故障すると言う前提
④資金確保、練習日誌をキッチリつける、など周到な準備
写真:92km地点、最後の「4段登り」の第2段目の登り。
黄色:1627が筆者。後の、ランナーはほとんど歩いている。
この辺で20人ぐらい、追い抜いた。
カッチャイタな・・・・。(がんばったな・・・)。
ああわが「人生」・・・のようかな?。
H20/10/23 記
(公式記録発表前)
後記
「1515」の「あねさま」と93kmで分かれたときは、500mぐらい、
先に行ってしまった。
空港のトンネル(95km)からの下りで、スパートしたことで、ゴールは
1分15秒遅れにまで、おいついた。
もう少しがんばって、追いつきたかったな・・・・。
「あねさま」来年も、一緒に走りたいね・・・。
新聞記事 終わり