絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

Oさんの人物画 アドバイス2

2011-10-25 | 絵画指導
続きです。



Oさんは、輪郭線を同じ太さの帯のように描く癖があります。
この肩の線を見てください。後ろの背もたれの部分に輪郭線のようなものを描いています。
これは、本来なら背中の後ろにある物ですから、模様も体の後ろに入り込むものです。

しかし、この輪郭線によって、そのことが失われます。
それと、この線によって、肩から腕の線が単調になって、ボリュウムも失います。
それをわかっていて、わざとやったと言うなら、私はそれ以上は言いませんが、
知らないで、ただきちんと肩から腕の形をはっきりさせたいからというのであれば、
一度、きちんと知って、自分でどちらの方が良いか判断して描いてほしいと思います。

このパターンが、いろいろな部分に感じられます。

 

この二つも椅子の右側にそれをやっています。
床の汚れや、写っているものなどで、床の面を表す横のタッチがありますが、それを白っぽい色ではっきり分けているので、
やや椅子が浮き出るような感じになっています。特に目立たせたいという意図からやるべきと判断したなら良いかもしれませんが、こんなところをそんなに強調する必要はないので、もっとよく観察して描くことをお勧めします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の絵 人物10号

2011-10-25 | 私の絵
昨夜、10号を描いてみました。

まだ、描き始めです。



さわらび展に来た卒業生が感じが良かったので、そこへ座ってと言って、写真を撮りました。
Pサイズ(縦長)に丁度良いかなと思って、描いてみました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビンのデッサン

2011-10-24 | 通信指導
通信指導のHさんが、ビンのデッサンを描いてくれました。

本物の写真と見比べてみましょう。

 

かなり良く描けています。

まだ、始めたばかりで、トイレットペーパーの次ですから、二つ目の課題です。

上手くなるのが、早すぎるくらいですね。すごいです。

実物より、縦長になりましたね。

下の丸さをもう少し正確に描いてほしいです。
トイレットペーパーの明暗と同じなので、ラベルの暗い方をもっと暗くする方が良いでしょう。
文字は、円柱の線に乗せてください。常に水平に輪切りにした線を意識して、文字の乗る位置を確認するのです。
床に落ちる影がくっきり差をつけ過ぎています。もっと微妙な差ではないかな?
影の中の変化です。

もう少し、ペン先をきかせた表現も使って、厳しい表現が必要です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

庭のみかん

2011-10-24 | いろいろ
我が家の庭に、みかんが成りました。



全部で、30個以上あるかな?
まだ、青いですね。もう少し黄色くなったら、あまくなるかな?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Oさんの人物画 アドバイス1

2011-10-24 | 絵画指導
これだけ描けたらもう何もいうことはないだろうと考える方もいると思います。

では、それだけ素晴らしい絵にどのようなアドバイスをするか、ご紹介します。

ただ、私は、Oさんに確かなデッサン力をつけてもらいたいということを目的にしています。それが、わかった上で、自分の絵画観に基づいて、デフォルメしていくならOさんの自由です。

ただ、Oさんは、私のアドバイスを受けて、そういうことは知らなかったということが多いので、一応はそれをわかってほしいと思いました。

ーーーーーーーーー
細かいことなので、いろいろあります。



まず、顔ですが、ややお人形さんのようなかわいらしさがあります。
お孫さんへの思いがあるので、かわいく描きたい気持ちはわかりますが、絵にしたときに
人物の確かさという点を考えたとき、お人形さんのようなかわいらしさは、若干嫌味に思われる危険性もあります。ただ、ここは我慢の限界で、私は強く言いませんでした。

この絵は、右からの光ですので、顔の面を考えて明暗表現が求められます。
正面と側面の明るさの違いが描けると尚良くなると思います。
髪の毛の影が額に落ちることも、意識してほしいです。

いま、一番気になるのは、耳です。大きすぎます。厚ぼったくて重いです。そして、側面なのでもう少し暗くなります。それを考えてほしいです。

髪の毛は、ややピンボケになりすぎている部分があります。
耳のリアルさと比べて、近い部分は、髪の一本一本を感じる表現があっても良いでしょう。全部描くのではなく、表面の何本かを描くことで、感じさせるのです。


頭の部分だけでも、これだけあります。一番気になるのは、明暗表現が足りないことです。それは、他の部分が明暗表現をしっかりしているので、世界の統一ということでもあるのです。同じ光を受けている感じがないと同じ空間にいる感じがしません。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする