絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

FNさんの安曇野風景2

2011-10-23 | 絵画指導
FNさんが、安曇野風景を描き進めました。



なかなか良い感じで進んでいます。

水の感じが良く出ています。
左側の木が良い感じです。その下の建物の質感も良く出ました。


水車の白い部分が、軽い感じがします。
左下の草の描き方が、アンリルソー的な表現です。水のリアルさと比べると、表現が合っていません。


木の葉の描き方をもう少し研究してほしいです。
まだ、平面的であったり、同じ明るさが単調にしています。
明るい部分に、さらに明るい葉をちょんちょんと入れるだけで、変わります。
暗い中に、ウルトラマリンなどの青の暗い色を入れると、緑が単調でなくなります。


水際の植物の描き方を研究してほしいです。
もっと細い草、低い草と高い草、ひっくり返っている草、などをリズムを考えていれると良いでしょう。


ここは、とても綺麗な水で、水の中に草があります。そのために水の中で泳ぐように草がなびいていますが、
その草の形と大きさ、その配置にも神経を使って、やはりリズムを考えてほしいと思います。

草と葉のリズムということが、ここからの課題です。

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右奥の林の色が派手すぎます。
木よりもかなり遠いので、もう少し彩度を落として、微妙に青っぽくしてもいいかもしれません。
それは、レオナルドが使った空気遠近法です。

右側の木は、色がやや単調です。
木は茶色と決めないで、本当の色を見つめてください。
一色の明暗だけでは本物の色に近づきません。
こげ茶色の明暗に苔の緑を入れたり、イエローグレーのような明るい色を入れたり、影の色としてウルトラマリンを少し混ぜたりという方法を使うとリアリティが出るでしょう。それをやっているのが、左の木です。

左の木は、潤いも立体感も良い感じです。表面の木の皮も良く感じが出ています。




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Uさんの石膏デッサン アリアス

2011-10-22 | 受験生の指導
Uさんが、アリアスを描いています。



鉛筆で、受験生がやるF15号のカルトンの大きさです。

木曜日のデッサン会で、みんなと一緒に描いています。
みんなの参考にもなっていいと思います。

このデッサンは、なかなか良く描けていますが、大きな明暗の組み立てができていません。
頭の上と胸板の部分が明るくて、それ以外は暗いという大きな組み立てです。
それができた上で、細部が描けると良いと思います。
やや、髪の毛の角のようになっている部分がつりあがっているように見えます。
目、鼻、口が、もう少し似て来ると尚良くなると思います。
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HNさんの風景画

2011-10-22 | 絵画指導
HNさんが、進めて見せてくれました。



なかなか、苦労しています。
良い感じと言えば、良い感じなのですが、どうもすっきりしません。
気持ちの良い、絵ハガキのようにならないようにと思います。

構図的には問題ありで一度止めさせた絵なのですが、それでもこれをなんとか仕上げてみたいということなので
進めています。

メインの建物は、他に比べて説得力がありますが、他はほとんどピンボケ状態です。
下の畑とアスファルトの道が単調です。木の色が同じ過ぎる感じがします。
左の白い花は、コスモスだそうです。これから少しリアルな表現が求められます。
その上の葉は、やや重たい感じがします。
その上の山は手前に来すぎています。
遠くの山が霞んではいますが、目立ちすぎます。

構図的な問題は、以前も指摘しましたが、空が広くて地面が狭い感じがします。

空が広いとそこを見てほしいという意図があるのだろうと思われます。
しかし、そこに見るべき物がないと、画家はなぜここを広くしたのだろうという疑問が生じます。
そういうことが狙いの絵ならシュールのような考え方にもなりますが、この絵の場合は、それを狙ったようには思えません。

しかし、だからと言って、空の空いた部分に鳥を描くとか、ハンググライダーを飛ばすとか、をやると、それがかなり気になる存在になります。この絵は、山の麓の農家を描いた風景で、穏やかな田舎の風景という感じがします。

それこそ、ヤギでもいて、袢纏を着ている老人と孫でも居たらいいのかな?と思われる程です。
しかし、それを描くと、益々下に興味が行って、空を広くした意図がなくなります。
私が描くなら、下から上に貫く何かをいれたくなります。

例えば、手前の左に枯木を描いてみる。または、蔓のような植物が天に向かってひょろひょろと伸びるなどの方法で、下と上をつなぐ方法を考えます。

そんな話もしてみました。
苦肉の策です。

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ここで、やってもらったことは、とりあえず、左の山が近すぎるので、一度遠くに感じるように、洗いましょうと言いました。
それは、次回ご覧頂けると思います。すこし空間がすっきりしました。

水彩画の場合は、上から描き込むこともできますし、絵具が厚くなりすぎた時は洗う事もできます。
筆に水を含ませて洗い落します。垂れない様に雑巾やティッシュで抑えます。

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Oさんの人物画

2011-10-21 | 絵画指導
Oさんが、絵を描き込んで見せてくれました。



かなり良くなりました。
まず、ストッキングの色が落ち着きました。ちょっと問題は、やや油粘土のような質感を感じます。
しかし、前回は、派手で色に品がなかったと思います。この方が落ち着いて品があります。

離れて見ると、ほとんど問題がないのですが、近くで見るとたくさんの問題点がありました。
大きく分けると7か所くらい指摘しました。

それは、どんなことでしょうか?
みなさんも考えて見てください。
後日、説明いたします。お楽しみに。

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Hさんの秋の制作

2011-10-21 | 絵画指導
Hさんの秋の制作です。
今日、鉛筆デッサンを仕上げて見せてくれました。
展覧会まで、後10日です。超特急で完成させなければなりません。



この構図を見つけるまでに、多くの時間をかけました。
水彩の60号です。

構図が大切なので、かなりの時間をかけて探し求めた結果、良い構図になりました。
楽しみです。

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