第56回NHK杯将棋トーナメント決勝は、佐藤康光棋聖が、森内俊之名人を破り初優勝、感動したっ!
佐藤というと、ひとりよがりの完璧主義で一人相撲をとっている風があった。完璧主義といっても所詮自分の枠を超えられないわけだから、自分を超える相手には通用しないのだ。
今回の森内も超える相手だった。
かなりクリエイティブな手を打つもしっかりと対応して最終的には優勢にする森内の将棋は、いつもTotalのバランスがみえていて、先日の先崎の嚢中の錐のような攻めは通用しない。
今日の決勝も序盤の打ち合いが終わった時点で、森内優勢。目先の利益にまどわされない手の取捨選択は正確で、解説者同様、そこまで考えていたかっという手を放つ佐藤をいつも上回り、うならざるをえなかった。
やはり勝てないのか・・・。
しかしこの誰もがあきらめかけた瞬間から佐藤の強みが出てくる。ダメだとわかっているのにわらをもつかむかのような手をたらす(一昨年前だったか中井広恵女流との一戦もそうだった)。
そしてそこから一滴の水が岩を砕くようにこじあける。
完璧主義というかいつも最善をつくすことが、次のステップであってほしいといつも思うが、佐藤はその成功例をみせてくれた。
彼は自分は凡人だといつも思っていると思う(結構勝ってるけど)。だからこそ尚更与えられた仕事をいつも完璧にこなそうと頑張る。
たとえそれが所詮凡人のそれであっても完璧主義を目指そうとしていれば、自分の枠が少しずつ広がると信じてる、と感じさせてくれる。
その佐藤が、今季は、森内に挑戦する棋王戦では2勝1敗で今月23日、羽生に挑戦する王将戦でも3勝3敗で今月19日とタイトル戦に名を残し、NHK杯でも、前半から圧倒する試合が多くみられた。
つまり最後のねばりだけではなく、しっかりと自分の枠を広げてきた証拠だと思う。
今日の勝因は、もちろんこの粘り強さ(Perseverance)だった。感想戦でやっていたように、直接の森内の敗因は、桂で受ければよいところを間違えて角を使ったところだったが、あれを導いたのは佐藤のガンバリだった。
とっても感動させてくれた。部屋でずっと佐藤に拍手してた。
追伸:3月21日の渡辺竜王 vs 世界最高コンピューター将棋ソフト:ボナンザも楽しみ。
佐藤というと、ひとりよがりの完璧主義で一人相撲をとっている風があった。完璧主義といっても所詮自分の枠を超えられないわけだから、自分を超える相手には通用しないのだ。
今回の森内も超える相手だった。
かなりクリエイティブな手を打つもしっかりと対応して最終的には優勢にする森内の将棋は、いつもTotalのバランスがみえていて、先日の先崎の嚢中の錐のような攻めは通用しない。
今日の決勝も序盤の打ち合いが終わった時点で、森内優勢。目先の利益にまどわされない手の取捨選択は正確で、解説者同様、そこまで考えていたかっという手を放つ佐藤をいつも上回り、うならざるをえなかった。
やはり勝てないのか・・・。
しかしこの誰もがあきらめかけた瞬間から佐藤の強みが出てくる。ダメだとわかっているのにわらをもつかむかのような手をたらす(一昨年前だったか中井広恵女流との一戦もそうだった)。
そしてそこから一滴の水が岩を砕くようにこじあける。
完璧主義というかいつも最善をつくすことが、次のステップであってほしいといつも思うが、佐藤はその成功例をみせてくれた。
彼は自分は凡人だといつも思っていると思う(結構勝ってるけど)。だからこそ尚更与えられた仕事をいつも完璧にこなそうと頑張る。
たとえそれが所詮凡人のそれであっても完璧主義を目指そうとしていれば、自分の枠が少しずつ広がると信じてる、と感じさせてくれる。
その佐藤が、今季は、森内に挑戦する棋王戦では2勝1敗で今月23日、羽生に挑戦する王将戦でも3勝3敗で今月19日とタイトル戦に名を残し、NHK杯でも、前半から圧倒する試合が多くみられた。
つまり最後のねばりだけではなく、しっかりと自分の枠を広げてきた証拠だと思う。
今日の勝因は、もちろんこの粘り強さ(Perseverance)だった。感想戦でやっていたように、直接の森内の敗因は、桂で受ければよいところを間違えて角を使ったところだったが、あれを導いたのは佐藤のガンバリだった。
とっても感動させてくれた。部屋でずっと佐藤に拍手してた。
追伸:3月21日の渡辺竜王 vs 世界最高コンピューター将棋ソフト:ボナンザも楽しみ。