雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

Air Pocket the Civilization

2016-03-22 09:01:08 | アメリカ
WashingtonpostがTrumpを招いてインタビューした。

Trumpは、同紙の同氏に対する態度を非難したうえで、インタビューに応じているが、核心的な部分は、以下


「私が言っているのはね、あいつらを戻す刺激策が必要なんだよ。ああいう地域を回復して、仕事に就かせてやらなくちゃ。そうだろ、何百万という単位で仕事が中国やほかの国に行ってるんだぜ。この国から持ってかれて、何百万というのはすごい数なんだ。具体的な数は500万だよ、600万からちょっと下ったところだ。でもすごい数の仕事なんだよ。向こうに行っちまってる。メキシコは次の中国だよ。すごい問題だ。これは何度もスピーチしているけど、同じだよ。Ford、Carrier、Nabisco、たくさんの会社がメキシコに移ってる。これを許したらダメなんだ。とんでもない失業率になる。収拾がつかなくなるよ。

TRUMP: …Because frankly, what I’m saying is you know we have to create incentives for people to go back and to reinvigorate the areas and to put people to work. And you know we have lost million and millions of jobs to China and other countries. And they’ve been taken out of this country, and when I say millions, you know it’s, it’s tremendous. I’ve seen 5 million jobs, I’ve seen numbers that range from 6 million to, to smaller numbers. But it’s many millions of jobs, and it’s to countries all over. Mexico is really becoming the new China. And I have great issue with that. Because you know I use in speeches sometimes Ford or sometimes I use Carrier – it’s all the same: Ford, Carrier, Nabisco, so many of the companies — they’re moving to Mexico now. And you know we shouldn’t be allowing that to happen. And tremendous unemployment, tremendous.

もちろん僕は、「もはや時代遅れ」とか「デジタル・ビジネス先進国とは思えない」と非難したり、「デジタル・ビジネス後進国の日本人としてその気持ち痛いほどよくわかる」(昨年のある調査によれば日本はGreeceよりRankが下だ)と同情したいのではない。

現代はいろいろなCrunchが交わらないAirpocketがあって、そこと背中合わせで暮らしている。これはCivilizationが進むひとつのなれの果てのようなものだ。

Hedgefundsのアルゴリズムによる運用が通用しなくなってきたり、世界で現在活躍する会社が多国籍かつ少人数であること、そしてその流れに実質的な貢献を国が果たしえない状態になっている。

しかしついていかざるをえない、Civilizationだからだ。英語の「文明」という言葉が面白いというのは、もともと福沢諭吉が言っていたような「文明開化」のような開けていくイメージではないことだ。むしろ多国籍、多文化という背景の中で妥当と思われる基準を見出すところがスタートになっている。容認せざるを得ない妥協点といったところだ。それが明文化されるとき、Lawになるが、まだまだそうなりそうにない。

もちろん僕は、Kantがいっていた世界国家への大きな一歩だと喜んでいられる境遇にはいない。数年前にも書いたけど、Airpocketのなかで吹き飛ばされないようにみなさん、頑張りましょう。