雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

report 28(修正)

2011-07-28 22:28:37 | 震災
世界一の技術力と運営力をさらに磨け:澤田哲生(東京工業大学助教)(Voice) - goo ニュース

今日は線量が多いだけでなく、放射性物質による症状がかなり出た。

ここ数か月では最大だろう。

とても収束に向かっているとは思えなかった。

どのような経路でこれだけの量が僕を取り囲むことになったのかわからないが、現実問題として上記記事にあるほど楽観的にはなれないのが正直なところだ。

また東電社長が退職金5億で、広報費300億あるという事実などにも触れてほしかった。

ただ所詮学者は自分の専門しかみないのだから仕方ないのだろう。

もちろん僕もその点は同じだからそれを非難するつもりはない。

まして原発に賛成か反対かという問いが現実的でないことには同感である。

今日は同僚とWilliam James のPragmatismの話になった。

物事の見方は、経験的にわかったことをできるだけたくさん集めることが肝要だと冒頭にある。

なるほど、とは思うが、腑に落ちなかった。

現実的には前回も書いたように、ひとつとはいわぬまでも優先順位をつけて、事に当たることが重要であり、限られた情報内で、それを余儀なくされるからだ。

その点IAEAの指摘の通り、責任の所在が不明確であることは大問題ではないだろうか。

国や東電がどこまで責任をかぶり、どれだけの援助ができるのか、そうした見通しを宣言してもらわねばならない。

With great power comes great responsibility.(大きな力を持つなら責任も大きくなる)

とは、最近娘が好きな『Spider Man』のなかに出てくるセリフである。

僕は誰かが言っていたように東電の責任は司法でどう裁かれようと大きな責任があると思う。

結局RO方式の浄水器に買い換えた費用を出してほしいといいたいのではない。

その責任としてまずやるべきことは、「誠心誠意やる」という責任宣言ではなく、どこまでを責任として賠償するのか、という明示だと思う。

でなければ、みな動きようがないからだ。

それが決まれば、国が何をするかが決まり、国民一人一人の動き方も決まってくる。

それを増税という因果関係を全く問わない形で補うことには大反対である。

上記305億があれば、少なくとももっとましな方策がとれるのではないだろうか。

追伸:余談だが娘はSpider Manになりきって壁や天井にはりつきたがるので、それを支える黒子は僕がやるのだが、なかなかシンドい。

report 27

2011-07-27 00:19:23 | 震災
生涯被曝100ミリシーベルトを答申へ 食品安全委(朝日新聞) - goo ニュース

息子の7か月検診に行った。

僕は娘と待合室で待っていたため、検診を直接みることはなかったが、娘が時々偵察にいってレポートしてくれた。

が、後半、妻がまたもめはじめたらしかった。

前回の検診でももめた。

息子が標準とされる体重を100g下回っていて、「ガンガンのませろ」といわれ、「そりゃ無理矢理飲ませることはできますけど。。。」と答えると、「無理矢理飲ませるんだよ」と声を荒げた。

しかし妻は「そんな。子供にも調子があって、それを見ながらあげないと。。」といったので、「基準というのに合わなくちゃいけないんだよ」と医師は言ったらしい。

異学(医学?)の禁」を心得ている我々は、またか、と一笑に付し、検診なのに医師は数字だけみて息子を見ないことをおかしいとも思わなかった。

その点今回は平均は下回るものの基準は上回っていたから何だろうと思って、あとで訊いてみた。

すると問題と指摘されたのは、つい気になることはと訊かれて、野菜とか上げにくいことだと答えたためらしかった。

むろん放射性物質のためである。

武田さんがいってられるように、これだけ放射性物質が日本中に拡散すれば、それなりに気を付けざるを得ないため、正直にいってしまったのだが、彼らは「そんなことは気にせず、国が大丈夫といっているのだから大丈夫、どんどんいろいろなものを食べさせなさい」と言われた。

もちろんこんなところで議論しても致し方ないので、何もいわなかった。「むしろ心配の方が毒」といわれるのが関の山だからだ。

以前も書いたが、ある大学病院の病院長とオセロをしていたとき、人間の身体をどのくらい医学はわかっているんでしょうね?と訊いて、その先生は、60%もわかってないだろうな、と答えられた。そうした医学と、これまたほとんどわかっていない内部被曝について、基準値を設定することに意味があるのだろうか。

そもそも我が子の健診で心からの不安をぶつけて上記のように押さえつけられることに意味があるのだろうか。そして押さえつけられるのが関の山だからと素人が何もいわないで玄人が仕事を終えたことになるこのシステムに意味があるのだろうか。

もちろんこうした問題は医学に限ったことではない。

先日浄水器を買い替えにいくつかお店を回ったが、その体たらくはひどいものだった。

放射性物質を除去できる浄水器を、といったところで、「そんな特殊なのは・・・」といわれて終わりのところもあった。

こういう状況下で、これが特殊なのか。

訊きたかったことを訊く以前の問題だった。

放射性ヨウ素、セシウムなどが除去できると謳う浄水器はネットで検索すればそれなりにヒットする。

問題は、日本放射線安全管理学会の報告にあるように、単にそうした放射性物質が含まれる水ではなく、水道水から除去できるかどうかで、その実験結果にあるように水道水の場合7割除去レベルになってしまう。

もちろん7割なら効果はあることになるが、感受性の高い我々としては無意味で毎日くらくらしていた。

そこで水道水から除去できる浄水器が存在すれば買い換えたいと思ったわけだ。

しかしそうしたお店では、健診の医師同様、どこかでいわれたことを伝えるだけで、浄水器を売っていながら、浄水器を全然みつめていない。こんな浄水器屋に意味はあるのか。

もちろんそんなところばかりではない。良心的にここまではわかっているがここからは断言できないと当たり前の回答をしてくれるところもあったが、結局僕が持っていない知識をもつ浄水器屋には出会えなかった。

繰り返しだが、政府や東電だけが問題なのではなく、普段からの社会生活が引き起こした問題だ。

「好ましい」レベルにとどまっていたのでは問題は対処できない。

report 25

2011-07-18 22:24:11 | 将棋・スポーツ
NHKのデータ受信のボタンを押すと、関東地方の放射線量が出てくるのだが、今日はなかった。

以前も書いたが、線量が多いなぁ、と感じる日は100%ない。

きっとたまたまとかいうのかもしれないが、偶然にしては出来過ぎている。

というか実際は疑うどころかこれがやり口なんだろうと思ってるのだが、とにかくここ4、5日多く、今日はそのなかでも最高だった。

もちろん3月ほどではないが、自分の目盛では、久しぶりに0.05越えだろう。

わざわざ「自分の」とつけたのは、放射線量測定の方法がいろいろあるからというだけでなく、最近公表される数字と僕の感覚が合わなくなってきているからだ。

もちろん僕は自分の感度を優先するから、発表される数字を疑っている。

「一定」であることを示したいのではないか、とか。

ただしこうした数字の真偽にさく時間は僕にはない。

結論が出そうならまだしも結局不可知論の域を出ないからだ。

この不安のなかで生きていくしかないのだ。

そしてその不安は共有されているのだろう、最近自然食品店に行くと、これまで自然食品店なんて入ったこともないひとがよくいる。

なぜそうわかるかといえば、はじめから買うつもりがないから、カゴを持たずに、どんな商品がいくらで売られていて、自然食品店に来る人間がどんなものを買うかを物色しているからだ。

そしてとてもこの値段じゃ買えん、という顔をして出ていく。

ただ年よりはともかく若い夫婦はそれではすまない。

子供がいるからだ。

先日みたお母さんは、ここで食材を揃えると、エンゲル係数はどれほどになるのか頭の中でソロバンをはじきながら(さすがに今時ソロバンはないかな?)店の中を渉猟していた。

その気持ち痛いほどわかる。

しかしその時そのお母さんは豆腐を手にして悩んでいたが、僕は心の中で「それを買えっ!」と叫んでいた。

その豆腐は、とってもうまく、それだけで寿命が4時間は延びそうな奴だったからだ。

醤油はおろか塩さえつける必要がない。

しかしその奥さんはあきらめて出て行った。

その後ろをついていった旦那は、考えることを妻にゆだねたために、奥方に遅れないことと、奥方の思案の邪魔をしないことだけに注意を払っているように見え、同じ男としてはふがいなかった。

「オレにまかせとけっ」といってほしかった。

しかしサラリーマンじゃ、毎月の給与が固定して、給与を増やすことは錬金術でも学ばばければ不可能だ。

『ハウル』じゃないが日本男児は、沽券に関わるどころではなくなっている。

なでしこジャパンがワールド・カップで見事に優勝して、実質的に勝利をもぎとっているのをみると(男だったら準優勝だったろう)、心からそう思った。

負けてられん。

report 26

2011-07-16 11:52:07 | 震災
菅首相“豹変”の陰に「ある人物」の存在【週刊・上杉隆】(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

以前も書いたがどうも日本の対応の仕方にリアリズムを感じない。

政府も批判する側もだ。

その原因ははっきりしている。

問題が広範囲で、焦点が合わせにくいからだ。

結果として現在提示されている、特定の二項対立(原発の是非や被災者の救済など)では pointless の感がぬぐえない。

政治は、多様で多相および多層な社会に主題をみつけるという意味で文学に似ているが、現今のやり方は、『ハックルベリーフィンの冒険』を奴隷制度の是非で切るがごとく、一面的で表面的なわけだ。

その底の浅さはアメリカも同じらしい(Krugman 参照)。

その原因も僕はそれなりにはっきりしていると思う。

それを如実に顕しているレポートが先日あった。

知人の政治家が、かつての支持を失いつつあるということだった。

地元のひとによると、地元の支持を失っているらしい。

地元とコミュニティ全体の利を一致させることのむずかしさは、以前も書いた。

難しかろう、結局際どい選択をすれば、両陣営から疎んじられ孤立する。

誠実にやろうとすればするほど、選挙で勝ちにくくなる。

ここに現行の民主主義の問題点が垣間見える。

参議院の無意味さである。

だからシステム上の改善策としては、西洋の伝統的民主主義に戻ること、すなわち参議院の無派閥化か解雇をお奨めしたい。

そもそも現行の民主主義は、愚昧な大衆が判断を託せる代表者を選出するシステムだが、更に安全弁として二議院制がついている。

大衆の利益を代表するものらと、そうした個人の利益を考えない貴族院議員のような存在が設置されている。

前者は結局愚昧な大衆の欲望の代表者であり、後者が生存競争を地盤にしない代表者 noblesse oblige である。

前者はいってみれば既得権益者で現状維持しか考えることはないから、本当は、参議院の役割は重要なわけである。

しかし日本のエセ西洋民主主義では前者の衆議院しかはじめからいないのだから(西洋でもいないが)所属政党をなくすか、議員は両方やらなければならない。

といってこれはもちろんシステム上の問題だから本質的な解決策にはならない。

昭和天皇がいったように、国の未来を本当に考える器のある人間がいないということに尽きるのだろう。

だからといって僕は、Heroというないものねだりをしたいわけではない。

そこで一案、といってもここでずっと書いてきたことだが、今日は母の言葉で語らせよう。

ここ数年母の口癖は、「若者に金をまわせ」だった。

耳にするたび、隠居して外界との接触と言えばテレビだけなのに、『デフレの正体』みたいなことをいう、と感心した(だが僕は『デフレの正体』は読んでない、昨年目次だけみた、社会学の本は大体目次でわかってしまうところがよくもわるくもポイントだ)。

夏のボーナスがよいなど、輸出が好調で、そうした企業はもうかっているのに、国内が冷え込んでいるのは内需が問題で、その淵源に、これから家族をつくる世代にまわらない事実があることを「感じている」らしいのだ。

つまり年齢別および子供の数に応じて給与を限定する政策を通すというものだ。

19世紀アメリカで産業革命のあおりで企業が真竹のように群発したとき、給与の設定方法も同じだった。

何人家族で、扶養者がどれくらいいるかで、給与を決めた。

つまり被災地は元に戻すことは不可能なんだから、その負債をいかに軽減するかにあるなら、国の経済を健全化させ、内需拡大して、就職先を増やすしかない。

子供が成人か大学を卒業したらその親の給与は新卒に毛が生えた程度でいい。

国を支える生活をするひとに金はまわすべきだ。

また税制は一律ではなく国民の選択制にする。

政府がすべきことは、こうした内需に火をつけることと、放射線量漏れに対するケア。

僕には科学の知識はないから、現行の政府の対応がどれほど適切かはわからないが、そのふたつ。

もちろん原発による被害額は妥当と思われる限り全部東電が持つ。

つぶれようが、破産しようが、もともと東電社員の給与は70%カットくらいが妥当なはずだ。

支払いまでに多大な犠牲と果てしない戦い 東京電力の賠償逃れを許してはならない【週刊・上杉隆】(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

だから上記記事は本当にその通りだと思った。

福島では人口が大幅に減ったところもあるが、何しろしきい値や因果関係が科学で証明されているところまでしか賠償されないからかなり深刻な判断を余儀なくされる。

ただこの記事でひとつクレームをつけたいのは問題が福島に限られないこと。

僕の家族はすでに何度も書いているように感受性が高く、数字の上では1000分の1であったとしても、福島の方以上の反応が出ている。

もちろんその因果関係は確立されようもない(科学の限界というだけでなく本当に確立されたら国も東電も賠償額が大きすぎることになるからという意味を含む)から、そうした数字に出ない範囲にいるほとんどの日本人は完全に泣き寝入りということになる。

僕個人に限っていえば、一体この感受性の高さは何かということになるが、あるサイトで放射線を感知する動物についてのレポートをしていた。

詳細はそこをみてほしいがさっきみたらつながらなかった(「放射性感知」でググってみてほしい)。

そこには動物の中には感知するものがいて、人間のなかにそうした感知があるものには言及がなかった。

というかはじめから眼中になかったのかもしれない。

大体感知すると他人に話してもまず「冗談」だと思われる。

まして気功だのオーラだのと話を広げれば、やっぱりそういう輩か、という顔をされる。

話がそれたが、問題は牛だけにとどまらない。

これだけ水道水がやられ、浄水できなければどんどん内部被曝は蓄積される。

昨今電力の供給源ばかり問題とされるが、風力発電にしても、低周波で頭痛が治まらないひとがそれなりにいる。

水にもっと焦点をあてないと、大変なことになる。

report 24

2011-07-03 17:44:17 | 震災
前回書いた蓄積した邪気の原因がおぼろにみえてきた。

気功の練習時に僕がふざけたのが原因らしい。

Yとの研鑽はどうしても硬気功のそれになるわけだが、彼が気功の玉をふくらませているとき、それ目がけて気 丸を発したら 命中したのはいいが、それがはじけて返り血を浴びた恰好になった。

どうしてそういう結論を出したかと言えば、よく考えると、あのときから変調をきたしたことと、僕がそれを抜こうとするとき、オーラが僕のゴールドから彼のブルーにめまぐるしく変わる。

また先日も書いたが彼のオーラもゴールドが混ざってしまっていた。

お騒がせしたが、というかこうした話は信じられないだろうが(Yも他人にはこうした話はしないらしい)、取り敢えず原因がわかってよかった。

なぜなら治療のために体調を悪くしていたわけではなかったからだ。

近く再びボランティアは再開できそうである。

さて、肝腎のレポートだが、今日は近くのプールに娘と行った。

娘のストレス解消のためと、どのくらいの汚染度かを測るためだ。

ざっと0.07マイクロシーベルトで、プール外と比較すると約4倍の濃度はあろう。

こうした実験にふみきれたのたのは、先日も書いたように、養生功がかなりの確率で、放射性物質による障害を抑制できると踏んだからである。

ただし養生功およびその他の方法でこれに対処できないのなら、幼児がいる方は少なくともそうした場所での水遊びは避けた方が無難だと思います。

もちろん原発5号機の冷水装置が水漏れで、その感知の可能性もありますが、プールがいるときとその後の感知度の違いからみて、プールの汚染の可能性の方が高いと思います。

追伸:先日紹介したハンバーガーを食べに行った。ちょっと価格をオーバーに書いてしまったが、あれは一番高い金額のもので、通常品は1000円でのご奉仕。興味のある方は是非メールで訊いてください。車で一時間だから遠いが、それだけ時間をかけても価値がある材料のまっすぐさと心の入ったもの。店主曰く、「ステーキと同じ肉を使ってるから、ステーキ食べると思えば安いはず」。