雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

結婚行進曲

2010-09-23 23:51:06 | 音楽
今日娘が、はじめて、はっきりと、自分の意志で、将来僕と結婚してくれる、といってくれた

周りに誰がいるとか、声のボリュームとか、何も考えずに目を閉じ「やったぁ」を繰り返し万歳を繰り返してただただ喜んでいると、視界の片隅で、妻が「しょうがねぇな」みたいな顔をしていたがそんなことはどうでもよく、娘はこんなに喜ぶんだと少し照れくさそうだった

そこで2人で結婚式(教会)の練習をメンデルスゾーンの結婚行進曲を口ずさみながら始めた(娘は1度親戚の結婚式で花束贈呈をやっているのでオボロゲにその存在を知っている)

が、なぜかどうみても新婦の父がヴァージン・ロードの手前まで行く練習だった


ジブリ再び2

2010-09-20 01:27:00 | 文学
娘と会津の向瀧という老舗旅館に泊まった。

最近めっきり少なくなったかけ流しの天然温泉を堪能するだめだったが、讃嘆すべき副作用があった。

無論娘に対してである。

老舗だけあって、客を粗末にしない。

大の大人が、2歳半の娘にまで慇懃な態度をとる。

娘は、その奥ゆかしさが気に入ったのだ。

そろそろ娘に「礼儀」を教えたいと思っていた。

が、単に作法として強制したくなかった。

相手と対峙し、尊重したときに生まれる、「畏まる気持ち」がなければ、日本の礼儀は無意味だと思ったからだ。

向瀧はそれを教えてくれた。

舞台装置もよかった。

この旅館の部分が、『千と千尋の神隠し』の油屋に似ていた(と娘が言う)。

八百万の神々の存在を感じたらしい。

アニミズムではあるが、ひとつの礼儀を教える方法として、神々の存在は有益である。

そのためか帰宅後親戚一同の宴会で娘はきちんと振舞った。

きちんと座り、食事を頂き、眠くなるまでその座にいた。

そして僕が娘を寝床につれていく廊下で、僕に誇らしげにいった、「いい子にしてたよ!」と。

僕は「いい子にしててね」といったことはなかった。こんなのは自発的にやらなければ意味がないからだ。

以前も書いたが、sensible になってほしいと名をつけた。

具体的に教えるのではなく、何をすべきか感じ取ってほしいと。

そうした気働きが嬉しかった。

そして日常に戻ったあともそれは続いている。

時々僕と妻だけの会話が必要になるが、娘がいるときにはしないようにしていた。

目の前にいる人間と真剣に向き合うことが何より大事と態度で教えてきたからだ。

しかし今日僕と妻が話をしたいことがわかったのだろう。

娘と向かい合おうとする僕に、「話してもいいよ」といった。

僕と妻の行間を読んだのだ。

泣けた。

ジブリ再び

2010-09-16 17:58:46 | 音楽
娘と三鷹のジブリ美術館に行った。

娘がジブリ作品を制覇しつつあるので、喜んでくれるだろうと思ったからだ。

最近特に好きなのが「天空の城ラピュタ」で、先日は飛行石をプレゼントした。

商品の取り扱い上の注意欄に、「この石をつけても飛べません」とあるのには笑ったが、もっと面白かったのは、それ以来、飛行機を上空にみつけるたびに、「ドーラ?」と娘が訊くようになったこと。「ドーラ」とは作品中飛行石を盗もうとする泥棒で、折角手に入れた飛行石を盗まれると思ったらしい。とても大切に保管して、まず持ち歩くことはない(今日も持って行かなかった)。

ただ悲しいのは、僕が「ムスカ」(註:作品中の悪役)に似ているといわれること。

確かに僕がラピュタの力を手に入れたら同じことをしそうだが、そうした内面ではなく、外見が似ているらしい。

先日SMAPの写真を並べて、僕とどっちがカッコいい?と訊いて、僕の全勝だっただけにちょっと残念だった(ただしプロゴルファーの石川遼には負けた、何回訊いても石川遼の方がカッコイイという)。

さて、今日の話。

ラピュタのロボットの実物があったのはかなり衝撃的だったらしい。

目を見開いて「本物」のロボットをみつめ、そばに行くと、ロボットのまわりをくるくるまわっていた。

ロボットのすねくらいまでしかない娘が何をしてるんだかわからなかったが、合点したようにつぶやいた。

「飛行石持ってくればよかった、ロボットが動かない!!」

僕には確かに、♪ルルルール、ルールールー♪というラピュタのテーマが聞こえた。

追伸1:個人的には、今日は美術館で食事をするのが楽しみだった。なんといってもここ8年は食べていないカツカレーが楽しみだった。野菜の滋味が濃厚なルーは娘も喜んで食べたし、またイチゴのショートケーキも美味しかった。おススメです。

追伸2:今日上映の映画(タイトルすでに忘れた)は、『となりのトトロ』のメイちゃんと子供のネコバスの話だったが、その父親だけでなく祖母も出てきてびっくりした。しかもネコバス自体何匹もいることがわかった。

追伸3:更に驚いたことにトトロも一匹だけではななかった。すごくたくさんいた。顕教から密教へという発展の仕方に似ていた。